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「Ponanzaは1兆局面見てきた」羽生三冠を破った佐藤叡王も認めた将棋ソフトを「地球上で1番棋譜を見てきた」と制作者が自信を持って語る

 いよいよ将棋電王戦が終局する。最後の戦いはタイトルホルダーである佐藤天彦叡王と、山本一成氏が開発した将棋ソフトPonanza。最後の戦いとなる第2期電王戦は、2017年4月1日、5月20日の日程で開催される。それに先立って、第2期電王戦記者発表会が行なわれた。

 Ponanzaと他の将棋ソフトとの違いを問われた佐藤叡王は、Ponanzaは人間に近い感覚を持っていると評価。大局を読んで形勢を判断出来るところが優れていると述べた。開発者の山本一成氏は、羽生三冠と戦わずして幕を閉じることに対して、羽生三冠と全力で戦った佐藤叡王と戦えることに、大きな意義を感じていると意欲を燃やした。


左からPonanzaの開発者・山本一成氏、タイトルホルダー・佐藤天彦叡王

Ponanzaは他のソフトより人間の感覚に近い

佐藤:
 今までの将棋ソフトとPonanzaが違う点、個人的に感じるところは、Ponanzaは人間の言葉で言うところの感覚とか、大局観というものが優れていると思います。これまでの将棋ソフトも、終盤の読みの所で正確性とか強さを発揮していました。

 ただ、局面をどう見るかということ。先手後手に分かれるわけですけど、先手の方がだいぶいいのではないか。いや、互角ではないのか。その時点で判断する形勢判断というものを、コンピューターは「評価値」というもので表しているんですね。その評価値というものが、ソフトと人間ではかなり乖離するものがありました。

 ソフトの形勢判断が自分とはだいぶ違う。でも参考になるな、というのはありました。他方、互角のはずなのに先手が大優勢、逆にそんなに悪くないはずなのにかなり悪いとか。人間の感覚が正しいというわけではないんですけど、人間の感覚とかなり乖離している部分もありました。

 でもPonanzaは人間の感覚と近い部分があると思います。先を読むということに関して、コンピューターは優れていると想像できるんですけど、その局面をぱっと見た時に大局を判断する、形勢を判断するというところでも、能力を示しているなと思います。裏をかえすと先を読めるから、局面の判断ができるということだと思うんですけど、今までのソフトと比べて優れているのはその辺だと思います。

1兆局面を見てきました

山本:
 Ponanzaも含めて、将棋ソフトは棋士の棋譜から勉強します。これはピアノを先生から教わるみたいな状態なんですけど。そのあと自分で色んな場面を集めて、良かったのか悪かったのか研究するんですね。

 Ponanzaの場合1兆局面くらい集めてきたと思います。そういう意味でPonanzaは地球上で一番将棋の盤面を見たことあると思うんですけど(笑)。良かったとか悪かったとか、そういうのをどんどん集めて、調整していってるという感じですね。

 もし羽生三冠と戦える機会があったなら、それはそれで嬉しかったです。ただ羽生三冠と佐藤叡王との対局を見てました。良かったです。佐藤叡王がずっと受けていて、最後、羽生三冠がすべての攻めを出し切った。お互い全力を出し切った対局で、約束を果たしたという印象でした。すごくいい将棋でした。電王戦楽しみです。よろしくお願いします。

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