話題の記事

地球が温暖化してるのにどうして冬はこんなに寒いのか? 気候変動と寒波襲来の関係について解説してみた

 今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【ゆかりさん教えて!】温暖化なのにどうして冬はこんなに寒いの?』というテングサさんの動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

冬が寒いあかりちゃん。 しかし、考えてみれば今は温暖化。 温暖化してるのにこんなに寒いのはなんで? 温暖化って本当なのかな? 早速ゆかりさんに疑問をぶつけると、ゆかりさんはズンドコズンドコとダンスをしながら、どうして温暖化になると寒気が日本にやってくるのか、そして日本の冬の平均気温の推移について教えてくれるのでした。


 記録的な大雪など、寒波による被害が大きい日本列島。地球が温暖化しているのに、なぜこのような強い寒さに見舞われるのでしょうか。投稿者のテングサさんが、質問者あかりちゃんと回答者ゆかりさんの会話形式でこの疑問への解説をまとめました。

 まずは温暖化すると寒波が来る仕組みについてです。

 北極にはすごく冷たい空気があるのですが、普段その冷たい空気は「偏西風」という強い風が閉じ込めています。

 偏西風は地球の周りを西から東へ吹いている大きな風です。偏西風は上空の高い所を流れているのですが、その中でも特に北極の近くを回っている強い風が「極渦(きょくうず)」という冷たい空気の巨大な渦を取り巻いているのだそう。

 ところが温暖化で北極の気温が上がると、この風の結界が弱くなるとのこと。北極と赤道の温度差が小さくなると偏西風の勢いが弱まって、ふらふらと蛇行するのだそうです。

 本来の偏西風は、勢いのある水のように小さな起伏を無視して真っ直ぐ進む力があります。

 しかし温暖化で風が弱くなると、今度は勢いのない水と同じになってしまうとのこと。流れが緩くなると大気のデコボコ(専門用語で「ロスビー派」)の影響をモロに受けてしまい、偏西風はまっすぐ進めず蛇行するのだそうです。

 この蛇行によって上空には風の流れの波の山と谷ができます。山部分がリッジで、南に深く落ち込む谷がトラフです。

 このトラフが北極の冷たい空気を南へと運ぶ、冷気の流れ込みやすい場所になります。そしてトラフが日本付近まで深く伸びてくると、そこを伝って強烈が寒気が流れ込む。これが寒波の正体とのことです。

 偏西風が蛇行することで北の寒気が南へ流れ込んでくるだけでなく、寒気が日本上空から動けなくなることがあります。これは上空に長く居座るブロッキング高気圧によって引き起こされているとのこと。こうやって寒波が長引くのですね。

 弱まって蛇行する偏西風、北極から流れ出す寒気、寒気の通り道になるトラフ、そしてブロッキング高気圧といったことが合わさって冬に寒波が押し寄せます。その要因には温暖化が関係しているわけです。ただしブロッキング高気圧に関しては明確な関係は断言できないそう。それでも偏西風の蛇行がその下地を作っている可能性があるのだとか。

 このように冬の厳しい寒波が温暖化によるものであることがわかりましたが、一方で冬の平均気温は上がっているそうです。

 気象庁のデータによると、100年あたりで約1.23度の割合で上昇しているとのこと。特に最近は記録的な暖冬が多く、2020年と2024年の気温が高かったそうです。

 わずか数度の変化が全体のバランスを大きく崩すものともなり得る地球の温暖化。冬の寒さを切り口にした気候変動の解説を詳しく聞きたいという方は、ぜひ動画をご覧ください。動画終盤では1日の寒暖差に興味を持ったテングサさんが、気象庁の気象データを利用して自分なりに調べる様子もまとめられています。

視聴者のコメント

・偏西風の霊圧が消えた…
・うちの庭の梅も今年はめっちゃ早く開花したわ
・地球も生きてる
・疑問を持って自分で調べる事の大切さよ…
・言われるとなるほどなんだが、データが有るのは嬉しい
・今回もためになった、おつ

▼動画はこちらから視聴できます▼

【ゆかりさん教えて!】温暖化なのにどうして冬はこんなに寒いの?

―あわせて読みたい―

日本一論争を巻き起こすあの「丸いお菓子」の最古の呼び方は? 今川焼き、大判焼き、回転焼き、御座候、それぞれの名前の解説が興味深い

天気予報でよく聞く「平年並」はどう決める? このところ暑いのに“平年の気温”が変わらない理由を解説

この記事に関するタグ

「おもしろ科学」の最新記事

新着ニュース一覧

アクセスランキング