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60億で購入された海外事故物件、1111万で落札された殺人高級住宅etc…大島てるが語る知られざる“高級事故物件”の世界

近隣同士のマンションで外国人女性を殺害。お台場エリアの高級事故物件

大島:
 どうしても触れたい話がこのすぐ近くなんですけれども、お台場でここにシルエットも似た感じのタワーマンションがふたつ並んでいるんですが、ふたつとも事故物件なんです。

 上から見ていくと、1309号室で殺人事件があったんです。これは日本人のオッサンが、東南アジアの女性を殺したんですよ。

 隣のタワーマンションでも死体損壊とありますけれど、日本人のオッサンが若い外国人の女性を殺してバラバラにしたということで、女性の国籍とか職業もほとんど同じような感じだったかなと思います。

 なので私はいつも説明する時にどっちがどっちだったっけ? と混乱しちゃいます。一方はバラバラにしてますし、一方はバラバラにしていないんですけれど。

松原:
 高級住宅や高級マンションのあるあると言うか、共通点としては、外国人の女性がなぜか部屋で殺されているというパターン?

大島:
 同居というわけではなくて、連れ込んだんですよね。ちょっと遊びに来いよみたいな。ボロアパートじゃないというだけで、超高級というわけじゃないですけれども。

「大島てる」に物件購入希望の外国人からメールが

大島:
 私は豪邸というと、一軒家を思い浮かべてしまうので、一軒家のほうに戻りたいと思うんですけども、ここも陰謀論的な話が当時騒がれていたんですけれども。

 8年ぐらい前に東京目黒で弁護士が首吊り自殺をしたんですけれども、ただの弁護士でなくて銀行の役員もしていたと。その銀行が不祥事が続いていたので、消されたんじゃないかなんて噂があったところなんですけれど。

 有名人というわけじゃないんですけれど偉い感じの人が死んで、事故物件になるという物件自体は東京にはいろいろとあるんですけれども、ちょうど先週、英語でこの物件を買いたいと私にメールが来まして

松原:
 なんでてるさんにメールを?

大島:
 誤解です。私が事故物件を売り買いしている業者なんじゃないかと思い込んで、英語でこの家を買いたいと問い合わせが来ました。

松原:
 事故物件紹介サイトと思われたということですか。

大島:
 はい。海外の投資家とかではなくて、日本にいる外国人の方が事故物件は気にしないよっていう感じで問い合わせがあったんです。写真を見て、いいなと思ったんじゃないかなと。

外国の事故物件事情も日本と同じ!? 元サッカー選手ベッカムも高級事故物件を購入

大島:
 ベッカムの話をしたいんですけれど、アメリカのフロリダという、日本では湘南みたいなセレブの豪邸がずらっと並んでいるようなエリアに、邸宅を購入しました。その物件はどうなのかと言うと、ヴェルサーチというイタリアのデザイナーが射殺された事故物件。

 外国人は事故物件は気にしないということがよく言われたりするわけですけれども、そのひとつの例として、アメリカの豪邸でイタリア人が射殺された物件をイギリス人が買ったというケースです。セレブの建物なので、日本円で130億円の価値があると言われていました。それをベッカム夫妻は60億くらいで買った。

松原:
 お得。

大島:
 日本で言うバブル崩壊みたいな、不動産の全体的な変化も考慮に入れないと何とも言いようがないわけですよ。たとえば時間が経って値下がりしただけなのかもしれないわけですから。だからヴェルサーチが射殺されたせいで、ここまで値下がりしたとは言えない。ただ重要なのは、値下がりしたということなんですよ。

 なんで値下がりするのかというところが大事で、法律で人が撃たれたら値下げしろとか、そんなことは決まっていなくて、ほとんどの人が「人が撃たれたところなんか気持ち悪い、嫌だ」と言うから、売る側が嫌々渋々値下げして、どんどん下げていったらベッカムが手を挙げた。

松原:
 ベッカムは「事故物件だから住みたい」と言って手を挙げたわけじゃないということですか。安いから?

大島:
 何を考えているか私にはもちろんわかりませんけれど、大事なことは、ほとんどの人が嫌がったから値下がりするということなんです。外国人は事故物件は気にしないということではないんですよね。値下がりするということが、何よりも嫌がられている証拠なんです。

 それは日本の不動産に限らず、アメリカでもそうなんです。特にこういうお金持ちの世界では、なんでそんなわざわざ事故物件に住まなきゃいけないんだという意識が強い。その証拠に安くなるということです。でも結局はベッカム夫妻は買っているんです。だから気にしない人もいるじゃないかということになるんですけれど、でもそれは安かったからというだけで、なんで安くなるのか考えて欲しい。

松原:
 コメントにもありますけれど、「イギリスの松原タニシがベッカム」ということです「日本のベッカムが松原タニシ」ということですね。

一同:
 (笑)

大島:
 ただ私がここで着目しているのは、ビーチのそばにあって、6100平米の敷地で広いんですよ。寝室が10個あって、バスルームが11個もあるんですよ。なので、ヴェルサーチが射殺された場所が気持ち悪いんだったら、そこだけ封鎖すればいいじゃないかっていうことになるんです。残念ながら、玄関で射殺されているので、ちょっと通らないわけにはいかないんですけれども。

 ただこれは日本でもよくあることなんですけれども、たとえば和室が3部屋ある3Kみたいな感じですかね。人が殺された現場の部屋というのは一箇所のはずなんですよ。そこだけは気持ち悪いから使わないということはあり得ると思うんですけれどでも。

 でも3部屋のうち1部屋を潰しちゃったら、家賃が3分の1安くなっていたとしても得でも損でも何でもないということになっちゃうんですよ。家賃の割引率の兼ね合いが大事です。このベッカム夫妻の場合は、半額ぐらいで買っているわけですから、半分ぐらいの面積を気持ち悪いから使わないというようなことをしても、まだ得だということですよ。

松原:
 すごいな。ベッカムも事故物件に住んでいるということですね。

名前だけでも……大阪にある“高級”事故物件

大島:
 東京の話ばかりなので、少しは関西の話をしたいなということで。マンションの名前が……。

松原:
 「高級マンション」

大島:
 マンションの名前に“高級”と入っている物件が大阪にあります。

松原:
 すげえ(笑)。

大島:
 実際火事で人が亡くなっているんですけれども、逮捕されていますから、ただの出火じゃないんですよ。

松原:
 “高級”って自分で言っていいんですか。

大島:
 いや、こういうのは関西にはたくさんあると思ったんですけれど、どうなんですか。

松原:
 ないです(笑)。関西はみんな“高級”と付けていると思ったら大間違いです。僕もはじめて見ました。昔この近くに住んでいましたけれどね。

 (コメントを見て)「高級美容室」という看板の店が大阪にあるらしいですよ。大阪はアホなんかな(笑)。

一同:
 (笑)

未解決事件の現場となった高級事故物件がオークションサイトに

松原:
 2年前とかに某オークションサイトで落札された高級住宅。あれは強盗殺人ですかね。

大島:
 そうですね。

松原:
 千葉県ですね。その殺害現場の物件があるオークションサイトで競売に出されて落札されたというニュースがありました。1111万1100円で落札されたと。ニュースになりましたけれど、これは今どうなっているんですか?

大島:
 ちょっとわからないですけれども、買った人はセミナールームとか、セミナーハウスとか、シェアハウスとか……東京オリンピックに向けて民泊のように外国人向けに貸すとか、いろいろなことをインタビューで答えていました。ただ実際はどうするかわからないですね。

松原:
 入札者というのはどのくらいいたんですか?

大島:
 結果的には蓋を開けてみたらひとりだけだった。そういう意味では最低の価格が……。

松原:
 700万くらい?

大島:
 そう。ですから、あと300万、400万くらい安くても買えていたということです。話題になった時点で既に入札の締め切りは過ぎていましたから。ニュースを見て買った人はいないということです。

松原:
 もとは1億か2億の豪邸というような話はありましたね。

大島:
 一軒家でバブル期にできた豪邸ですからね。

▼記事化箇所は20:30からご視聴できます▼

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