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「ニコニコ超会議2026」クリエイタークロス クリクロアワード発表!

■かわいいバルーンアートを即興で作る! エンタメ賞はニコニコ風船部

審査員:タマさんのコメント

 ふうせんのおれに シフトを かわってもらいたい

――今回のクリエイタークロスで「これに力を入れた!」という目玉は何でしたか?

ニコニコ風船部:
 毎年制作している巨大作品は今回も力を入れて制作させてもらいました。
 毎年何を作ろうかギリギリまでメンバー全員で悩んでいて、いろいろ候補が上がっていたのですが、今年は教育番組のタマさんを作らせていただきました。

 例年とは違って、全面的に編み込んで作る技法だったので大変でしたが、楽しく制作できました。
 見てくださった皆さんも楽しんでくれていたようだったので、頑張ってよかったです!

――ネットでの活動を「リアルの場」に落とし込む際、ブースなどにした工夫や演出、仕掛けはありますか?

ニコニコ風船部:
 うちのサークルは普段一般の現場でバルーンアートの販売や配布などをやっているメンバーが多く、どちらかというと「ネットの活動をリアルの場へ」というよりは「リアルの活動をネットの場、ニコニコの場へ」という感覚の方が近い気はしています。

 工夫というか毎回意識しているのは、ニコニコ超会議では普段の活動では絶対に頼まれないであろう無茶振りを大量にいただくので、しっかりと脳のチャンネルをニコニコの方向性に合わせるようには意識しています。

――準備期間中に直面した最大のトラブルや、逆に「これはいける!」と確信した瞬間を教えてください。

ニコニコ風船部:
 ありがたいことに2012年のニコニコ超会議からずっと出展させていただいているので、慣れすぎてこれと言って大きなトラブルとかはなかったです。
 参加メンバーも対応力が高すぎてだいたいなんとかなっています。

 ですが、今年の巨大作品は例年に比べて結構ギリギリまで悩んだのは大変だったかもしれません。
 ただ、最終的にタマを作って展示して、当日沢山の方が写真を撮ったりリアクションしてくれたときには「これはいける! 正解だった!」と確信しました。

――対面ならではファンとの交流で印象に残っているものは?

ニコニコ風船部:
 毎年無茶振りを考えて来てくださる常連さんや、「前回作ってもらって感動したのでリピートです」と言ってくださる方、「去年頼めなかったので今年こそはと思って来ました!」と言って来てくださる方もいて、本当にありがたいです。

 常連さんや過去に印象的なリクエストをしてくださった方はこちらも覚えているので、「元気でしたかー!?」と年1回の同窓会のような感覚でお喋りしながら作らせてもらったりしています。

――自分のファン層とは全く異なる層からは、どのような反応がありましたか?

ニコニコ風船部:
 初見の方々は「え!? これ風船!? 全部!?」というリアクションがほとんどです。

 ほとんどの人類は【バルーンアート=1本で作る犬やうさぎ】という認識ですが、うちのサークルの作品は日常ではなかなか出会えないクオリティーですので。
 バルーンアートにはこういう可能性があるんだということを知って、バルーンアートに興味を持つきっかけになってくれたら嬉しいなと思います。

――ほかの出展者のブースを見て、刺激を受けたことや「次はこうしたい」と思ったことはありますか?

ニコニコ風船部:
 超会議当日は全メンバー開始から終了まで風船を捻り続けていて、ほかの出展者のブースを見て回る余裕はあまりありませんでした。
 ですが、今回は自分たちのブースの周りに仲の良いお友達のブースが複数あっていろいろ刺激を受けました。

 LED装飾をしている友人のEdelWorksPrjさんも近くのブースに出展していて、当日急に「一緒に何かやろうぜ! 風船とか光らせるよ!」と提案してくれたんです。
 突発コラボで超会議2日目からは巨大作品のタマのスカーフが光ったりしていました。

 こういう技術部が集まっているからこその突発コラボや交流は楽しかったし、刺激になりました。

――あなたがニコニコ動画や、現在の活動を始めた最初の「きっかけ」は何でしたか?

ニコニコ風船部:
 メンバーにもよりますが、うちのサークルはオタク多めなのでニコニコ動画利用時期が早めのメンバーが多いかもしれません。
 初期利用βからの人もいたかも。

 ニコニコ風船部の発足はニコニコでの配信や動画投稿で見かけて知り合ったメンバー同士が「超会議ってイベントにブース出展できるらしいんで、一緒に出ません?」と声をかけてスタートしたので、ニコニコ風船部の最初のきっかけは確実に2012年のニコニコ超会議です。

――発足からもう10年以上になるんですね。活動を長く続けていく中で、絶対に曲げたくない「自分たちなりの美学」はありますか?

ニコニコ風船部:
 美学に関しては各メンバーそれぞれで各々持っているとは思うのですが、「無茶振りは(なるべく)断らない! 全力で頑張る!」というのは全員共通して持っている意識だと思います。

 どんな無茶振りでもサークルメンバーの誰かは対応するはずなので、サークルとして断ったリクエストは今までの出展でほぼゼロなんじゃないかと思います。

――そんな「無茶振り大歓迎」のニコニコ風船部でも「さすがにキツイな……」となったリクエストはありますか?

ニコニコ風船部:
 正直なところ、「無茶振り大歓迎」と掲げつつも、どのリクエストも内心は「作れるかどうか…」とテンパりながら初手をひねっています。

 過去に「さすがにキツイな」と思ったものだと「遊戯王のブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン」は大変でした。
 単色で再現しようとした結果非常に大きくなってしまい、内心「言ったからには絶対に持って帰れよ?(ニコニコ)」と思いながら作った記憶があります(笑)。

――ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンは即興でなくても難しそうですね。

ニコニコ風船部:
 こうした「作れるかどうか」というプレッシャーはゲームの難しいミッションを遂行しているような高揚感にも近かったりします。
 最終的にお客様が笑顔になってくれたり、作品をSNSのアイコンにしてくれたり、涙ぐんで喜んでいただいたりしたときには「ミッションクリア」の達成感があり、この無茶振りこそがニコニコ超会議に出展している醍醐味だなと感じています。

――その場でリクエストされたモノを作る際、特に難しい点や気を付けていることはどういったところですか?

ニコニコ風船部:
 一番難しく、そして最も気を付けているのは、お客さんの「推し」に対する愛情やこだわりを、限られた時間の中でしっかり形にすることです。

 なぜこのキャラクターを作ってほしいのか。
 「色合いが好き」、「バランスが好き」など、「推しポイント」を想像して、世界観を壊さないように配慮しつつ、お客さんの心にある理想のイメージにピタッと重なるようにバルーンアートならではのデフォルメを加えています。

 他にも難しいところだと、知らないキャラクターの場合はその場で画像検索をして作りますが、背面画像が見当たらないことが多く、「背面に特徴がないことを祈る」といった即興ならではの苦労もあります。

――かなり高度なアドリブを求められますが、そういった経験が本業や日常生活で活かされていることはありますか?

ニコニコ風船部:
 サークルメンバーによっては本業としてバルーンアートをやっているメンバーもいますし、国内外のコンテスト優勝者や国内外のバルーンアートコンベンションでの講師経験者なども複数いるので、その技術力がサークルの作品に反映されている面はあるのかなと思います。

――今回の超会議で印象に残ったリクエストは何ですか?

ニコニコ風船部:
 今回はイベント出演者や活動者さんのリクエストも多く、1人1人の異なる「推しポイント」を再現するのが楽しかったです。

 また、「出展ブースのオリジナルキャラクター」や「TRPGでの自分のオリキャラ」や「私自身を作って!」などの、ここでしか頼まれないユニークなリクエストも沢山ありました。
 「自分のボイトレの先生を作って!」というリクエストが今年だと1番インパクトあったかもしれません。

――人間がモデルの場合もあるんですね。

ニコニコ風船部:
 写真1枚からどんな先生なのかを想像しながら楽しく作らせていただきました。
 最終的に無事御本人のもとへ届いたようです。

――それは良いお土産になったでしょうね。

ニコニコ風船部:
 そのほかにも印象的なものだと、巨大作品がタマだった関係でタマを4体ぐらい作っています。
 実はその場その場で考えながら作っているので、4種類別の作り方で作っていたりします。

 毎年「バルーンで表現できる限界ライン」を狙って無茶振りリクエストしてくださる常連の皆さんとのやり取りも強く記憶に残っています。
 何より、完成した作品をお渡しした瞬間に感激して涙を流して喜んでくださった方がいたことが、クリエイターとして最も胸が熱くなった出来事です。

――もし来年もクリエイタークロスに出展するとしたら「アップデート」したいポイントはどこですか? また今回の出展を通じて今後の活動に何か変化が起きると予感していますか?

ニコニコ風船部:
 もう毎年の恒例行事なので来年も出展する気満々なのですが、来年はもっとうまく作品作れるようになって参加したいですね。
 あと、今年もバルーンアートのコンテストに出品するメンバーもいるので、新たに受賞経験を増やして来年ニコニコ超会議に戻ってくるぞ! と燃えていると思います。

 今回の出展に限った話ではないですが、毎年超会議が終わると「来年はもっとうまく作れるようになりたいな」と思うので、そのモチベーションで今年も1年精進していこうと思います。

――出展を迷っている未来のクリエイターに向けて、背中を押すメッセージをお願いします。

ニコニコ風船部:
 ニコニコはどんなものでも受け止めてくれる土壌がある空間だなと思っていて、ここまで多様な形式で自分の好きを出展できるイベントはなかなかないです。

 「なんでもバルーンアートで作る」というだいぶイロモノなブースでも楽しく出展できているので、あなたにもし何か表現したいものがあるなら、ニコニコ超会議はすごく良い場だと思いますよ!

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