神社とお寺の違いって知ってる? 意外と知らない「神」と「仏」の違いから、超分かりやすく解説してみた!
今回紹介する、ゆっくりするところさんがニコニコ動画に投稿した『【ゆっくり解説】神社とお寺の違いってなんなの?』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、神社とお寺について解説していきます。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
今回は、神社とお寺の違いについての解説です。
非常に簡易的な解説で、割愛している部分も多いです。ご了承ください。
■神社とは?
霊夢:
神社とお寺の違いについて分かりやすく解説して行きます。実は神社とお寺というのは元々違いが分かり難くて当たり前のものなんです。魔理沙:
お寺はお墓があるところ、神社は神様に祈るところってくらいしかわからないです。霊夢:
日本は大昔、奈良時代頃から「神仏習合」という考え方がありました。日本の宗教である「神道」と、外国から伝わった「仏教」がお互いに衝突し合うことなく発展していく様を表した言葉です。この動きは明治時代に政府が、神道を国の宗教とする動きを強め、仏教徒区別しようという「神仏分離」が活発になるまで、約1000年もの間続きました。明治以降、神社とお寺は区別されるようになったけど、神仏習合の歴史が長いため、神社とお寺は似た部分が多いんです。
魔理沙:
元々似ているものだから、はっきりとした違いを説明できない人が多いんですかね。
霊夢:
じゃあ先に神社の解説からしますね。神社というのは神道という宗教に属している施設です。神道は日本が出来た時から続いている、日本固有の民俗信仰です。「惟神道」と言われることもあります。他の宗教とは違って、経典や具体的な教えはないし、神道を作った人、開祖もいません。神道は自然と神は一体として認識され、古くから太陽や大地、水、火、雨、風、動植物など自然界全てに目を向け、それらに感謝するという考え方です。
魔理沙:
他の宗教だと一人の神様を崇拝するけど、神道は自然が対象なんですね。
霊夢:
神道での崇拝の対象は自然、全ての物には神様が宿っているという考え、「八百万の神」という考えがベースです。「八百万」というのは限りなく数が多い、無数にという意味の言葉で、「八百万の神」というのは神様はいたるところに存在しているという意味です。例えば、神道では古くから山、川、森、石、動物など人々の生活に大きく影響するものに名前をつけ、神様として崇拝してきました。この「八百万の神」を祀っているのが神社です。
魔理沙:
なるほど。だから神社によって「健康の神様」だったり「学問の神様」だったり色んな神様がいるんですね。
霊夢:
そうですね。あと実在した人物を神格化して神として祀っている神社もあります。徳川家康が祀られている日光東照宮なんかが有名です。魔理沙:
そういえば、靖国神社とかは戦死した人たちを祀っているってテレビで見ました。霊夢:
そうですね。靖国神社は戦争で亡くなった人たちを「英霊」として祀っています。因みに神社を英語で表す時は「shinto shrine」と言います。「shrine」は元々、聖人の遺物や縁のある品を納めた容器や、それらの安置場所をさす言葉です。魔理沙:
英語でも神道って付くんですね。
霊夢:
そして神社には神主さん、巫女さんがいます。これは神職と言われるお仕事で神社に仕えて、祭事や社務、祈祷などを行います。巫女さんは、神主さんの補助や神事の際に「神楽」と呼ばれる神様に捧げる舞を奉納するお仕事をする女性のことです。魔理沙:
なるほど。
霊夢:
そして神社には「鳥居」と呼ばれる入り口と、「参道」という道、「社殿」という御神体が祀られている建物の三つで構成されています。鳥居は神様の使いである鳥がこの上に止まって休めるように作られたもので、ここからは神聖な場所ですよという境界線の役割も持っている建造物のことです。参道は、社殿までの道で神様の通り道と言われています。この参道の途中に身を清めるための「手水舎」が設置されている場合もあります。
ちなみに、これには作法があって右手で柄杓を持ち、左手を清め、その右手に水をためて、口をすすぎ、最後に柄杓を右手にもち、左手を清めます。柄杓から直接口を清めるのはダメです。そして最後に柄杓を立てて、柄杓の柄を伝わらせて清めて、元の位置に戻したらお清め完了です。
魔理沙:
なんだか難しそうですね。
霊夢:
やってみると簡単だから神社に行ったらやってみてください。そして社殿は神様として祀られている「御神体」が安置されている場所です。本殿とも言います。魔理沙:
御神体って?
霊夢:
御神体というのは、神様が宿ったもののことです。各神社はこの御神体を崇拝の対象としています。普段は本殿の奥に安置されていて、人の目に触れることはほとんどないです。一番有名なのは「三種の神器」の「八咫の鏡」、「天叢雲剣」、「八尺瓊勾玉」です。魔理沙:
これはゲームとかアニメにもよく出てきますよね。
霊夢:
そして神社の参拝の作法は、まず軽く一礼してお賽銭を入れます。そのあと、鈴を軽く鳴らして深く二礼。二回拍手して、両手を合わせてお祈り。最後に深くもう一度礼をして終わりです。魔理沙:
そうなんですね。いつもパンパンって手を鳴らして祈って終わってました。霊夢:
あと神社で祈る場合は、家族の健康など現世で幸せに過ごせるように、とお祈りするのがいいとされています。神社に参拝するという行為は、穢れを清めるためのお祓いの一つに数えられるもので「お金が欲しい」などの自分に都合のいい願い事をするのは、本来の目的から外れるのでしないようにしましょう。魔理沙:
やってる人が多そうですね。
■お寺とは?
霊夢:
さて次はお寺の説明です。お寺は「仏教」を広めるための中心となる施設のことです。元々は僧侶が暮らし、仏教の教えを学ぶための場所とされてきました。「仏教」というのは、紀元前5世紀に、北インドで釈迦という人が唱えた教えが基礎になっている宗教のことです。魔理沙:
仏教も日本に馴染み深いですね。
霊夢:
悟りを開いた釈迦はブッダとも呼ばれ、長い修行の末、人が生きるのにつきまとう苦しみのメカニズムを解き明かし、苦しみから解放されるための智慧を生涯を通じて人々へ伝えようとした人です。魔理沙:
その教えを勉強するところがお寺だったんですね。
霊夢:
お寺の崇拝対象は、仏陀、仏様、釈迦の姿に似せた像、仏像などです。仏教には本来、何かに対して進行するという考えはな買ったのだけど、釈迦の教えを一般の人にも分かりやすくするために開祖である釈迦や他の仏などが信仰の対象になったみたいです。そしてお寺にいるのは僧侶、尼さん、住職さんです。お寺でお経を唱えたり、お説教することが基本的なお仕事です。
魔理沙:
お説教って怒られるんですか?
霊夢:
お説教というのは仏教の教えを人に話して導くことを言うんです。人としてのあり方なんかのお話や、お寺によって様々なお説教があるから機会があれば聞きに行ってみるのもいいかもしれません。あと墓地の管理をしている場合もあります。ちなみに仏教の教えを広めるために俗世間から離れて修行している人のことを「僧侶」、墓地の管理やお寺の管理を住み込みで行っている僧侶のことを「住職」と言います。
お寺には入り口の「山門」、「本堂」、「講堂」の三つで構成されているところが多いです。山門は入り口の門、本堂は御本尊が安置されている場所、講堂は主にお説教をする場所です。
魔理沙:
御本尊ってなんですか?
霊夢:
御本尊というのは仏像などのことです。この仏像に向かってお経を唱えたり、祈ったりするんです。お寺での参拝方法は、まずお賽銭を入れ、合掌、一礼して終わりです。魔理沙:
神社と違ってシンプルですね。霊夢:
お焼香がある場合は、一番最後に一つまみだけです。この合掌しているときに祈るのは死者の心の平穏、死後、極楽浄土に行けるようになどです。あとは現世での幸せを願ってもいいですね。魔理沙:
身近なのに意外と知らないことばっかりでした。
ここまでの神社とお寺の違いについて「日本のルーツしりたいなら神社いって、葬式とか死ぬの怖いとき寺いくイメージ」「神を祀るか仏を祀るかの違いなんじゃね」「神は現世、仏は死後が多いのかな」などのコメントが寄せられました。
解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画を視聴してみてください。
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