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修学旅行より将棋の大会を優先――永瀬拓矢七段の小学生時代のエピソードを佐々木勇気六段が語る

永瀬さんのすごいところ

佐々木:
 永瀬さんのすごいと思うところは、例えば、大一番の対局で負けたとするじゃないですか。対局でやられると気持ちまで参ってしまうんですよね。負けてしまったって言うのと同時にちょっと疲れたなみたいな。

和田:
 気持ちが切れちゃったりとか?

佐々木:
 だいたいの棋士は切り替えるために時間が必要だと思うんですよ。思いっきり気分転換するとか、それで次に向かう人が多いと思うんですけど、永瀬さんは負けた次の日でも普通に将棋をできるメンタルを持っていますよね。それはなかなかできないことだと思うんです。休みが必要ないんですよね。

和田:
 本当に将棋がお好きなんでしょうね。もちろんみなさん、将棋が好きでこの世界に入ってきたと思うんですけど。

佐々木:
 将棋以外に全く興味がないんです。

和田:
 将棋が本当に生活の中心と言いますか。

佐々木:
 みんな(将棋は生活の)中心なんですけど……。これはもう永瀬さんに直接聞くしかないですね。たまに(ネット中継などで)解説をするときもありますし、基本「(解説するのは)好き」って言ってましたけどね。(中継のときに)永瀬さん、私の話しすぎでしょって思って(笑)。ニコニコ動画とか見ていると10分に一回くらい私の名前出てくるんですよね(笑)。

和田:
 (笑)

佐々木:
 「それ話すの?」みたいなことを話してくるから(笑)。今日は私が解説だから永瀬さんのことをいっぱい話せると思ったら、フルセット【※】だしそんなに話せないし(笑)。また永瀬さんとVSとか再開したら、いろんなこと聞いてみますね。

※佐々木六段が解説を担当した本局(棋王戦第五局)は、渡辺棋王、永瀬七段ともに2勝のフルセットで迎え、この対局で勝利した方がタイトル獲得という大事な一局だった

和田:
 そしたらまた教えてください!


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