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スクショを撮っただけで有罪に!? ――違法DL規制に『魔法先生ネギま!』赤松健と山田太郎議員が提言「パブコメで国民が意識していることが官僚に伝わる」

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スタッフ:
 あっという間の2時間。

坂井:
 でもまだできますね。全然できますね(笑)。

山田:
 でもはじめてじゃないですか。これだけひとつの法律、法案の重要なものがこれだけオープンになって議論されることは。この話をきっといろいろな関係者が見ていたりして、かなり影響を受けると思いますよ。

スタッフ:
 文化庁の方もサイバーロッカーの説明をご覧になってどう思うか。

坂井:
 今度来た時に言っておきましょうか。「あれ、見ました?」とかって(笑)。

山田:
 麻生さんはわりと規制に触れることがあるという話をしていますが、実は麻生さんともこの一週間以内に2時間くらいお話します。

スタッフ:
 「麻生さんは規制派でしょう」というコメントも。

山田:
  必ずしも……。

赤松:
 でもこのあいだ、さいとう・たかを先生の45周年記念で『ゴルゴ13』がいかにいいかというのを、ちょっと引くレベルの詳しさで(笑)。

山田:
 僕は政治家のレッテルを貼っちゃいけないと。もちろん保守的な先生とかもいて、でもきちんと情報が伝わっていなかったりとかコミュニケーションが足りないというケースもあります。わからないですよ、はっきり言って。

赤松:
 馳先生なんかもお話してみたら漫画の味方になってくれたし。

山田:
 馳先生なんかは本当は文教族で極めて強烈な保守派に位置づけられているはずなのに、LGBT等をはじめとして考えはリベラルということもあったりするから、所属といわゆる中身がバランスを持った方がいろいろいるので、仮に規制派だと思ったとしてもきちんと議論すべき。

 下村博文先生ともこれまで何度も、それから先週は平沢勝栄先生とも話をしていますので。平沢勝栄先生が今回自民党のネットメディア局の次長に指名したんです。もっと自由にと。どんどん自由にやってよろしいと。

赤松:
 本当ですか(笑)?

山田:
 ネットメディア局で番組を作るので、どんどん出していって引き出したいんですよ。もちろん理想ばかりじゃありません。自民党という党も見ていると問題が多いでしょう。だけど誤解されている面もあったりとか、もうちょっとうまく引き出せる部分もあるし、そのために言ったので、まずはここまでやっておいてこれを仕上げないと無責任ですから。

 著作権法に関してはタイミングとしては責任持ってやろうと思っているので関係者の方々でどんな大物であったとしても、萩生田先生も文部科学大臣になる前から何度も会っているので、やっぱりこういうのはきちんと議論しようと。僕はどっちかで言うとリベラル派だから保守派の人と接触しなきゃダメなんですよ。いい意味で。

スタッフ:
 本当に情報を知らないだけだったりしますよね。

山田:
 そうなんですよ。リベラル派の人は言わなくてもわかっているから。でも保守派の人と積極的に議論をして、何が論点で何を守りたいとか変えたいのかということを含めて、それでちょっと立場が違うよねということになることもあるだろうし、でもそれでコミュニケーションを閉ざしてしまったら、僕はそれはイズムだと思っちゃうので、どんな先生とも結構サシで長く、こればかりの話ではないですけれどもいろいろな話をすると。

赤松:
 いいと思いますよ。ネットでは「あの政治家は規制派なので会っちゃダメ」みたいなことを言う人もいるんだけど、会ってお話していると結構味方をしてくれることもあるので私は山田先生のやり方を支持します。

山田:
 ということで、ぜひ頑張って時間とともにだんだんまたいろいろなものが見えてくると思うので、重要局面で、しかも先生の締切日に引っかからないように(笑)。

赤松:
 全40ページなのにまだ21枚しかできてない(笑)。

スタッフ:
 パブコメの数はもういいんですか。

坂井:
 今は2900件ですね。5000件ぐらいは欲しいなというふうに思っています。これは来れば来るほどこの問題に興味があるということが官僚に伝わります。1000件以上のパブコメって年間に10件もないんですよ。その中で5000件とかそういう数字が来れば、それは重要な問題だと、みんなが意識している問題だということがわかりますので。

赤松:
 きょうの坂井さんと私の議論を参考に、ご自身でちょっと考えていただいて。

山田:
 よかった、「もう二度と会わない」とか言って険悪な雰囲気でふたりが帰ったらどうなっちゃうんだろうって(笑)。なんか最初、控え室では特に赤松先生がやる気満々なのがすごい伝わってきちゃったので、ちょっときょうの展開はヤバいぞと思ったんですが(笑)。

坂井:
 きょうやはり一番衝撃的だったのはリーチサイトだし、連載した若手の漫画家がお金続かなくて連載を続けられなくなるという現状は、やっぱり変えないといけないでしょう。

 AFEEの人だって、漫画・アニメ・ゲームが好きな人がいっぱいいるし、その人たちはそういうのがなくなってもいいと絶対思ってないですから。

スタッフ:
 若手の方が生活できなくなるわけですもんね。

赤松:
  ベテランは紙で買ってくれる読者はまだいっぱいいるので。でも彼らはこういう雑誌段階から海賊版をやられちゃうと一番痛いんですよ。

スタッフ:
 みなさん最後に一言大丈夫ですか。

坂井:
 最後はなんといってもパブコメですよね。

山田:
 そうですね。出してください。

坂井:
 ぜひパブコメが5000件を超える形にしたいなと思っています。


■info

「侵害コンテンツのダウンロード違法化等に関するパブリックコメント」の実施(文化庁)

▼番組生放送はコチラから視聴できます▼

漫画家赤松健と山田太郎議員が
著作権法改正案”を語る生放送

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