羽生善治をドラクエの職業に例えると、「勇者」「魔法使い」それとも……? ゲーマー棋士らが真剣に考えてみた
今期の竜王戦でタイトルを奪取すると永世竜王・永世七冠の称号を手にする羽生善治三冠(※記事中の称号はすべて対局当時のもの)と、挑戦者決定戦に勝てば初のタイトル戦登場となる松尾歩八段の竜王挑戦権をかけた三番勝負・第一局が8月14日に行われ、ニコ生中継の解説・聞き手を深浦康市九段と山口恵梨子女流二段が務めました。
長考で対局が進まない中、視聴者からのメールをきっかけに解説室では2017年7月29日に発売されたゲーム『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(以下、ドラクエ11)や、「棋士をドラクエの職業に例えたら?」という話題で盛り上がりました。
※本記事には『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』のネタバレを一部、含みます。ご了承のうえで御覧ください。
詰め将棋を解きながらドラクエのレベル上げ
山口:
三重県の男性からのメールです。「解説のおふたりはお盆に毎年何をされていますか」
深浦:
棋士にはお盆休みという概念がないですね。対局があればお盆でも対局をします。私は今週対局がなかったので、ゆっくりしていました。昨日はフットサルをやったりリフレッシュしていましたが、あまり普段と変わらないですね。今年は「阪急納涼囲碁まつりin東京」のパーティに呼ばれて、囲碁と将棋の同時対局をやらせていただいていました。
深浦:
山口さんのお盆はどうでしたか。
山口:
私はちょっと体調を崩していました。熱があったので寝るしかないということで、詰め将棋を解きながらドラクエ11のレベル上げをしていました。
深浦:
(笑)
山口:
レベル99になりました(笑)。
深浦:
そんなになるんですね。
山口:
レベル上げって作業みたいなものなのでAボタンを押しているだけで……(笑)。ストーリーを進めているときはドラクエに集中するんですけれど、レベル上げは詰め将棋をやりながら……。
深浦:
そういうときって詰め将棋は解ける?
山口:
詰将棋がメインで、ゲームはAボタンを押しているだけなので……。
深浦:
器用だね(笑)。
新作はすでにクリア済み
山口:
次のメールを読みます。東京都の女性からの質問です。「深浦九段に質問です。7月にドラクエ11が発売されました。プレイはされましたでしょうか。すでにクリア済みでしょうか」
深浦:
はい、始めました。ただ8月10日が順位戦だったので、そこまでは我慢して、情報もシャットアウトして、11日からプレイし始めました。1日に3~4時間くらいずつちょこちょこやって、ようやく「まほうのカギ」くらいです。山口さんもやっているんですよね。
山口:
はい、もう終わりました(笑)。
深浦:
「まほうのカギ」って全体でどれくらいですか。
山口:
前半くらいな気がします。
視聴者のコメント:
ネタバレ禁止でお願いします。
山口:
え、ネタバレ禁止ですか? さっき深浦九段と放送が始まる前に話して若干のネタバレをしてしまってめちゃくちゃ反省をしていますので、今日はドラクエについて黙っていようと思います(笑)。でも、今作は今までで一番面白いと思いますよ。