元旦だし平成30年を未解決事件で振り返らないか? 「便槽内怪死事件」「東電OL殺人」「八王子スーパー強盗」…実話の方がホラー映画より怖い件
平成6年「井の頭公園バラバラ殺人事件」
ニポポ:
じゃあ平成6年。
中田:
井の頭公園。
ニポポ:
きました。
中田:
これまた猟奇でね。人間の体が20センチ角にきれいに……。
ニポポ:
定規で測ったように切られていたっていう。
中田:
そう。血抜きもされてるんですよね。全体の30%しか肉片が見つかっていなくて、ほかの部分は見つかってないんですよね。
ニポポ:
大抵人間とか生き物の解体っていうのは、関節ごとに考えられるんですけれども、この事件に至っては関節関係なくサイズで考えられてるっていう不可解さがありますね。
中田:
20センチ辺に切られるって、恐ろしいですよね。
ニポポ:
恐ろしいですよ。一説には井の頭公園に設置されていたごみ箱にちょうど入る。
中田:
そうなんですね。あそこに入れられるサイズだったっていうね。
ニポポ:
実際発見された方も、確かごみ清掃職員の方だったような気がします。
スタッフ:
そうです。ネコの餌を探すためにごみをあさって、開けたら人間の足が出てきたっていう。
中田:
井の頭公園内の18カ所のごみ箱に入れられてたんですよね。分散されて。指紋や掌紋もはぎ取られてたっていうんで、隠滅を図ってた。
ニポポ:
あと、切断方法がいわゆる電のこを使ってないんじゃないか、手のこで引いていた可能性が高いっていうことも話題になりましたけれども。
中田:
正確に20センチだったっていう……。恐ろしい。
ニポポ:
恐ろしいですね。またこれ、確か頭部は発見されてないんじゃ……?
中田:
頭が発見されてないです。
平成7年「八王子スーパー強盗殺人事件」
中田:
では次ですね。次は何でしょうか。
ニポポ:
ついにきました。スーパーナンペイ。これも不可解ですね。
中田:
スーパーのアルバイトの女の子が拳銃で殺されるというね。
ニポポ:
しかも眉間にバーンみたいな。
中田:
2発撃たれている人と、後頭部を撃たれている人がいて、とにかく至近距離から発射されてるんですね。
ニポポ:
物盗りではなさそうっていうのがまたちょっと不可解ですよね。このいわゆる八王子スーパー強盗殺人事件っていうのが起こる前までは、拳銃事件っていうのはいわゆる暴力団の抗争事件。これは一般市民に向けられたっていうことで、ちょっとターニングポイントになった事件でもあるわけですよね。
中田:
使われた拳銃はフィリピン製なんですよね。スカイヤーズビンガムっていう銃だったんですよ。真っすぐ飛ばない銃だけど、殺傷能力の高い銃で。至近距離からの暗殺に使われるような銃ですから。でも結局、捜査員が延べ7万人投入されたけど、いまだに未解決ですね。
ニポポ:
足形からちょっと見慣れないっていうか、鉄工所勤務か何かの人じゃないと付着しないだろうっていうような物質が、発見されたりとかっていうのがあったらしいですけれどもね。
中田:
現場でのいわゆる証拠とかそういう足形も含めてなんですけど、結構出てたんだけど結局犯人逮捕の決め手には……。世田谷一家もそうですけどね。現場からいっぱいいろいろなものが残されていて、犯人の逮捕は近いんじゃないかって言われていたんだけど、その後迷宮入りしてしまう。
ニポポ:
ただ、この八王子スーパーの事件で不可解なポイントがひとつ。実は事件前に脅迫状が何回か送られてきた。
中田:
送られてきたよね。強盗説じゃなくて怨恨説とかっていうのが語られる原因にもなってる感じですよね。
平成8年「柴又女子大生放火殺人事件」
中田:
平成8年。
ニポポ:
ああ、きた。
中田:
親がまだ懸賞金をかけてますね。500万円の懸賞金かかってますね。
ニポポ:
ちょっと異質だったのが、足を確か縛られて……。
中田:
ストッキングで縛られて。
ニポポ:
その結び方が何でしたっけ? からげ結び?
スタッフ:
からげ結びです。
中田:
ちょっと特殊な結び方なんですよね。
ニポポ:
一説によると、いわゆる竹ざおじゃないけど、長物をきゅっと縛るようなああいう結び方なので、何か仕事上そういった長物を扱う人、従事していた人が携わっているんじゃないかっていううわさはありますけれどもね。これもいろいろコメントを挙げたいですね。(コメントを読む)「これもプロか」とか、いろいろありますけれども。
中田:
しばらく焼けた住宅がそのまんま残ってたんだけど、今は消防の倉庫みたいになってて、お地蔵さんが隣に立ってますけど。ただご両親はまだご存命で、事件を風化させまいとして500万の懸賞金をまだかけている状態ですけれど、有力な情報は残念ながら今のところない感じ。
ニポポ:
この平成5年以降ぐらいは、今でも一応「捜査中」ということにはなってるんですよね。
中田:
これも本当にだから顔見知り説とかストーカー説だとか書いてあります。いろんな説があるんだけど、正直絞り込めてないですよね。
ニポポ:
今のところそうですね。
平成9年「東電OL殺人事件」
ニポポ:
じゃあ平成9年いきましょうか。
中田:
東電ね。
ニポポ:
東電OL殺人事件。いろんな作品の舞台にもされました。
中田:
ドラマチックなのは、殺された被害者が東京電力初の女性管理職だったと。エリート女性社員だったんですよね。ところが夜は5000円で体を売る売春婦だった。それも激安売春婦ですよね。立ちんぼ、道路でもやっちゃう、アパートでもやっちゃう。お客さんは外国人の肉体労働者、その中にゴビンダがいたわけです。
ゴビンダは確かにお客さんだったんです。便器の中に捨てられたコンドームの中の精液がゴビンダのDNAと一致したということで、ゴビンダ逮捕だったんですけども、その後、乳房についていた唾液とかで再鑑定したらゴビンダじゃないということで、ゴビンダ無罪ということになってるんですけど。これも結局、犯人がわかんないですよね。
ニポポ:
無罪っていうことになりましたので。
中田:
あのアパート、まだありますからね。
ニポポ:
僕もあのアパート、何回か行ってるんですよ。僕、中まで歩きました。
中田:
入れたからね。
ニポポ:
っていうか、住んでらっしゃいました。
中田:
うそ(笑)。
ニポポ:
この殺されてしまった女性管理職なんですけれども、付近のラブホテルとか出禁になっていたっていう情報もあったりとか、こういった夜のほうでもなかなかいろいろなトラブルを起こしていたんじゃなかろうかという情報がございます。
平成10年「坂出送電塔倒壊事件」
ニポポ:
平成10年。
中田:
これ被害者がいないんだけれども。被害者っていうか、停電とかガスの供給が止まってますから大変な被害なんですけど。
ニポポ:
大変な被害ですよね。
中田:
鉄塔の台座のボルト80本があって、そのうちの76本が抜かれてるっていう。人的に倒壊させられたっていうことですよね。
ニポポ:
僕、ここら辺に行くことがあったりするもんで調べたりしたところがあるんですけど、僕の完全な仮説ですが、この辺の地域っていわゆるヤンキー文化じゃないですけど、そういうのが残っていて、鉄塔にいたずらするっていうのが勇者の証じゃないですけどもムーブメントがあって、鉄塔のどこに落書きしてきたとか、何かのパーツ取ってきたとかっていう遊びがあったんですよ。
その痕跡もあるし、某島なんかに行くと「鉄塔のここに行くと誰かの相合い傘が残されています」っていうのが観光地案内に載ってたりして。結構それぐらいオープンな不思議な文化があったっていうようなところがあるので。
中田:
遊びで倒した?
ニポポ:
可能性もなくはないんじゃないかという。
中田:
四国電力に対する恨みがある者っていう話。
ニポポ:
そう、テロ説が有力だったりするんですけど。
中田:
有力なんだけども、意外と他愛のない。
ニポポ:
実はこれ、思想がなかったりしない? みたいなところも、もしかすると……っていうことですね。
中田:
でも70メートル以上の鉄塔が倒れるんですから。
ニポポ:
すごい音だったんでしょうね。
中田:
ある意味痛快な風景でしょうね(笑)。
ニポポ:
ガツーンってね。
中田:
ボルト抜けるんか? って感じですけど。