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ラブホテルで他殺→「よし、壁ぶち抜いてスイートルームにしよう」大島てるが語るラブホテルの「事故物件認定 回避あるある」

💡ここがポイント

●大島てるが事故物件ホテルを紹介。
●事故物件公示サイト『大島てる』に、とあるホテル関係者から送られたクレームを公開。
●さらに、事故が起きた物件で行われる「究極の事故物件対策」をあわせて紹介した。

 本邦唯一の事故物件公示サイト『大島てる』でお馴染みの大島てるさん@Oshimaland)と、事故物件住みます芸人の松原タニシさん@tanishisuki)が対談する番組「事故物件ラボ」。

 番組内では、殺人事件があったのに「そもそもうちのホテルでは殺人事件なんか起きてない」と主張するホテルや、今はもう泊まれなくなっている事故物件ラブホテルなどを、大島てるさんが紹介しました。

左から松原タニシさん大島てるさん

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ホテルの事故物件は部屋番号を変えられる!?

大島:
 東京の上野の近くにある、ホテルの外観です。

松原:
 (笑)。外観を見せるのはいいんですかね?

大島:
 この物件で10年ぐらい前に殺人事件があったんですけれども、当時の私はホテルの何号室かということにあまり興味がなくて、だからここでは2階としか書いていません。どうしてホテルの部屋に興味がなかったかというと、これは今でもそうなんですけど、ホテルって部屋番号を変えるのが簡単なんですよ。201号室、202号室、203号室というのを反対側から数え直したりとか。

松原:
 「パネルを変えたらいい」ということですか?

大島:
 そうです。何でそれが普通のアパート、マンションじゃできないかというと、郵便物の関係で困るわけです、住所も変わっちゃいますから。ホテルなら基本的には毎日人が入れ替わるんで……長期滞在している人もいますけど、運営側が変えようと思えばすぐ変えられる、と。

 それから、これもまたよくある話なんですが、例えば201、202、203と部屋があって、202で殺人事件があったとしますよね? 「その部屋は嫌だ」という、うわさが広まってしまったらどうするかというと、その202と201をつなげちゃうんですよ。間にある壁を取っ払って、あるいは壁は残したままスイートルームのようにするわけです。それで202を、野球で言うところの欠番にするんです。そうすると201が大きな部屋で、隣が203ということになるわけです。

松原:
 そうか……ちょっと今怖くなりましたね。スイートルームってその可能性高いということですか?

大島:
 高くはないですけどあります。そういうわけで、部屋番号を好きにいじれるんだから、番号を必死になって調べてもしょうがないじゃないか、というふうに思っていた時代の名残りで、このホテルも2階としか書いていないわけです。実際何号室かわからないんですが……。

松原:
 もう部屋番号が変わってる可能性があるからですね。

大島:
 変えようと思えば変えられる、だから調べても意味がないというふうに思っちゃって、当時あまり突っ込んで調べていなかったということです。今は、わかるものについては調べるようにしてるんですけど、当時は手抜きをしちゃっていたっていうわけです。そんなわけで、いまだに『大島てる』サイトには、ホテルの部屋番号がないものが結構あるんですけど、そういう理由で階数までしか書いていないということです。

事故物件公示サイト『大島てる』にクレーム

大島:
 何号室か気になるという人はいると思うんですけれども、苦情がきまして……。

松原:
 やっぱクレームくるんですね、『大島てる』。

大島:
 「絞殺事件はありません」というようなことを、これもちょっとちっちゃい字のままにあえてしておきます。

 ホテルの関係者から、「何号室か書いてくれないとそのフロア全部が白い目で見られるから、部屋番号書いてくれ」と言うんだったらわかるんですけど、「そもそもうちのホテルでは殺人事件なんか起きてない」というコメントが、管理人からきました。

 「オープンしてから全館で絞殺や殺人事件があったことはない」というふうに書いてあるんですよ。つまり、「絞め殺したんじゃない、刺し殺したんだ」とかそういう種類のクレームじゃなくて、「一切、人が殺されたなんてこと自体ない」と言われたんですよ。これは全くの嘘です。

松原:
 裁判記録とかもありますし。

大島:
 この関係者がフロントの人とかかもしれないですけども、隠蔽したくてクレームを言っているのではなく、やはり9年経つと職場も人が入れ替わるわけですから、もしかしたら本当に知らないかもしれないんですよ。なので、視聴者の方にこのホテルに泊まって「何号室ですか?」フロントで尋ねてほしいなと思います。

松原:
 いや、だから尋ねても「このホテルでは殺人事件なんかない」と言われるでしょう(笑)?

大島:
 ただ別の古株の職員は知っているかもしれないですね。昔からいるおじいさんとか。

松原:
 「すみません、昔からこのホテルに関わってらっしゃる職員の方おられますか」って、あの狭いフロントの窓で言って。

大島:
 (笑)。いや、そういうラブホテルじゃないですよ。ちゃんとしたホテルです。

松原:
 ちゃんとしたホテルなの? 手だけ出てきて鍵渡すやつあるでしょ?

大島:
 ちゃんと全体出てます(笑)。

松原:
 なるほど。これは視聴者の皆さんへのお願いです。てるさんの情報を増やしてください(笑)。

大島:
 次は画面を切り替えて、書面の「ブログ」って『大島てる』サイトも含めてブログなんていう言い方をされることがあるんですけど……。私のことをブロガーだと思っている人はいるんで。

松原:
 てるさんがブロガー?

大島:
 お年寄りからすればみんな一緒なんで、そんな生主とかYouTuberとか……。

松原:
 生主とYouTuberとブロガーと大島てるは、お年寄りから見たら一緒なんですね(笑)。

一同:
 (笑)

大島:
 このブログ記事掲載の抗議というのは、そんな重く受け止めないでほしいんですけども。「東京のあるホテルでガス自殺があって……というようなことはブログに書いてあるけども、やめてくれ」というようなことを某ホテルの副支配人から。ただ、嘘だとか言ってくるパターンがさっきありましたよね、「殺人事件なんか起きてない」って。

 今度は違いまして、ホテルに過失がないというようなことを言ってるわけですよ。過失というのは落ち度ということですけど、「うちのホテルが悪いんじゃなくて宿泊客が勝手に自殺しただけなのに、うちのホテルをさらさないでくれ」と、そういう話なんで、自殺があったこと自体を否定してるわけではないんですよ。

 ただ、有名なホテルチェーンや外資とかのホテルから苦情がきたことは一切ないです。『東横イン』とかあるじゃないですか、『ヒルトン』とか『シェラトン』とか。

松原:
 苦情はこない?

大島:
 はい、全然苦情はないですね。やっぱり、CMとかの関係でガチで『大島てる』と争ったりしているということ自体がネガティブなイメージになってしまうのかなと。ある程度、ホテルを運営しているとこういうこともちゃんとお客さんに正直に言うほうが、結局はお客さんの信頼を勝ち取るというふうに考えているのかなと思います。

 『大島てる』にクレームを言ってきたホテル関係者は、大体1件しかホテルがないところですね。それだけ死活問題ということなのかもしれないです。ただ、ラブホテルもあまり苦情を言ってきたことはないですし、なぜかわからないですけど、不動産屋さんと違ってあまり苦情は言ってきません。他方で、一般の宿泊客に対して本当のことを言わない。そもそも言う義務もないですし。それから、こちらから聞いたときのはぐらかし方が不動産屋さんより断然うまいですね。

 不動産屋さんはもともと負い目があるのか「知らねえよ」みたいな感じなんですけど、ホテルは「お答えいたしかねます」みたいな感じですね。全然けんか腰じゃなくて、柔らかく、でも話をそらすんですよ。

松原:
 否定もしない、肯定もしない。

大島:
 そうなんです。嘘をつかないんです。「そのようなことはちょっと……」みたいな感じなんですよ。

松原:
 お答えしかねます。なるほど。じゃあ、ホテルのほうがいいじゃないですか。

大島:
 なんですけど、結果的には教えてはくれないんですけど(笑)。教えてくれないんですけど、ばれちゃったものに関してはあきらめるという感じですね。

松原:
 お答えしかねますって言われた時点で怪しいですけどね。

大島:
 そうなんですけど、露骨に嘘つくような、言質を取られるようなことはしないですね。

松原:
 (コメント)「マニュアル接待だろうね」、なるほど。

究極の事故物件対策!? もう泊まれない事故物件ラブホテル

大島:
 今はもう無いのですが、北海道の苫小牧にとあるラブホテルがありました。

 ここで殺人事件がありました。ここに関しては部屋だけでなく、階自体もわからないと。1階は車の駐車スペースだと思うんですけども、2階なのか3階なのか自体がわからないということで。

 ここはどうなってるのかと、現地に行って聞き込みをするために、とりあえず何か痕跡が残ってないかと思ったわけですよ、ラブホテルならいざとなれば中に入れるかなと思って。それで現地に行ったら、こんなふうになってたんですよ。

松原:
 え? おお!

大島:
 つまり建て替えはしてないと。ただ、もうホテルじゃなくなってるんですよ。色を塗り替えるっていうパターンも……。

松原:
 色を塗り替えただけ?

大島:
 と思うじゃないですか。でも色を塗り替えただけでなくて、用途自体が変わってしまって、お寺の納骨堂か何かになってますと。

松原:
 上のでかいパネルは、お寺の名前が書いてあるの?

大島:
 そうです。写真の中の左側に、同じ色の具合の組み合わせの建物が見えませんか?

松原:
 はいはい。

大島:
 あれは事件当時からもともとお寺だったらしい。つまりあっちが本堂なんです。

松原:
 さっきのラブホテルは元々お寺の隣にあったってことですか。

大島:
 そうなんです。ホテルが、例えば殺人事件があって気持ち悪いということで客足が遠のいて。仮説ですけど、そういうことがあればつぶれちゃうと。隣のお寺が隣にあったラブホテルを、つぶれちゃったんだったら買おうと。広い敷地になるということかもしれないです。ただ面白いのは、ラブホテルってもともとお寺が副業で経営してることが多いんですよ。なので、もしかしたら初めからお寺の持ち物だったかもしれないです。

松原:
 お寺でラブホを経営してるんですね。

大島:
 ここがってわけじゃないですけど。もしかしたら元々お寺が副業をやっていたのをあきらめたのか、あるいは本当に関係なくお寺の隣にラブホテルがあって、ラブホテルが事件のせいでつぶれて買った、という可能性もあります。ただ、こうするともう、究極の事故物件対策なわけですよ。もう、お墓にしちゃうわけですから。

原:
 そうですね。

大島:
 人が死んでもどうでもいいじゃないかってことになるわけですから。お墓にするというのは一つの答えかなというふうに思います。なので、ここは残念ながら泊まれません。

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