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プロ棋士・田中寅彦九段が最近の水泳活動を報告「泳力検定1級に合格」「11月に大会に出場予定」

今後の大会の予定

田中:
 今度は11月にマスターズの公認大会に出ます。埼玉のシンクロなんかを教えているプールでやる大会、うちのチームが30人近くまとまっていって、リレーをたくさん組むんですけど、「リレーを組む組み合わせ」「年齢による組み合わせと」「得意種目の組み合わせ」、そういうのを組むのが上手いっていうか得意なんで。

貞升:
 じゃあ、みなさんの組み合わせも全部考えるんですか?

田中:
 組み合わせて、参加する方が決まったから、リレーを17本組んだら、普通断るんですけど、みなさん受けてくださいましてね(笑)。

貞升:
 17本。

田中:
 個人種目は2種目までで、リレーは6本、出ることになっちゃって(笑)。

貞升:
 6本に個人種目が2つですか? 大丈夫なんですか? 体力的に結構……。

田中:
 もう身体の方は大丈夫。問題は頭の方なんですよね。良い将棋を見てまた勉強し直さないと(笑)。

貞升:
 大会の目標は何ですか?

田中:
 マイケル・フェルプス【※】の金8つ!

※マイケル・フェルプス
アメリカの競泳選手。2008年の北京オリンピックでは、個人種目で5つ、リレー種目で3つの金メダルを獲得。

貞升:
 金8つ! 楽しみですね。じゃあ今、猛特訓中ですか?

田中:
 いや、今更そんな特訓しても……。身体を壊さないように健康志向でやりながら、フォームのズレを治そうとか、そういうことを考えるわけですよ。

貞升:
 身体がブレたりということですね。

田中:
 身体がブレちゃうんですよ。それはわかっています。将棋もフォームもスタイルというか、その駒の効率が悪くブレてそれで負けちゃうんでしょうけれども、同じことだと思うんですよね。

貞升:
 結構、共通することもあるんですね。

田中:
 本当にありますね。そういう観点からも見ていくといいかなという気がします。

水泳×将棋。貞升女流が提案するビート板将棋

貞升:
 田中先生、忙しいですね(笑)。

田中:
 いえいえ、元より地元の還元というか、次の世代が将棋を気づく場所というか、感じる場所。それがたくさんできればいいなというふうに思っています。特にオリンピック。千駄ヶ谷に(新しい)立派な国立競技場ができて、世界のアスリートとサポーターがいっぱい来ますからね。

貞升:
 楽しみですね。

田中:
 そのときに、国立競技場だけに入ってもらうのではなく、(同じ千駄ヶ谷にある)将棋会館も覗いてもらって、日本の将棋という伝統文化も見て欲しいと思います。そういうときに地元の子供達が、伝承者になるというか「将棋ってこんな楽しいよ」と言えるような、外国の人たちと自然に英語で喋れるような子供たちがいっぱいできるといいなと思っています。子供たちがそんなふうに言っています。「将棋が面白いなと思ったら、一人でも多くの友達を作って教えてあげてください」というような、ちょうど良い場所だと思いますよね。

貞升:
 はい。他にも(視聴者から)メールがいろいろ来ていまして……。
 ビート板と将棋の駒の形が似ているので「水泳少年少女たちに将棋の普及をしてみるのはいかがでしょうか」というお便りです。

田中:
 役員をやっているときに、もうちょっとで上手くいったなと思ったのが、スイミングクラブ系の塾をやっているところと協力して、水泳と将棋をできないかなという話をしている途中でクビになっちゃったね(笑)。

貞升:
 ビート板に金銀など書いて、人間将棋みたいなのはいかがでしょうか?

田中:
 面白いよね! 人間がプールで「人間ビート板将棋」。それイケるね!

貞升:
 イケますか?

田中:
 辰巳に新しい国際水泳場ができるから、そういうときにいろいろ提案してみるのはいいかもしれませんね。

貞升:
 なかなか斬新ですよね(笑)。

田中:
 そうだね。ビート板にマジックで金銀書いてビート板対局。ビート板解説(笑)。

貞升:
 いかがですか?

田中:
 これはいい案ですね。ちょっと、仲間にいろいろ相談してみましょう。ありがとうございます。


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