60億で購入された海外事故物件、1111万で落札された殺人高級住宅etc…大島てるが語る知られざる“高級事故物件”の世界
「以前の入居者が孤独死をした」「世間を騒がせた事件現場になった」…様々な理由でいわく付きになってしまった「事故物件」たち。
高級住宅地である田園調布に存在する無理心中現場となった豪邸。時の大臣が自殺をしたという陰謀論が渦巻くベイエリアのタワーマンション。関西の“高級”マンションなどといった世間の事故物件のイメージを一新する“高級事故物件”の存在をご存知でしょうか?
そんな“高級事故物件”について事故物件公示サイト「大島てる」でお馴染みの大島てるさん(@Oshimaland)と、事故物件住みます芸人の松原タニシさん(@tanishisuki)が「事故物件ラボ」で対談を行いました。
番組中では、元サッカーイングランド代表のベッカム選手が高級事故物件を購入した件にも触れ「海外では事故物件を気にしない」という俗説の真偽についても大島てるさんが言及しました。
後妻と無理心中の現場となった田園調布の高級事故物件
大島:
やはり高級住宅街と言うと田園調布かなと思いますので、田園調布から映していきましょう。
大島:
ご覧のとおり、炎のアイコンは全然ないじゃないですか? これは別にバグっているわけではなく、もともとないんです。そんな中でポツポツとあるところなんですが、明らかに目立つものがありますね。クリックすると……見るからに豪邸じゃないですか?
松原:
木がすごいなあ……。
大島:
そうですね。これも公園じゃなくて庭の木ですけれども、お金持ちはお金が余っているわけですから、「ちょっとでも安い事故物件豪邸に住みたい」なんて思わないわけですよ。ですから、こういうところに住む人こそ、知らず知らずのうちに殺人事件現場に住んじゃっていた、なんていうことを避けたいわけです。
街じゅうが事故物件ならともかく、偶然たまたま運悪く住んでしまうということは避けたい。案の定、地図で見ると取り壊されているんですよね。建物の形はもうありません。建て替えて次の人が住む。そういうことでチャラにしようかなというふうに考えられています。
松原:
今現在、建物がないということですか。
大島:
そうですね。今から4年くらい前にここで無理心中があったわけです。無理心中というのは便利な言葉でよく使われていますけれど、結局殺人犯が自殺したという、それだけなんです。「一緒に死のう」ということではなくて、「殺した方が死んじゃった」ということなんです。
何があったか? ということなんですけれども、おじいさんが若い奥さんを銃で撃って、そのあと自分のことも撃って、ふたりとも死んじゃった。70代のおじいさんが30歳前後の若い奥さんを撃って、発見したのが夫の娘なんですけれど……。
松原:
再婚ということですか?
大島:
そうです。娘のほうが奥さんより年上なんです。夫は病院の理事長です。もちろん暴力団ではないので、ちゃんと許可を得て銃を持っていました。お屋敷に銃があると、喧嘩のときに使っちゃうということが結構あるんですよ。
喧嘩というのは子供の喧嘩ではなくて、本当に怒って「撃ってやる!」と言って、本当に撃って自分も撃つという。今の時点で売りに出ているかはわかりませんけれど、壊したということは、買い手がついたんじゃないのかなと思います。
松原:
マップ上は今の情報が反映されているわけではない?
大島:
そうですね。ですから、いくらで売れたみたいな話ができればよかったんですけれども、そういうところまではフォローしていないのですが、やはり田園調布でしかも三丁目ですから、ちゃんと事故物件でも買い手がつくということかなと思います。
松原:
でもこんなに事故物件がないということは、汚れていない地域?
大島:
そうなんですよ。このエリアにほとんど事故物件がないからこそ、どこがその現場なのかが気になるということかと思います。もちろん私がたまたま知らないだけという可能性はあり得ますけれども、人が撃たれて死んだなんていうくらいだと大騒ぎになりますから、その規模で騒がれた事件や事故は、このあたりでは少なくともサイトができて以降はないということです。
松原:
一軒家が多いエリアということじゃないですか。そこで亡くなっても看取られていたりとか、家族が残っていたりとかなると、事故物件にはならないわけですもんね?
大島:
自然死であれば。
松原:
なるほど、比較的平和というか……。
大島:
そうですね。
偶然一致した部屋番号に恐怖を覚える湾岸エリアの高級事故物件
大島:
私なんかだと、高級事故物件は豪邸というふうに連想するんですけれども、最近の感覚で言うと、やっぱりタワーマンション。東京湾岸エリアに高級タワーマンションがありますから、そっちのほうに移っていきたいと思うんですけれども。
松原:
タワマンは飛び降りられるからなあ。なんかほのぼのした感じで、おかしなことを言っているんですけど。
大島:
ここなんですけれども。天気が悪い日に撮った不気味なマンションです。ここで現職の大臣が自殺するということが今から6年くらい前にありました。覚えていますか?
松原:
かすかに覚えているような気はするけれど……一致はしていないですね。
大島:
大臣ですから陰謀論もずいぶんと……。ナントカ還元水の人じゃないですよ。その人も自殺したんですけれど、その人じゃないほうです。中川大臣でもないんですけれども。僕的にそんな陰謀論的な話をしたいのではなくて、この部屋番号なんですよ。
松原:
数字が4桁。
大島:
2710号室なんですよ。
松原:
言うんかい(笑)。
大島:
どこのマンションかは言いませんけれど、2710号室なんですよ。27階ということですよね。ところがですね、すぐ近くの別のマンションでも殺人事件があって、犯人が飛び降りたんですけれど、そこも2710号室なんです。
松原:
きたできたで~。すごい偶然ですよね。
大島:
同じ部屋ですけれど、ひとり自殺して、ひとり殺されて、犯人が飛び降りていますから亡くなっているのは3人です。