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【衆院選2017】党首討論「外交・安全保障」全文掲載――与野党8党が参加したネット党首討論まとめ

党首同士の質疑応答(2)

小池:
 安倍総理に伺いたいと思います。北朝鮮情勢が大変緊迫をし、また10月10日でございますけれども、これもひとつ記念日になっていて、いろいろな動きがあるということが言われているところでございますが、そしてまた、今回こういう中で解散総選挙というのが、このタイミングを選んだという理由は一体なんなのか改めてうかがいたいと思います。また米中が日本の頭越しになにか動きがあるということはその時どうしましたか?

安倍:
 選挙は正に民主主義の原点であります。この選挙が北朝鮮の脅かしによって左右されるようなことがあってはならない、このように考えています。

 私たちはしっかりと今は圧力をかけるべき時、この方針について国民の信を得て、11月トランプ大統領の訪日、あるいはAPEC、EASがあります。この会議等で日本の立場をしっかりと主導し、リードしながらこの問題の解決にあたっていきたいと考えています。

夏野:
 ありがとうございます。松井さんお願いいたします。

松井:
 枝野さんにおうかがいしたいのですけれども、先ほどの枝野さんのお話を聞いていると、現在の安保法制、まんざら反対でもないというような雰囲気でしたけれども、これを現在は撤回、廃案に追い込むというお話なんですけれども、それはどういうことなのでしょうか?

枝野:
 私は安保法制の中の集団的自衛権、つまり日本の領土、領海を守るとは関係ない部分について、これは憲法違反でもあるし認められるものではないと。そして一体と法律として成立をしていますので、一度全部廃止をしたうえで、そして個別的自衛権の範囲の中における周辺事態法などの部分については、より充実しより現実に適応した形で同時に制定をする、憲法に反しないものを制定する。これが立憲民主党の立場であります。

馬場:
 では、山口さん。

山口:
 小池代表におうかがいします。希望の党は民進党出身の方々を大量に100名以上、公認予定とうかがっています。平和安全法制を容認することを条件に公認をしたと思いますけれども、かつてプラカードまで出して憲法違反だ、平和安全法制は廃止せよと言った人たちが一夜にして変わってしまっている。こういう人たちを数多く公認していることについて、どう国民に説明されますのでしょうか?

小池:
 希望の党を創設するにあたりまして、また今回の総選挙に臨みまして立候補を希望する方々には、やはり政策の一致が必要だということから、安全保障政策につきましての確認を取らせていただきました。北朝鮮情勢など法案の制定時よりも、はるかに国際情勢は複雑化し、また緊張感が高まってきている中におきまして、各候補が対応されたということだと思います。

夏野:
 中野さんお願いいたします。

中野:
 小池さんに質問いたします。今の山口さんの話に関連するのでありますけれども、政治家の根源的な問題、やはり安全保障、憲法改正問題ですよ。

 安全保障問題であの安全保障関連法にプラカードを掲げて、もう反対、憲法違反だから反対、そんな人たちが信念と主張を変えてこの状況に小池さんの考え方に合わせた。選挙後、また変わりませんか? その人たち。

小池:
 お答えをさせていただきます。やはり、リアルな国際情勢を考えるにあたっては、リアルに考えられたと思います。むしろこのようにしてリアルな政治が、また政策が語られるということは、これこそ日本の安全保障が確実なものになるのではないでしょうか? 私は多くの希望の党の立候補者に対しまして、心から期待をしているところでございます。

夏野:
 枝野さんどうぞ。

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