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大統領補佐官がトランプ氏に進言する「斬首作戦」とは。来日したトランプ大統領を取り巻く北朝鮮情勢を自民党幹部らが解説

大統領が持つ、核ミサイルの権限

山本:
 ここまでその二つに考え方が分かれて、しかもポンペオとかマクマスターがはっきりとこういうことを言い始めたのは状況の変化ですよね。

長尾:
 そうですね。その状況をもう少しひも解くスライドをいくつか用意しました。1つ目ですが、ここで忘れてはいけないのが大統領というのは核爆弾のボタンをいつでも押せます。それは議会に承認を得なくてもある国に対して戦争を宣言しなくてもポチッとボタンを押せます。

 

長尾:
 それで次のスライドを見てみますと、民主党議員がある動議を発議しました。

 これは国会で通そうとしていることですが、要するにトランプ大統領がああいう性格の読めない大統領なので、気に入らないことがあって、どうしようもなく自分を抑えられないことになった時にボタンを押さないように議会を経るような戦争プロセスを発議しました。

山本:
 つまり、トランプ大統領に北朝鮮攻撃をやめさせる手段を見つけている訳ですね。

長尾:
 民主党議員も議会の体制というのは共和党議員が握っているので、この考案は通らないけれども、大統領がそういうことを独断でできるというとても危険な状況を周囲に知らしめるためですね。

山本:
 民主党がこんな動議を出したのは、逆に危機感の表れだからトランプ大統領の軍事行動をおこなう可能性があると思ってやる訳ですよね。これほど急に焦っておこなうのは。

長尾:
 そうですね。やはりツイッターの癖をみていると夜中や早朝に起きて、かなり脊髄反射的にああいう風なことを言っています。その同じような脊髄反射でボタンを押したらたまらないというのもあります。

トランプ大統領、アジア歴訪のタイミング

山本:
 これは日本のメディアでは取り上げてないけれども、実はものすごくトランプ大統領の来日に向けて手厚くしていますよね。

長尾:
 そうです。陸海空の海から見ていきますと、アメリカの原子力空母3隻がこの太平洋沖に進軍してきています。『ロナルド・レーガン』と『ニミッツ』と『セオドア・ルーズベルト』。

山本:
 3隻もいて凄いですね。

長尾:
 『ロナルド・レーガン』はいつも横須賀に停泊しているか近辺に停泊しています。『ニミッツ』は作戦で中東に入っていて、確か『ISIS』などを爆撃していて、そこから戻ってきています。それと交換で『セオドア・ルーズベルト』が中東に派遣されますが、トランプ大統領がアジアへの歴訪のタイミングで3つともこの地域にいる訳ですね。

 原子力空母が派遣される時は単独で行動しないで、巡洋艦や原子力潜水艦が帯同しています。その巡洋艦が対地上攻撃能力を持っています。

山本:
 なるほど。

長尾:
 なので、万が一の時は某国を撃ち落とせるような軍事力が集結しているということですね。

山本:
 航空母艦1隻あるとそこに巡洋艦があったり駆逐艦があったり、後は戦闘機がたくさんのっているからおそらく『ロナルド・レーガン』だけでも一国の軍事力に匹敵するような話ですよね。それが3隻もきているということですからね。

長尾:
 小さい国以上の能力はありますね。

山本:
 これは驚きですね。

長尾:
 これが海ですが、空からも圧力をかけています。次のスライドの左側が凄くかっこいいです。

長尾:
 これが『B-2』爆撃機が太平洋沖にぐるぐると回っていて1週間前ぐらいに確かグアムの周りを回って西海岸から飛び立っています。

山本:
 『B-2』は高速爆撃機でステルス性能があって、しかも『バンカーバスター』を発射できる、地中までいく爆弾ね。

長尾:
 そうですね。当然ながら核武装をできるだけでなく、地上の核に頼らない攻撃能力を有している『B-2』爆撃機を飛ばしています。今は日本の嘉手納基地で6ヶ月の期間で『F-35』という次世代戦闘機を12機配備しています。

 これも嘉手納基地なので、何かあったらすぐにいけるような体制を取っていますね。海からも空からも相当な体制をしいている。

山本:
 『F-35』は、今ある戦闘機の中でおそらく二番目ぐらいに凄いやつですよね。『ソウル国際航空宇宙・防衛産業展示会』でアメリカが『F-22(ラプター)』を確か展示しましたよね。ラプターは過剰性能でものすごく高いけど、こんな性能いらないというぐらい強い。

 私が聞いたところ、最強の戦闘機は『F-15』でしょ。1回も負けたことがない、1回も落とされたことない。そのシミュレーションでラプターが『F-15』より強い。その次の『F-35』を持ってきているのは、相当な圧力を北朝鮮にかけているということですよね。

長尾:
 これだけ緊迫した状態ですが、日本での受け入れる準備というのはどういうことかをみていきたいですが、公的なスケジュールは日本のメディアでもカバーされているので、ちょっと違う角度で見てみます。なぜピコ太郎がトランプ大統領の晩御飯に呼ばれているかというと、右側に小さな女の子の写真がありますが、こちらはイヴァンカの娘さんです。

山本:
 トランプ大統領の孫ですね。

画像は、イヴァンカの娘・アラベラ。

長尾:
 イヴァンカのInstagramでみられます。このかわいいトランプ大統領の孫娘が『PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)』を踊っています。それでピコ太郎がまさか踊ってくれていたことにびっくりしていたら、なんと晩御飯に呼ばれることになった訳です。

山本:
 ピコ太郎は、総理とトランプ大統領との晩御飯に出るということですね。総理はトランプ大統領とゴルフをやるじゃない? そこには松山選手が来ます。

 こういうことは大事ですよね。公式の日程の他に、こういう形で親交を深めていくのはいいですね。

長尾:
 ソフトな外交を織り交ぜる。当然ながら北朝鮮の話もするでしょうし、貿易の話もするでしょう。『TPP』に代わるような『FTA』の話もするけども、こういったことも確認できたらなと思います。

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