結局、ビットコインって大丈夫なの? 基本的な仕組みから分裂報道まで、ブロックチェーン専門家と公認会計士に聞いたみた
投資目的でビットコインに参入するなら長期的な視野を
森川:
「やっぱりWindowsはイヤだからMacがいい!」というような人たちがいて、その人たちは8月1日から『ビットコインキャッシュ』という新しいコインを導入します。こちらはブロックのサイズが8MBくらいになると言われています。
山田:
大事件じゃないですか!?(笑) ビットコイン全体の何割くらいがキャッシュに移行するんですか?
森川:
中国企業がバックについていると言われていて、もしかすると全体の30%ほどはビットコインキャッシュになるかもしれません。
山田:
えぇええぇえ! ビットコインを所有している人はどうなるんですか?
森川:
日本の取引所は、「日本仮想通貨事業者協会」というものを組んでいるので、現状のビットコインも、新しいビットコインキャッシュにも対応する声明を出しています。今現在、ビットコインを持っている人は、それと同じ分だけのビットコインキャッシュももらえることになっています。
山田:
なんすかそれ! 超ラッキーじゃないですか! (笑)
森川:
いやいや、価値が分散されてしまうため、「今持っているビットコイン」=「ソフトフォーク化したビットコイン+ビットコインキャッシュ」の資産価値は同じになる可能性は高いです(笑)。
山田:
ぬか喜びかよ!
森川:
(笑)
山田:
そうすると気になるのは、今後、投資としてのビットコインの価値なのですが、森川さんはこの点をどうお考えでしょうか?
森川:
私は金融の専門家ではないので詳しいことは話せませんが、投資としての参入余地はあるでしょう。一方で、マイニングに参入するかという点に関しては、中国のマシンがあまりに高性能すぎてハードルが厳しいと思います。であれば、他のコインに対して応援がてらマイニングしたほうが競合他社が少ないため、報酬機会もチャンスがあるでしょうね。
山田:
なるほどです。ちなみに僕もビットコインを保有していますが、短期の売買ではなく、ホールドとして所有している派です。どんな市場にも言えることですけど、プレイヤーが少ない市場って値動きが激しくなってしまう。そのため爆死する可能性も高いので、短期で儲けを出そうという甘い期待は抱かない方が身のためだと思いますね。
森川:
そうでしょうね。ビットコインに対する理解を深めてから、資産として所有するかしないを決めたほうがいいと思います。最近、ビットコインが流行っている手を出してみようというのは危険で、正しくビットコインの中身を理解することこそ大切だと思いますね。
山田:
それだけに今後、仮想通貨を考える番組や企画も増えていくかもしれません。また、ニコ生でも仮想通貨に特化した番組をするかもしれませんので、ぜひそういった機会に知識を深めて、これから到来するであろう仮想通貨時代と向き合っていっていただければうれしいですね! というわけで、皆さん、またお目にかかりましょう~!
森川:
ありがとうございました。