ラッパのマークでお馴染みの「正露丸」はどこにどう効くの? 正しい服用につながる作用メカニズムを薬剤師が改めて解説してみた
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【解説】『ラッパのマークの下痢止め』 正露丸 【宮舞モカのお薬ラジオ #77】』といういわし@超ビビリさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
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腹痛の薬として名高い正露丸。とても有名ながらその正体を知らない人も多いのではということで、薬剤師で投稿者のいわし@超ビビリさんが正露丸を解説をしました。

正露丸は100年以上前から使われているという薬で、下痢や食あたりなどお腹の不調に対する効能を持っています。

メインとなる有効成分は木クレオソート。クレオソート油には木材から作るものと石炭から作るものがあり、石炭から作ったものは防腐作用がありますが発がん性があって人類には有害です。しかし木から作ったクレオソート油には有害性がなく、下痢を改善する作用があるのだとか。

次は正露丸の作用メカニズムについてです。腸は水分を吸収しますが、同時に血液から腸内へ水分の分泌も行われています。本来は吸収量の方が圧倒的に多いのですが、ストレスや感染症などが原因で水分分泌量が増えて腸内に残る水の量が多くなることがあるとのこと。


その結果、水の多い便「下痢」に。ここで水分分泌を抑制する木クレオソート油が働くわけです。この、小腸・大腸において水分を抑制することが1つめの作用とのことでした。

2つ目は大腸の運動を抑える作用です。大腸はその運動によって中身を肛門まで運んでいます。運ばれながら水分が吸収されていき残りが便となるわけです。

ところがストレスなどが原因でこの運動が過剰になることがあります。すると吸収が済む前に肛門にたどり着いてしまうので下痢になってしまうのだとか。木クレオソート油は、この大腸の動きを正常に戻す働きもあるとのこと。
これらの作用で下痢を改善するそうです。

正露丸には、木クレオソートだけではなく、漢方に使われる生薬成分もいくつか含まれています。有名なラッパのマークの大幸薬品以外にも正露丸は色んな会社から出ており、含まれる生薬は各社で異なるそうです。

一部の製品に含まれているのが抗コリン作用を持つロートエキス。腸の働きを正常化するクレオソートに対し、ロートエキスは腸の動きを抑えるのでやりすぎて逆に便秘になったり、感染性腸炎の下痢では悪化させるリスクもあるのだとか。抗コリン作用による様々な副作用もあるとのこと。よほどひどい下痢でもない限り、ロートエキスの入っていない正露丸を使うことをオススメするといわし@超ビビリさん。


ちなみにお馴染みのラッパのマークの正露丸にはロートエキスは入っていません。ただしこちらも人や場合によって副作用の出ることがあります。画像のような症状が現れたら、服用を中止するようにとなっているとのことです。

正露丸の服用期間の目安は1週間程度。5日ほど服用しても症状が改善しない場合は病院を受診してくださいと話すいわし@超ビビリさんでした。
見たこと聞いたことはあっても、作用のメカニズムについては知らない人も多い正露丸。そのメカニズムを知ることで、より正しい服用方法を選ぶことができそうです。いわし@超ビビリさんの解説の詳細に興味を持たれた方はどうぞ動画をご視聴ください。
視聴者のコメント
・子供の頃からお世話になってる
・虫歯に詰めるやつだ
・とにかく臭い…けど嫌いじゃない匂いw
・今でも全然使えるの凄いよな
・正露丸ってラッパのマーク以外にもあるのか
・勉強になった…
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【解説】『ラッパのマークの下痢止め』 正露丸 【宮舞モカのお薬ラジオ #77】』
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