オウム真理教・元信者が明かす施設での1日がこちら
「かわいそうだから生き物は殺さない」しかし人間は殺すオウム
ニポポ:
「オウム食」に関してですが、パンなど甘いものが出たりしているみたいですけれども。
滝本:
時期によって違うんです。塩も使わない。
沢木:
そう、あとはイースト菌も使わないですね。だからパンも硬い(笑)。
滝本:
菌が死んじゃうというのが可哀想なんですよ。オウムはネズミもゴキブリも、生き物だから殺さない。でも人間は殺すんだけど。
ニポポ:
そこ、謎ですよね。
沢木:
ビフィズス菌を殺すからヨーグルトも食べない。
滝本:
けど、さすがに栄養失調で子供が可哀想だとなって、94年にはバナナが加えられた。
ニポポ:
バナナは栄養たっぷりですからね。
沢木:
基本は水炊きがメインなんですけど、時期によってはすいとんとかもありました。あとは具無しのラーメンですけど、どこかの安い製麺機をただでもらって作っていた。
滝本:
印刷機とかもどこかの新聞社の安いのを買っていたり。あとはサットヴァジュースという粉ジュースとか、女性の生理用品とかも自分たちで作って使うのがオウムなんです。
農業は農薬を使えないからやっていませんでしたけどね。その薬品を使って化学兵器を作ったりとかしていましたが。
ニポポ:
そうか。サティアンとかも自分たちで組み立てたり。
滝本:
建築士もいたので、建物も自分たちで組み立てていたみたいです。
“オウム食”を実際に食べてみた
ニポポ:
では、当時のオウム食を再現したものがあるので、実際に食べてみましょうか。
滝本:
タッパーのまま食べるんです。まあ、本来は一人分ずつタッパーも分けるんですけど。
ニポポ:
(笑)
スタッフ:
昆布とシイタケで出汁を取りました。
ニポポ:
これ、美味しいな(笑)。
滝本:
毎日これじゃ飽きちゃうけどね。
ニポポ:
確かに毎日はパンチないけれど、出汁でこれだけ美味しくできるんですね。
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