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声優・相羽あいながバイト探しに挑戦!? 面接対策からネガティブな感情との向き合い方までプロに聞いてきた!!

※ご覧の記事は厚生労働省の提供でお届けします。

 「いきなり正社員を目指すより、まずはアルバイトから。でも、何から始めたらいいんだろう……。」

 多くの人が「働きたい気持ち」と同時に抱える「不安」。そんなふたつの気持ちに寄り添ってくれるのが、『地域若者サポートステーション』(通称「サポステ」)です。 
 15歳~49歳の方が対象となっており、働くことへの一歩を踏み出すための相談と支援を受けられる場所となっています。

 今回は『地域若者サポートステーション』の活動をより広めるために、体験取材を実施しました。

 取材に挑んでくれたのは、『けものフレンズ』イワトビペンギン役『BanG Dream!』湊友希那役などの代表作だけでなく、女子プロレスラーとしての経歴ももつ声優・相羽あいなさん。

 体験前には「落ち込みやすいし、気にしいなんです」と早速「不安」を吐露する相羽さん。 
 一体どのようなサポステ体験になるのでしょうか?

 本記事では、相羽あいなさんがよこはま若者サポートステーションで「CBT(認知行動療法プログラム)」、「アル活セミナー 面接編」を体験する様子をお届けします。

取材/二ポポ
編集/T.I


■サポステ到着の声優・相羽あいなさん。若干の不安とともに受講開始‼

 横浜駅からほど近い、よこはま若者サポートステーションの扉を開くと、聞こえてくるのはワイワイと賑やかな利用者の声。 
 白を基調とした施設内はオープンスペースになっており、先ずここでじっくり相談をします。
 また、相談だけではなく、その人にあったセミナーにも参加することができる仕組みとなっています。

 初めて利用される方でも8割ほどが一人で来所されるとのことで、気軽に利用できる施設であることがうかがえます。

 「私、落ち込みやすいし、気にしいなんです」と若干の不安を抱えながらサポステに現れたのは、声優の相羽あいなさん
 『けものフレンズ』イワトビペンギン役、『BanG Dream!』湊友希那役などへの出演だけでなく、女子プロレスラーとしての活動も行うなど多彩な経歴をお持ちです。

声優の相羽あいなさん

 通常4回にわたって行われる「CBT(認知行動療法プログラム)~感情との付き合い方を学ぼう~」ですが、今回は体験取材とあり相羽さんにはギュギュっと40分に凝縮した内容で受講していただきます。

■CBTプログラムとは!? 自分の感情と向き合うって!?

 まず相羽さんが受けるのは臨床心理士の資格を持つ津田先生が進める「CBT(認知行動療法プログラム)」。 
 CBTプログラムは自分の感情、考え方のクセを知ることからスタート。そして感情や考え方を矯正するのではなく、感情やクセとうまく付き合っていく方法を模索します。

・「人前で発表したり、目上の人と話したりすることが苦手」
・「対人関係でイライラしたり、不安を感じたりする」
・「考え込みやすく、落ち込みやすい」 
・「ミスをすることへの不安が強く、確認に時間を費やしてしまう」

 上記のような感情にまつわる困りごとを抱えている方は少なくありません。

 相羽さんの抱えるお悩みに当てはまったのは、「考え込みやすく、落ち込みやすい」

 ここからは、ネガティブな感情が発生してしまった時に、「どんなことを考えてしまうか(考え)」、「身体にどんな反応が生じるか(身体感覚)」、「どんな行動をとるか(行動)」という3要素に分けて考えます。

 相羽さんは「舞台公演の直前」というシチュエーションで考えてみることに。 
 芽生えてしまうネガティブな感情は「不安からくる緊張」です。

「考え」…考えてしまうのは、「セリフが飛んで真っ白になってしまったらどうしよう……」
・「身体感覚」…身体が陥ってしまうのは、「お腹が痛くなってしまう」
・「行動」…そこで起こす行動は……、「友達にハグしてもらう」

 相羽さんは「行動」で見事にネガティブな感情を抑え込めていたため、先生から「100点です!」を頂きました。

■ネガティブな感情や行動をキャラクター化!?

 CBTプログラムではネガティブな感情を否定したり回避するのではなく、感情を受け入れて、うまく付き合っていくことを目指します。 
 ネガティブな感情にも実は大切な役割が。危険を察知したり、避けるためのセンサー的機能があるのです。

 そのような役割を踏まえ、ネガティブな感情を無くすのではなく、感情の竜巻(負のスパイラル)に飲み込まれない方法を探していきます。

 そこで必要なのが、自分の感情を客観視すること。
 この感情の客観視で有力な手法が、「外在化」

 自分のネガティブな感情をキャラクター化し、自分とは別の存在として扱うのです。

 例:「なんでも白黒つけたがるネガティブなクセがある」→「あぁ、またシロクロナイトが出てきちゃったよ~」

 このキャラ化手法を学んだ相羽さんは、「これは本当に自分のネガティブ感情とのいい関係が築けますし、物事をやわらかく考えることができますね!」とお気に入りの様子でした。

■CBTプログラムを終えた相羽あいながネガティブ感情を受け止めてくれるキャラを創造!!

――CBTプログラム、かなり真剣に取り組まれていらっしゃいました。率直なご感想をお願いします。

相羽あいなさん(以下、相羽):
 自分の感情と向き合うって初めての経験で、とても勉強になりましたし新鮮でした。
 「私ってこういう人なんだ!」という発見もありました。そもそも自分の感情なんて、普段あまり深く考えないじゃないですか。
 それを図やイラストでわかりやすく示してもらえたので、「脳と身体ってこんなに密接に繋がっているんだな~」と改めて思いました。

――脳と身体の連動といえば、「緊張で声が震える」という身体感覚があります。声優さんには厳しい身体の反応です。相羽さんはどのように対応されていますか?

相羽:
 私は負けず嫌いで、特に自分には負けたくないんです!
 緊張しそうだな~と思った時は、緊張に負けてしまう自分が嫌なんです。
 だから「絶対震えないぞ!」っていう精神力で緊張と震えを押さえつけています。

――普通そんなこと出来ませんよ!(笑)生まれながらの声優さん体質なのかもしれませんね。

相羽:
 心臓のバクバクを落ち着かせるように、「練習してきたから大丈夫!って自分に言い聞かせるんです。

――完全にメンタルがコントロール出来てますね!

相羽:
 そんなことないです。
 さっきもCBTプログラムでノートに書いたんですけど、「そんなこと起きるわけがないネガティブな出来事」を勝手に想像して緊張しちゃうんです。
 例えば舞台でセリフが飛んで真っ白になってしまうとか。
 そういうことは本当に考えない方がいいんだなって改めて思いました。

――よく出てくるネガティブな感情を外在化、キャラクター化して客観視するというお話もありました。どんなキャラを作りたいですか?

相羽: 
 私はよく「自分はダメ人間だ」って考えてしまうんです。これは本来はネガティブな思考のキャラを作るんだと思いますが、考えを止めてくれるキャラがいてくれたらいいなと思ったので、この考え方を止めてくれるキャラが欲しいですね。

※実際のCBTではネガティブな感情そのものの外在化に取り組みます。

――CV相羽さんでキャラクター化しましょう!名前は何にしましょうか?

相羽:
 やさしくネガティブな考えをとめてくれる、サイのキャラ……
「やめなサイ」

一同:
 (笑)

■声優・相羽あいな、アルバイト面接に挑戦!

 続いて相羽さんが挑むのは「アル活セミナー 面接編」。 
 アルバイトの面接対策はもちろん、それ以前の身だしなみやマナーについても教えてもらえます。
 今回は時間の限られた体験取材。早速「アルバイト探し」「質疑応答への準備」「面接の流れ」を学び、面接ロールプレイへと挑みます。

 まずは「アルバイト探し」。大切なのはアルバイト情報サイトなどで求人を探し始める前です。
 自分の仕事探しの軸を確認しておくことで、自分に合った、長く続けられる仕事を見つけやすくなるそうです。

 質疑応答への準備として講師の先生より送られたアドバイスは、「嘘はつかず、本音をちょっとカッコよく伝える」というもの。

 例:「家から近いので」→「貴店をいつも利用させていただいており、以前から働いてみたいと思っていました。自宅から徒歩15分で通えるため、通勤時間が短いことによるシフト調整のしやすさや、続けやすさを考え志望しました。」

 この変換例には、相羽さんも「おぉ~、カッコよくなった!もう採用です!(笑)」と好反応。

■いよいよ面接ロールプレイ! 相羽あいなの面接力やいかに!?

 そして受講者が次々と面接に挑んでいく面接ロールプレイ。 
 自分以外の受講者の面接シーンを見て評価をすることで、客観的な目も養います。
 まずはCBTプログラム講師の津田先生が受講者に扮し、「声が小さい」「志望理由が自分本位」などツッコミどころ多めの面接姿を披露。

 評価コメントを求められた相羽さんの回答は……、

 「声の大きさも、受け答えも後半に向けグングン良くなって!終わり良ければ総て良しなんだなと気づかされました!」

 粗探しをしてしまいがちなシーンでも、相手の良いところを探す姿勢が光っていました。

 そしていよいよ相羽さんのパン屋さんアルバイト面接へ!

 「まずはウォーミングアップとして、声を出す練習をしましょうか」

 講師の先生に続いて放たれた相羽さんの……「失礼いたします」。 
 たった一言ですが、芯の強く透き通るような響きの声に会場はどよめきます。

 圧巻の声で流れをものにした相羽さん。「パン作りのご経験は?」というイレギュラーな質問にも、「経験はありませんが、すごく興味があります!作ってみたいです!」と難なく答えて面接は無事終了。

 「もう即日採用です!」との満票評価になりました。

■アル活セミナーを終えた相羽あいな、過去のアルバイト歴を熱く語る!

――お疲れ様でした。相羽さんの「失礼いたします」に会場は圧倒されてしまいました。声ってこんなに重要だったんだと思い知らされました。

相羽:
 ありがとうございます。
あれでも抑えたほうですよ!
 パン屋さんでの面接なので控えめなキャラを作って挑みました。

――流石です!相羽さんは声優学校を卒業されたあと、舞台やプロレスラーとしての道を歩まれました。就職活動やアルバイトのご経験はいかがですか?

相羽:
 アル活セミナーを受けさせていただいて色々過去のアルバイト経験を思い出しました!
 私お肉が大好きなんですけど、学生時代は焼肉屋さんでずっと働いていたんです。
 すごく偉そうで恐縮なんですが……、私には働く時に「大切にしているもの」があるんです。

――聞かせてください。

相羽:
 お肉が美味しくないと嫌なんです!

一同:
 (笑)

 そのお店は、個人経営のお店だったんですけど、とにかくお肉が美味しくて! 
 次にアルバイトしたお店も美味しいお店だったんですよ~!ちょっと高級で敷居の高いレストランでした。

――そのレストランを選んだ理由は?

相羽:
 そこの美味しい賄いがどうしても食べたくて!

一同:
 (笑)

――熱意と食欲が真っ直ぐすぎて面接後に即採用されそうですね!相羽さんはアルバイト面接で苦労したことなんてないんじゃないですか?

相羽: 
 苦労はないかもしれませんが、今考えると必要以上に猫をかぶっていたような気がします。 
 今日のアル活セミナーをうけて、「もっと素の自分を出してもいいんだな」って思えました。

■2つのプログラムを体験して相羽あいなは……

――CBTプログラム、アル活セミナーと2つの講座をうけてみていかがですか?

相羽:
 面接では予定通りにいかないこと、緊張で失敗してしまうこともあるじゃないですか。
 それでもやっぱり、終わり良ければ総て良しなんですよ!
 心折れずにアピールを続けるべきなんだな~と強く思いました。

――CBTプログラムの方はどうですか?

相羽:
 自分のネガティブな感情と向き合って、認めてあげて付き合っていくことで、こんなに精神的に安定できるんだと驚かされました。
 CBTプログラム、アル活セミナーどちらも今後の声優オーディションに活かせそうなので使わせていただきます!

――これは今後のご活躍が楽しみですね。2つの講座をうけられて、今回生まれたキャラ「やめなサイ」の出番はどうなりそうですか?

相羽:
 出番増えると思います!
 やっぱりネガティブな感情が出てきてしまうことも認めてあげないといけないって思えるようになりました。
 その度に出てきて、やさしく言ってくれます。「やめなサイ」って。「やめなサイ」とはこれから長い付き合いになりそうです(笑)。


 自分自身の感情と向き合い、一人ひとりに合わせたアドバイスとサポートをしてくれる『地域若者サポートステーション』
 まだまだ知名度が高いとはいえる状況ではありませんが、広く門戸が開かれています。
 『地域若者サポートステーション』では利用する本人のみならず、そのご家族からの相談も積極的に受け入れられています。

・地域若者サポートステーションの情報はコチラ
https://saposute-net.mhlw.go.jp/

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