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将棋普及のために尽力する羽生善治棋聖のエピソード「タイトル戦の合間に、予定をやり繰りしてイベントに来てくれることがよくある」

相手の手の内はわかっているはず

宮宗:
 (質問の続き)「羽生棋聖は竜王戦を挟んで深浦九段と短い期間で戦われますが、短いスパンで同じ相手と戦う時の心境、作戦の立て方などの心掛けを教えてください。よろしくお願いします」ということですね。深浦九段と順位戦が26日、そして31日に叡王戦でまた対局されるということで。

佐藤:
 そうですね、もう何局も指しているでしょうから、もう手の内というか当然わかっていると思います。今度の叡王戦は振り駒ですから、どちらが先手後手になるかわかりませんけれども、多分、順位戦とは違う将棋にするんじゃないかなと思うんですよね。

10月31日に行われた叡王戦九段予選。深浦九段が勝利を収めた
画像は『第3期叡王戦 九段予選』より

宮宗:
 そうですね、持ち時間もだいぶ違いますね。この間、当たったなとか気にされないと思いますね。

佐藤:
 羽生さんはタイトル戦でも、例えば、同じ人にダブルのタイトル戦で挑戦を受けたりっていうことだって何回もあったでしょうから。

宮宗:
 そうですね。

佐藤:
 渡辺さんにしても谷川先生にしても、ずいぶんタイトル戦を戦っていますし、あんまり気にしないんじゃないですかね。あまり手の内を隠すとかそういうことはしないと思うんですけどね。どうなんですかね。

宮宗:
 そうですね。(叡王戦の予選は)持ち時間が1時間なので早指しだからこう指そうかなとか、そういうことは考えたりする感じですかね。

佐藤:
 それはあるかもしれないですよね。

宮宗:
 忙しいですね、本当に。

佐藤:
 トッププロの宿命なんでしょうね。


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