「黒コショウ」と「白コショウ」の使い方の違いってわかる? 料理には欠かせない“スパイスの王様”の種類や特徴をプロが解説します!
今回紹介する、ホルモンしま田さんが投稿した『【スパイス】コショウの全てがわかる動画!!プロが解説します!』という動画では、胡椒の種類や特徴について解説していきます。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
皆さん胡椒は好きですか?
家で使うときは「ブラックペッパー」を使いますか?
それとも「テーブルコショー」ですか?
実はこれ、違うモノなんです!!!
今回はそんなコショウの違いを詳しく紹介していきます!
左からブラックペッパーホール、ブラックペッパーパウダー、ホワイトペッパーホール、ホワイトペッパーパウダー、グリーンペッパーホール、グリーンペッパーパウダー、S&Bのテーブルコショーです。
ここに用意したものは同じ胡椒からできています。ここにはないですが、ピンクペッパーという似たような粒のスパイスがあります。あのスパイスは、胡椒とは別のコショウボクと言われる木の実を乾燥させたものが日本では一般的に出回っています。他にも山椒もどきの木の実や、セイヨウナナカマドの木の実、完熟した胡椒をピンクペッパーとして使用することもあるそうです。
胡椒とはコショウ科コショウ属に属する果実を原料としたスパイスです。インド原産で世界中で多く使用されていて、「スパイスの王様」と呼ばれています。ちなみにスパイスの女王はショウガ科ショウズク属のカルダモンと呼ばれるスパイスで、カレーなどの材料として使われています。
胡椒は処理の方法で、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、グリーンペッパーに分けることができます。ブラックペッパーとは、完熟していない緑色の果実を天日干しして乾燥させたものです。表皮が残っているため香りが強く、肉や魚などの臭みを消したい時に使用すると効果的です。
ホワイトペッパーとは完熟した赤色の実を水に浸して果皮を柔らかくして、その果皮を除去して乾燥させたものです。色が白くブラックペッパーに比べると風味はマイルドです。粒の色を目立たせたくない料理などに使用することが多いです。
グリーンペッパーはブラックペッパーと同じ時期に収穫します。ブラックペッパーやホワイトペッパーに比べると、見かけることは少ないです。乾燥の方法に違いがあり、グリーンペッパーは天日干しはせず、黒くならないように塩漬けにしてフリーズドライにしたものです。爽やかな香りと辛みが特徴的です。
ラーメン屋とかに置いてあるテーブルコショーは、ブラックペッパーとホワイトペッパーをバランスよく配合したミックススパイスです。すべて同じ胡椒からできていますが、違いがあるので面白いですね。今でこそスーパーやコンビニで数百円で買える胡椒ですが、大航海時代には胡椒はもちろん、他のスパイスもとても価値があるものでした。
それでは実際にお肉にかけて味の違いを食べ比べていきます。
まずはブラックペッパーです。ピリッとした辛さと、鼻に抜ける香りがお肉とよく合います。次はホワイトペッパーです。ブラックペッパーに比べるとピリッとした感じは控えめですが、しっかりと余韻の辛さを感じます。辛さ的に
はこっちのほうが辛く感じます。
次はグリーンペッパーです。見た目は緑っぽくて山椒みたいです。しっかりとピリッとした辛さもあるけど、どことなく青っぽさというか、苦味のようなものを感じます。3つに大きな違いがあるかというと、そこまでの違いはないです。ブラックペッパーを粗挽きにしたり、挽く大きさを変えることでも印象が変わります。もしブラックペッパーがないけど、ホワイトペッパーが家にある場合は、代用として使っても、まったく問題ありません。
最後はテーブルコショーで食べてみます。ホワイトペッパーとブラックペッパーを合わせたという感じです。肉にかけて焼くだけだと、あまり違いを感じないです。このテーブルコショーは、カップラーメンとか、インスタント麺にふりかけるのが一番美味しいかもしれません。
すべて同じコショーなので味に大きな違いはありませんが、見た目には色も違うので、作る料理やイメージで使い分けるのはいいですね。またホールのまま煮込んだりする場合は、味の出方に違いがあるかもしれないので、機会があればそちらも試してみたいです。
胡椒にはいろいろな種類があり、奥が深いことが分かりました。解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画を視聴してみてください。
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