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加藤一二三が対局以外のプロ棋士の仕事「立会人」を解説。必要とあらばトイレのドアをぶち破ることもあるという、その仕事とは!?

 「みんなでつくる、みんなのたまり場」がテーマのニコニコ生放送『ニコラジ』。3月30日(木)の放送ではMCにやまだひさしさん、ゲストに加藤一二三さんが登場しました。

 番組では、棋界最古参棋士と呼ばれる加藤一二三さんが、対局以外のプロ棋士のお仕事や、気になるタイトル戦での賞金について語りました。学生時代の苦手な科目の話題から、「完全に将棋は文系」と加藤さんが語る理由とは?


プロ棋士の対局以外のお仕事「立会人」

やまだひさし:
 プロの棋士のお仕事には、対局以外にどんなものがあるんですか?

加藤:
 将棋を趣味としている人に教えることですね。最近は女性の将棋ファンが増えてきてます。昨日の将棋教室では、5名の女性がお見えになっていました。他には将棋の本を書くことです。将棋の入門書や定石の本を書きます。それから、テレビに出て解説をします。さらに、私くらいの立場になるとタイトル戦で「立会人」をします。

立会人として対局者から「封じ手」を受け取る加藤一二三さん。朝日新聞デジタルより。

加藤:
 立会人という仕事について説明すると、まず対局の開始を宣言して、報道をさばきます。あとは滅多にありませんけど、対局中に何かトラブルが発生したら、それを話し合いで解決します。例えば、こんなことがありました。

 あれは名人戦で一方が対局中に、扇子で扇いでいたら、その音が大きかった。それでは迷惑だということで、対戦相手から「扇子で扇ぐのを止めてほしい」という申し入れがありました。その時の立会人としての裁定は、「自分が考える手番のときは扇いでよろしい。相手が考える手番には扇ぐのをやめてください」ということで、両者の顔を立てました。その裁定が話題になったこともあります。

 あとは、タイトル戦の最中に対局者の棋士がお手洗いに行って帰って来るときに、トイレのドアが開かなくなってしまったこともありましたね。

やまだひさし:
 そんなことがあるんですか!?

加藤:
 50年に1回ですけどね(笑)。

やまだひさし:
 長いキャリアだから、そういうこともありますよね。

加藤:
 そういうこともあるから、油断はできないわけですよ。その時はトイレのドアをぶち破りました。立会人は近くの部屋で待機していまして、何があっても解決をはかれるようにしておかなければいけません。

やまだひさし:
 さっきの場合は、トイレから出られないから王手ってことにならないんですかね。

加藤:
 さっきの場合は、トイレから出てくるのに30分かかったらしいですね。不可抗力でトイレに閉じ込められたわけだから、30分経ってるけれども時間を使ったことにするかどうかは難問ですよね。

やまだひさし:
 そうですよね。そういう判断をしないといけないから大変ですよね。

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