声優・前田玲奈が人生初の就職活動に挑戦!? 自分の強みの見つけ方から履歴書の書き方まで就労支援のプロに聞いてきた!
※ご覧の記事は厚生労働省の提供でお届けします。
「働きたい気持ちはあるけど、いきなり求人サイトに登録したりハローワークに行くのはちょっと……」
このような「働く」少し手前にある悩みを抱える方が、不安と同時に抱いている「働きたいという気持ち」
そんな気持ちにマンツーマンで寄り添ってくれるのが、『地域若者サポートステーション』(通称・サポステ)です。
15歳~49歳の方が対象となっており、働くことへの一歩を踏み出すための相談と支援を受けられる場所となっています。
今回は『地域若者サポートステーション』の活動をより広めるために、体験取材を実施しました。
取材に挑んでくれたのは、『ウマ娘 プリティーダービー』グラスワンダー役、『HUNTER×HUNTER』マチ役などの代表作をもつ声優・前田玲奈さん。
「実際に私、就職活動をしたことがなくて…」と体験前に語る前田さん。一体どのようなサポステ体験になるのでしょうか?
本記事では、前田玲奈さんが多摩若者サポートステーションで「軽作業ワークショップ」、「履歴書作成」を体験する様子をお届けします。
■サポステに到着の声優・前田玲奈さん。軽作業の経験や意気込みは?
多摩若者サポートステーションの扉を開くと、聞こえてくるのは利用者の談笑と軽やかな音楽。
明るい施設内にはソファーや、メダカコーナーがあり、利用者で集まれるくつろぎのスペースが広がります。
取材日は10月末ということで、施設内のあちらこちらがハロウィン飾りに彩られていました。
そんなサポステにやや緊張の面持ちで現れたのは、前田玲奈さん。
『ウマ娘 プリティーダービー』グラスワンダー役、『HUNTER×HUNTER』マチ役などの代表作をもつ人気声優です。
本来であればサポステ利用者はカウンセリング・スタッフとの対話を通じ、徐々にワークショップへとステップアップしていくのですが……。
今回は体験取材とあり、前田さんにはいきなり「軽作業ワークショップ」に挑んでもらうことに。
「私が小さい頃、母が内職をしていたことがあって。それを手伝ったことぐらいかもしれません」と軽作業経験を語る前田さん。
経験自体はあるものの、かなりのブランクがあるようだ。
ちなみに当時、お母さまは…「うんうん! いい感じで出来てるよ!」と前田さんを優しく持ち上げてくれていたのだとか。
ワークショップ開始の時間も迫り、前田さんに意気込みを尋ねると、「大雑把な性格なので、ちょっと心配なところはあるんですけども…、講師の先生に教わって上手にできたらいいなと思っています!」
前向きなコメントで弾みをつけ、いよいよ前田さんが「軽作業ワークショップ」へと挑みます。
■前田さんの「軽作業ワークショップ」スタート!その実力やいかに!?
この日の「軽作業ワークショップ」に用意された作業は、“上下に別れた化粧箱の組み立て”でした。
ワークショップ開始時間になると、講師の袴田さんが「ワークショップでは、ただ単に作業することに慣れて欲しいわけではないのです」と語ります。
・「自分にはこういうことが出来るんだ」という“自信”。
・逆に「自分はこういうところは苦手なのかな」という“自己分析をする力”。
・他の人と作業することで養われる“気配り”。
・「他の人がここを得意としているなら、自分は別の部分を担当しよう」という“チームワーク力”。
・同じ作業をしているうちに、一緒に作業している人と自然に発生する“コミュニケーションを受け止める”こと。
・作業が完了したあとに、製品を使う人のことを想像して、改善点を考える“反省する力”。
そうした自身の中に生まれる「気付き」を、この作業を通じて感じてもらいたい、ワークショップはそうした思いを込めて実施している、と袴田さんは言います。
前田さんと講師の袴田さんは早速用意された台紙を折り込み、箱の形へと仕上げていきます。
苦戦しながらも「全部の折れ線に折り目を付けてからの方がいいですか?」、「ここを折るとパチンって言うんですか? あっ!パチンって言った!」とわからないことは指示を仰ぎつつ作業にのめり込む前田さん。
作業中に「今作っている箱が実際に利用者の元に届くことになる」と袴田さんが言うと、前田さんは、がぜん前向きに没頭していきます。
そのまま上蓋をスムーズに組み上げると、少々力とテクニックが必要という下箱も難なく終盤へ。
最後に箱を両サイドからポンと軽くたたくと爪が入り込むという工程を体験すると、「おぉー!!」と歓声を上げる前田さん。
そしてついに……「出来ましたっ!」
上下の箱を組み合わせ、前田さんが満足げな表情を浮かべます。
その出来栄えには講師の袴田さんも「お上手です!のみ込みも早い」と感心するほどでした。
■まさかの「サポステ杯・箱作りダービー」スタート!?
「私もっと早く作りたいと思います!いっぱい作りたい!」
軽作業に思わぬやりがいを見出す前田さん。
袴田さんによると、「慣れない方は1分くらいかかりますが、早い子だと20秒くらいで完成させます」とのことなので……。
前田さんには急遽「サポステ杯・箱作りダービー」に挑んでもらうことに。
作業用のシートを前にした前田さん。ゲートが開き、一斉にスタート!
一度しか聞いていないはずの説明を全てのみ込み、ミスなく化粧箱をくみ上げていく一番人気・前田玲奈。
手さばきに迷いはなく、あっという間に最終コーナーへ。
そして、その瞬間は驚くほど早くやって来る。
「出来ましたっ!」
なんと、驚異の追込をみせた前田さんのタイムは…、25.59秒。熟練者と同等という驚きの結果に周囲からは拍手とどよめきが止まりません。
袴田さんも「驚くほど速いし、正確です!」と笑顔で評価する、まさかの才能を魅せました。
■「軽作業ワークショップ」を終え、どのような気付きが!?
充実の「軽作業ワークショップ」を終えた前田さんに、袴田さんはゆっくりと「気付き」を聞いていきます……。
「集中力があるのかもしれません。カニ食べてる時みたいな感じで集中したくなる(笑)」
「こういった箱を購入して手に取ることはあるんですけど、自分で紙を折って皆さんが手に取る箱を作る。なんだか “社会に参加してるんだな~”という気持ちになれました」
「作業を通じて感じたことは、先生の教え方が上からじゃなくて、一緒にやりましょうっていう感じなんです。凄く安心感があるといいますか」
作業をしていくなかで、前田さんの心にたくさんの「気づき」があったようです。
これらの意見に袴田さんも答えていきます。
「来てる子たちと同じ目線で接するのが一番かなと思っています。ですから利用者とは友達のような距離感で接するようにしているんです」
実際の利用者から常に高い満足度が得られている「地域若者サポートステーション」、その理由はこうした目線の近さにあるのかもしれません。
■続いて「履歴書作成」にチャレンジ!
「履歴書は片手で数えられるくらいしか書いたことがないんです」
不安気な前田さんに、「十分です!ここに来られる方はまず、履歴書選びからスタートなんです」と優しく語り掛ける履歴書対策講師の可部野さん。
履歴書は市販されているもの、ダウンロードできるものなど様々。ものによっては埋めるべき項目が数多くあります。
そこで可部野さんがオススメするのは、項目が最小限に絞られている「JIS規格履歴書」。
(画像はAmazonより)
今回はこの「JIS規格履歴書」を埋めていくことに。
一番上にある日付欄は提出日を記す箇所なので、ここは空欄のままにして、まずは名前から書いていくことに……。
「字は人を表すなんて言いますが、名前は大きく書いた方がいいとかありますか?」
前田さんの何気ない質問に、可部野さんが大きく反応。
「これは凄くいい質問です! 履歴書を見る方には年配の経営者さんも多いんです。なので、なるべく遠くからでも見える大きな字で書くことにより、読んでもらえる履歴書になります。キレイ・汚いより、丁寧に書くことを意識した方がいいですね」
そんな可部野さんのアドバイスを意識するあまり前田さんは……。
「住所の文字を大きく書き過ぎて全部入らない!」
先生のアドバイスを素直に実践する姿に、教室にはなごやかなムードが生まれました。
■履歴書に書くことがない場合って……どうしたら!?
履歴書を書き進める前田さんに、講師の可部野さんからは、ひとつひとつ実践的なアドバイスが入ります。
「e-mailでの履歴書送付や合否の受け取りもあるので、e-mailアドレスはこの機会に取得しておきましょう」
「docomo、au、ソフトバンクといったキャリアメールだとPDF送付が出来ない場合もあるのでフリーメールを取得しておいた方がいいです」
「中学までは義務教育なので詳細に書く必要はありません。卒業の情報だけ書いておきましょう。どの地域に住んでいたかという情報は会話の元になったりもします」
可部野さんのアドバイスを受けながら学歴項目を埋め、職歴へと移ります。
現在の所属事務所を記載した前田さんに、「今こちらの事務所にいらっしゃるので、下に“現在に至る”と書きます。これ以上ないので、最後に“以上”と書きます」と丁寧な口調で伝える可部野さん。
職歴に書くことがないという場合は、アルバイトの経験やそこで担当したことを細かく書くとアピールポイントになりやすいとのアドバイスも。
免許・資格のコーナーになると「普通免許も持っておらず、資格も英検5級くらいしか……。書くことがない! でも資格や免許を取りたい気持ちはあるんです!」と慌てる前田さん。
「その場合、資格や免許取得に向け申し込みだけしている状態であれば“取得見込”と書くことができます」
実用的なアドバイスが送られ、ひと安心している前田さんですが……今回は申し込みもしていないためこの欄は「特になし」に。
■自己PRで言語化が難しい場合はどうしたら!?
「志望動機は大げさに書いたり、嘘を書いたりしない方がいいですよね?」
そんな前田さんの質問に、可部野さんから的確なアドバイスが。
「例えば、家から近いからという理由があったとします。これは自分だけのメリットなので、相手のメリットにして書き換えます。家と会社が近いため遅刻せず、何かあった際にはすぐに駆けつけることができますといった具合になります」
このようにサポステでは履歴書の埋めにくい項目を対話形式で言語化サポートもしてもらえるようになっています。
そしていよいよ、言語化が最も難しい自己PR欄へ。
「声がいいですって自分で言いにくいですよね……」という前田さんの悩みに対し、送られたアドバイスは「不特定多数の客観的な意見を取り入れる」というもの。
「配信などをしていると、多くの視聴者の方から『癒される声』と言って頂ける」といった模範解答が作成されます。
続いて「マイペースな性格を言語化するにはどうしたらいいですか?」という相談。
これには「周囲に流されることなく、常に自分のペースで最後までしっかりやり遂げることが出来る性格」との模範回答が寄せられ、前田さんも深く頷いていました。
そして前田さんの特技イラストに関する言語化。ここでは前田さんが「絵を描くのが好きで、SNSに自分の描いたイラストを投稿したり、そのイラストを元にしたグッズを販売しています」とアピール。
画像は前田さんのグッズ販売サイト「la moitié」より
これに可部野さんは「それはイラストを超えてますよ!凄すぎるんで、そのまま書いた方が良くないですか!?」と反応する一幕も。
そうして出来上がった履歴書がコチラ。
■サポステ体験を終えてみて「視野が広がりました」
「軽作業ワークショップ」、「履歴書作成」を終えた、前田玲奈さん。最後にサポステ体験を通した感想を聞いてみます。
――「軽作業ワークショップ」、「履歴書作成」の2つを体験された印象はいかがですか。
前田玲奈さん(以下、前田):
「軽作業ワークショップ」では才能があると言っていただけましたし、「履歴書作成」では前田らしい履歴書を書くことが出来ました!
軽作業では受け取る方のことを考え、履歴書対策では企業側のメリットを考えるということで視野が広がったと思います。
就職活動をしたことがなかったのでサポステを体験する前は不安でしたが、今では少し立派な人になった気分です。
――「軽作業ワークショップ」では驚きの才能が発覚しましたね。
前田:
はい! 先生もおっしゃっていましたが、いろいろな気づきがありました。普段の仕事にもこの軽作業の才能が活かせるかもしれません。
――「履歴書作成」では勉強になった部分も大きかったのではないですか?
前田:
そうなんです! 何も教わっていなかったらきっと「希望欄」に「定時で帰りたいです」とか書いちゃってたと思うんです(笑)。
本当に勉強になりました。ありがとうございます!
――今回のサポステでの経験はこれからの声優業にも活かせそうですか?
前田:
先生方に対話やコミュニケーションで長所を引き出して頂きました。
そうして引き出した長所を言語化もして頂けたので、自分がどういう人なのかということが少し客観的に分かったような気がしています。
漠然としていた特技や長所も誰のために、誰に対して役立つのかという言語化をすることで、今後はより多くの方に届けられそうな気がしています。
同じ目線で向き合い、一人ひとりに合わせたアドバイスでステップアップさせてくれる『地域若者サポートステーション』
まだまだ知名度が高いとは言える状況ではないものの、門戸はとても広く開放されています。
『地域若者サポートステーション』では利用者本人のみならず、そのご家族からの相談も積極的に受け入れています。
・地域若者サポートステーションの情報はコチラ
https://saposute-net.mhlw.go.jp/
■プレゼント企画告知
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応募要項は下記Xの投稿をご参照ください。
「前田玲奈さん直筆サイン履歴書」を1名様にプレゼント🎁
— ニコニコニュース (@nico_nico_news) December 11, 2023
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締切:2023/12/18(月)23:59
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