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元旦だし平成30年を未解決事件で振り返らないか? 「便槽内怪死事件」「東電OL殺人」「八王子スーパー強盗」…実話の方がホラー映画より怖い件

平成26年「山口県白骨死体遺棄事件」

ニポポ:
 さあそれでは平成26年いってみましょうか。

中田:
 これはあれですね、白骨死体が見つかったというだけで、何もわからないですよね。

スタッフ:
 何にもわからないですよね。

ニポポ:
 不可解ポイントとしては、自分で来た形跡がないと。

中田:
 まあ死体遺棄っていうことですよね。

ニポポ:
 ええ、そうですね。

中田:
 白骨化してるわけですからね。個人特定できていないんですよね。

スタッフ:
 できていない。身元もわからない。一応、DNA鑑定というか、調べで45歳から75歳くらいの男性。

ニポポ:
 広いな。

スタッフ:
 すごい幅広くって、死亡時期も2009年から2013年みたいな、全部が不明。DNAで何もわかってないじゃん。

中田:
 科捜研の話に戻るけど、取材したときに、頭蓋骨のこのギザギザがありますよね。ここの癒着の状態で、年齢は5歳刻みでわかる。

ニポポ:
 なるほど。

中田:
 科捜研の人はそう言っていましたけどね。

ニポポ:
 ということは本当に頭蓋骨がないということは大変なことですね。

中田:
 そうですね。男か女かも頭蓋骨からわかる。

スタッフ:
 そうなんだ。

中田:
 女の洋服を着ている死体が見つかったけれども、調べたら男だったとか。そういうケースももちろんあるわけです。ただ、頭蓋骨の額の部分で男か女かわかる。眼窩の広さで、外人か日本人かもわかる。

 年齢に関しては頭蓋骨のギザギザの縫合の状態ですね。赤ちゃんの時は広がっているわけです。だんだん締まってくると、癒着の状態で5歳刻みで年齢がわかる。だから頭蓋骨は大事なんだというようなことを言ってましたけど。なので45歳から75歳ってかなり大雑把だなと。

ニポポ:
 そうですよね。

スタッフ:
 遺体の近くに毛布が置いてあって遺体を運ぶ際に使われた可能性があるんじゃないかという説がありましたね。靴が見つかっていないので、どこかから運ばれてきたっていう死体遺棄事件と断定されている。

ニポポ:
 (コメントを見て)「骨の状態が悪いんじゃないか」っていうコメントがあったりね。

スタッフ:
 2014年に発見されて、2009年頃から2013年の死亡だったので。山の中でしかも白骨なんで、状態はあまりよくないと。

ニポポ:
 やっぱり遺体を隠すじゃないですけど、山とかに埋めるっていうのが一番発見だったり身元の特定を遅らせることができるものらしいですね。

中田:
 埼玉愛犬家連続殺人事件【※】で、関根元と風間博子の事件がありましたけど、彼の場合「死体を透明なボディにする」って言っていたわけです。小間切れですね。肉片と骨片に変えてバラ撒いて、結局死体なき殺人に。

※埼玉愛犬家連続殺人事件
1993年、埼玉県熊谷市周辺で発生した殺人事件。元夫婦である関根元と風間博子が経営するペットショップ「アフリカケンネル」でトラブルが発生した顧客を殺害、遺体処理について「ボディを透明にする」という手法が注目された。

ニポポ:
 そうですね。

中田:
 4人殺してますけど死体がないっていうのは、やっぱり警察としては非常に困った状態になりますよね。要は殺人の手段がわからない。筋弛緩剤を注射して殺してるわけですけど。

ニポポ:
 言ってみれば、裏切り者ということになった側近の証言がほとんどですもんね。

中田:
 火葬場がそうなんですけど、人間を高温で焼くと骨が残るわけですけど、低温で長時間焼くと、骨が粉になるらしいですよ。

ニポポ:
 焚き火でじっくり焼いてたらしいですね。

中田:
 だから陶芸のかまどで長時間焼くと、骨はサラサラの粉になって、あとはもう……。

ニポポ:
 川に撒いちゃう。

中田:
 もう完全に残らないですよね。でも人間を低温で焼くというような施設は陶芸家しか持ってないですよ。

平成27年「東京駅コインロッカー死体遺棄事件」

ニポポ:
 平成27年行きましょうか。

中田:
 コインロッカーね。死体がよくわかんない。

スタッフ:
 これもそうですね。何から何まで、わからない。

ニポポ:
 そうですね。

中田:
 コインロッカーから赤ちゃんが見つかったり、お婆ちゃんが見つかったりね。

ニポポ:
 大変ですよ。これに関してはちょっと残念というか悲しい説がひとつあって、遺族が貧しくてお葬式を出す費用がなく、知恵もなかったから投棄しちゃったという説がありますけれども。どうかわからないですけどもね。

スタッフ:
 他殺された形跡はない。

ニポポ:
 自然死っぽいんだよね。

中田:
 死体の処分に困って、「ロッカーならよかんべ」って感じの。

ニポポ:
 誰か見つけてくれるだろうと。

中田:
 困った人間がロッカーに隠しちゃうというのは昔からありますよね。赤ちゃんもそうなんですよね。

ニポポ:
 最近捕まったものでも何年ずっとお金を入れ続けて発覚を遅らせてたっていうね。結局、自首したんだけどもね。

中田:
 やっぱり東京は怖い感じですよね。

ニポポ:
 そうですね。

中田:
 東京駅ってあれだけでかくて、人間が何をロッカーに入れてるかわからないですからね。

ニポポ:
 今も開かずのロッカーみたいになっているところ、もしかすると……。

中田:
 確か東京駅のロッカーは1回使ったら3日間は使えたのかな。3日以上解錠されないと管理会社が開けちゃうのかな。だから3日は隠せるのかな。ロッカーは何が出てくるかわからないですよ。金塊が出てきたこともありましたからね。

ニポポ:
 わお! それはいいな。

中田:
 本当にびっくり箱ですよね。

ニポポ:
 そうですよ。『闇金ウシジマくん』の第1章も風俗の女性がコインロッカーに貯金してたよね。

スタッフ:
 貯金してた。

ニポポ:
 結局取られちゃうんだけどさ(笑)。

中田:
 やっぱりコインロッカーはドラマティックですよね。

ニポポ:
 ドラマティックです。なんか不気味さがありますよね。

中田:
 何が入っているかわからないですもんね。

平成28年「農業女性殺人事件」

ニポポ:
 それでは次行きましょうか。平成28年。

中田:
 農業女性殺人事件。

ニポポ:
 僕、これはほとんどノーマーク。よくわかっていないかもしれないです。

中田:
  これは俺もノーマークだなあ。

スタッフ:
 この年代になるとだんだん未解決事件が減ってくるわけじゃないんですけど、今まで出てきたやつみたいにネットで語られてるっていうのが少なくなってきて、結構調べるのが大変だったんですよ。

中田:
 これは本当にローカル。全国ニュースになった?

スタッフ:
 どうなんですかね。

ニポポ:
 愛知県か。蒲郡あたり。

中田:
 蒲郡か。

ニポポ:
 ラグーナテンボスとかあっちのほうだよね。

スタッフ:
 そう。携帯電話の充電器のコードが首に巻き付けられた状態で発見された。

ニポポ:
 携帯の充電ケーブルとか細いよ。

スタッフ:
 ガラケーのやつみたいなんですけど。

中田:
 これで殺せるのかな。

ニポポ:
 ねえ。だって1.5メートルくらいが限界じゃん。

スタッフ:
 首に巻き付けたまま部屋中を引きずり回した跡があって。

ニポポ:
 ちょっと待って。携帯の充電ケーブルで首を締めたまではいいだろう。引きずり回せるほどの強度あるかな。

スタッフ:
 部屋に引きずった跡があった。恐らくケーブルで引っ張りながら、引きずったんじゃ……。

中田:
 そうすると頸動脈が切れて血が吹き出したわけか。

スタッフ:
 首からではなくて耳から血が出てて、その血が室内に落ちてる。

ニポポ:
 捜査班の人が「これ自殺だな」って言ってますね(笑)。

スタッフ:
 違う、またおかしいことになるよ。被害女性はひとり暮らしで、発見者は息子さんなんですけど。

中田:
 頭部が激しくうっ血すると耳から血が出るんですかね?

ニポポ:
 僕の感覚だと耳からって、強打とかじゃない限り。

中田:
 耳からなかなか血は出ないですよね。

ニポポ:
 出ないですね。どうなんでしょうかね。

中田:
 なるほどね。

ニポポ:
 (コメントを読む)「息子、かわいそうすぎる」というコメントもあったりね。あと鍵の家の中の鍵の状況がちょっとおかしかったんだって。

スタッフ:
 そうです。これがちょっと不可解な点というか、不思議だなと書かれてたのが渡り廊下の扉。廊下の扉とかは普段は開いてるんだけど、なぜか鍵が閉まっていて犯人が殺害後、鍵をかけたんじゃないかっていう。これも未解決ですね。

ニポポ:
 なるほどね。

中田:
 この事件ノーマークだったな。大ニュースになってる事件だけじゃないっていうことですよね。地方のローカルにまだ人知れず恐ろしい事件が眠っているっていうことですよね。

スタッフ:
 そうですね。まだ他にもありました。

中田:
 日本は怖いね。

ニポポ:
 こういうのは意外とあるもんですね。

平性29年「北九州市簡易宿泊所放火事件」

中田:
 平成29年。

ニポポ:
 これは昨年だからね。

中田:
 ドヤの放火。これもわかんねえんだよな。

ニポポ:
 わかんないんですけど、いろいろ情報が出てますね。たとえば宿代のトラブルというのが語られてるよね。いきなり家賃が2倍とかにされたんだよね。

スタッフ:
 日雇いの人とかが住むアパートで。

ニポポ:
 ドヤですよね。

スタッフ:
 住民票とかも確認しないみたいな。だから誰が住んでるかわからなかったんですよ。

ニポポ:
 簡易宿泊施設ですからね。

スタッフ:
 だから誰が死んだか、誰が現場からいなくなってるのかも結構調査しないとわからなかったりして。

中田:
 これ継続して捜査してるんですかね?

スタッフ:
 そうです。2018年に新情報があって、不審な人物の姿が防犯カメラに映っている。この人物がアパートに侵入して火をつけた疑いがあるので、放火の疑いでまた調査をしてるっていうところですね。

中田:
 この死んだ男性6人というのは確か身寄りがないんですよね。死体の引き取り手もなかったような。

ニポポ:
 無縁仏に。不審火説は、結構根強いですけども。僕もドヤのオーナーさんに取材したことがあって、はっきり言って住んじゃてるんですよね。よく1000円で泊まれるとかいいますけれども、大体ずっといるんですよ。  

中田:
 ずっといるんだよね。

ニポポ:
 だから空きがないんですよ。「どんなトラブルありますか?」って聞くと、「殺人なんか普通にあるよ」と。「どんな殺人なんですか?」って聞いたら、もう1000円の貸し借り。返せ、返さないで、人を殺してしまう。「ここでは1000円より、人の命のほうが軽いんだ」っていう言葉がね、やっぱり印象的でしたね。

中田:
 日本にもそんな世界があるっていうことですよね。

ニポポ:
 そんな言葉『賭博黙示録カイジ』でしか聞いたことがないですからね。

平性30年「紀州のドン・ファン不審死事件」

ニポポ:
 さあ平成30年が来ました。ドン・ファン。

中田:
 これ怪死ですね。

ニポポ:
 これはまたきょうだか昨日だかに動きましたね。

スタッフ:
 動きましたね。

ニポポ:
 ドン・ファンさんの奥さんがドン・ファンさんの会社をごっそり……。

中田:
  登記が変わってた。

ニポポ:
 というような情報が新しく出ていたり、あとは家政婦さんの存在ですよね。

中田:
 今はやっぱり語るのは難しい事件ですよね。言い過ぎると本当に名誉毀損になりそうな話になりかねないような話だから。

ニポポ:
 そうなんですよ。現状ではちょっとね。ここまでかなり駆け足で来ましたけれども、平成30年を30事件で振り返るだけで、こんなにありますね。

中田:
 いっぱいありましたよね。

▼記事化箇所は2分28秒頃~視聴できます▼

【中田薫×ニポポ】未解決事件で振り返る平成30年

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