最も古いインフルエンザ治療薬「タミフル」について解説! 作用のメカニズムからインフルエンザ予防、異常行動との関係まで気になる点がわかりやすい
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【解説】『最も古いインフルエンザ治療薬』 オセルタミビル(タミフル) 【宮舞モカのお薬ラジオ #75】』といういわし@超ビビリさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
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インフルエンザの流行しているこの冬。薬剤師である投稿者のいわし@超ビビリさんが、「タミフル(一般名:オセルタミビル)」というインフルエンザ治療薬について解説します。

インフルエンザの原因はウイルスです。ウイルスは普通の生物と違い自力での増殖ができません。そのため生物の細胞の中に侵入して、DNA複製機能やたんぱく質合成機能を借りて自らを増やします。

この増殖したウイルスが細胞から出ていくときに、ノイラミニダーゼという酵素が関与するとのこと。出て行こうとするウイルスは細胞と癒着しています。この癒着を切り離すのがノイラミニダーゼなのだとか。

オセルタミビルはこのノイラミニダーゼを阻害するので、ウイルスが細胞から脱出できなくなります。そうしてウイルスの増殖拡大を防ぐわけです。

ノイラミニダーゼ阻害薬はタミフル以外にリレンザとイナビルとラピアクタがあり、全部で4種類あります。4種はそれぞれ性質が異なるとのこと。

他にインフルエンザの治療薬として1回の服用で治療が終わるゾフルーザもありますが、これは作用メカニズムが違うそうです。

オセルタミビルは、成人や体重37.5㎏以上の小児は1日2回75㎎をを5日間服用します。37.5㎏未満の小児は粉薬を使用して、体重によって投与量を調整するのだそうです。

ただし、服用はインフルエンザ発症後48時間以内に開始しなければなりません。それ以降に服用を開始しても有効性が証明されていないとのことです。

また、オセルタミビルは予防目的での服用も可能。家族がインフルエンザになったときなどですね。その場合医療保険はきかず、全額自己負担となるそうです。ジェネリックを使うとそんなに高くないとのこと。

タミフルといえば、2007年頃に服用後のベランダから飛び降りるなどの子どもの異常行動が社会問題になったことがありました。特に10代の患者によく発生していたことから10代への使用が禁止されていたこともあります。

これは検証によりオセルタミビルの副作用ではなく、インフルエンザそのものによる影響という結論に至りました。そのため現在は10代の患者の使用が可能となっています。これは副作用と有害事象の違いを語る最大の事例だとか。

副作用は薬が原因となる主作用以外の全ての作用を指し、そのうち体に悪い作用を有害作用と言います。有害事象は薬を服用後に起きたあらゆる悪いこと全てを指すといわし@超ビビリさん。薬のせいかどうかにかかわらないので、痛み止めを飲んだ後にタンスに小指をぶつけたことも該当するのだとか。

タミフル服用後の異常行動は有害事象であって副作用ではありません。しかしインフルエンザの発症後には異常行動を起こすリスクがあるということになります。どんな薬を飲んだかに関わらず充分な注意を払う必要があると言えますね。

インフルエンザ治療薬「タミフル(一般名:オセルタミビル)」について、そのメカニズムやかつて社会問題とされた事象まで取り上げた、いわし@超ビビリさん。その解説の詳細に興味を持たれた方はぜひ動画をご覧ください。異常行動については事例のデータベースも紹介されています。
視聴者のコメント
・ついこの間までお世話になってました
・ウィルスってほんと何なんだよ・・・
・将来「一般治療薬」って言われそうやな。ゾフルーザ
・苦い思い出(比喩ではない)
・いい説明
・なるほどなぁ、ええ勉強させてもらった
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【解説】『最も古いインフルエンザ治療薬』 オセルタミビル(タミフル) 【宮舞モカのお薬ラジオ #75】』
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