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将棋を知ったきっかけは『NARUTO』 将棋界初の外国人女流棋士・カロリーナ女流に対し、師匠の片上大輔六段が期待していること

 9月27日、ニコニコ生放送にて『第3期叡王戦 五段予選』が行われ、解説として片上大輔六段が、聞き手として貞升南女流初段が出演しました。

 対局の合間のお便りコーナーでは、「最近のカロリーナ女流についてお聴きできればと思います」と、将棋界初の外国人女流棋士となったカロリーナ・ステチェンスカ女流1級に関する質問が、師匠である片上六段に届きました。

 片山六段は「(カロリーナ女流が)プロになれて本当にホッとしている」と当時を振り返るとともに、「僕の目線でいうと将棋を強くなって欲しい」「新鮮な気持ちを失わずにやって欲しい」と、今後のカロリーナ女流への期待を語りました。

カロリーナ・ステチェンスカ女流1級
画像は『Eiou-sen Second Stage Finals: Amahiko Sato (9th Dan) vs Shouta-Chida (5th Dan) 』 より

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プロになれてホッとしている

貞升:
 視聴者の方からのメールです。「片上先生と言えば、お弟子さんのカロリーナ女流に興味津々です。最近のカロリーナ女流についてお聴きできればと思います」

左から、貞升南女流初段、片上大輔六段

片上:
 結構ざっくりした質問ですね(笑)。カロリーナはプロになれて本当に良かったです。彼女を日本で預かって何年も経つんですけど、女流3級になってから女流2級になるまで少し期間があって、そこで2級なれなかったら、ちょっとかわいそうだなとずっと思っていて、無事に2級になれたので本当に今はホッとしているところですね。

 自分にとって初めての弟子で、うちの師匠の森一門ってすごい弟子が多いじゃないですか。でも、弟子の中でその弟子がプロになったというのが初めてのケースなので、一門会にも連れて行きました。今年はそれが非常に感慨深かったですね。

貞升:
 はい。

カロリーナ女流でしかできない分野で活躍して欲しい

貞升:
 コメントで「英語解説がすごく良かった」とあります。

片上:
 そうですね。あれと迎賓館での叡王戦の対局の時、迎賓館海外向けにアピールをするということもあって英語で解説をさせてもらったんですけど、さすがに上手でしたね。普通のプロ棋士では、そうそう出来ないでしょうから、そういう彼女なりの分野で活躍して欲しいと思います

左から、カロリーナ女流1級、堀口弘治七段
第2期叡王戦決勝の海外向け生放送にて、2人はほぼ全編英語で棋譜の解説をした
画像は『Eiou-sen Second Stage Finals: Amahiko Sato (9th Dan) vs Shouta-Chida (5th Dan) 』 より

片上:
 あと僕の目線でいうと、やっぱり将棋を強くなって欲しいという気持ちが先にあるので、彼女がどうやって将棋を教えているのかというのをそんなに生で見たことはないんですけど、教えるのは結構上手ですね。結構得意で、本人も好きみたいです。

貞升:
 そうなんですね。

片上:
 もう数年前から恒例になっているんですけど、毎年夏にフランスから日本に留学生が来る交流イベントというのがありまして、その子たちに将棋を教えるというイベントでも結構活躍していて、資料を作るのも上手みたいです。

貞升:
 駒の動かし方とかですか?

片上:
 そうですね。あとは将棋の歴史とかも。やっぱり興味を持った時に、いろんなことを調べるじゃないですか。だからそういう意味ですごい貴重な存在だと思いますね。たぶん語学が得意だと思うんですよね。それがすごく良かったです。

 日本で住むには日本語が出来るようにならないと、なかなか厳しいじゃないですか。

貞升:
 今、普通に会話できますもんね。

片上:
 最初はもちろん、日本語を全くできなかったので苦労しました。僕が片言の英語で話して、彼女は英語が普通に出来るので、英語でやりとりするんですけど、しんどかったです(笑)。今は楽になりました。

画像は『Eiou-sen Second Stage Finals: Amahiko Sato (9th Dan) vs Shouta-Chida (5th Dan) 』 より

貞升:
 コメントで、「(ニコ生に)聞き手来ないかな」ってあります。

片上:
 そうですね。本人がやりたいかどうかですけど、まだ1日中、ずっと日本語でしゃべり続けるのは、ちょっと大変かなとは思うんです。でもそういう仕事も面白いと思いますね。最近は熱心に記録を取っていますね。

貞升:
 そうですね、この間も倉敷藤花戦の挑戦者決定戦で記録を取っていました。

片上:
 彼女にとっては、どんなことでもまだ新鮮だと思うんですよ。慣れてきちゃうと成長が止まっちゃうという意味もあるので、今やっていることが楽しいとか、自分が成長していると思えると、いくらでも将棋も強くなるし、他でもいいことがあるので、そういう新鮮な気持ちを失わずにやって欲しいですね。

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