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佐藤天彦名人が2017年を振り返る。最も印象に残るのは“電王戦と名人戦の並行”、そして来年の第一の目標は“名人の防衛”

 12月16日(土)、ヒューリックホール(東京都台東区)にて日本将棋連盟棋士会・女流棋士会が主催する『クリスマスフェスタ』が行われ、その模様をニコニコ生放送で生中継。

 トークショーのコーナーでは、クリスマスにちなんでサンタ帽子をかぶった、佐藤天彦名人加藤桃子女王藤田綾女流二段が登場。藤田女流が進行役を務め、佐藤名人、加藤女王の2人がそれぞれ、将棋ブームで沸いた2017年の振り返りや来年の抱負を口にしました。

 本記事では、佐藤天彦名人のトークパートをメインにご紹介。将棋の話題だけではなく、貴族のような家具が並ぶ自宅や、今日の私服のファッションポイント等について語る場面もありました。

※加藤桃子女王のトークパートをまとめた記事は後日公開予定

左から、藤田綾女流二段、加藤桃子女王、佐藤天彦名人

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■将棋が注目された1年

藤田:
 佐藤名人も数多くのイベントに出演されていると思いますけれども、今日は女性多いですよね。

佐藤:
 ここ1、2年で女性のファンの方も、本当に増えたなという感じがしますね。藤井さんのブームもありますし、それ以前から、なんでしょう……、電王戦とか、見る将棋ファンという方々がとても増えたので、それでタイトル戦の前夜祭とかでも、「見る将棋ファンになりました」という方が多かったですね。

藤田:
 そうですね。本当にありがたいですよね。

佐藤:
 そうですね。新しい将棋を楽しむ形みたいなのが、できつつあるのかなという気がしています。

藤田:
 本当に今年は藤井四段の活躍、加藤一二三九段のメディア出演とか、羽生永世七冠誕生ということで。

佐藤:
 本当に素晴らしい1年になりましたよね。これほど将棋界自体の知名度も挙がって、盛り上がったというのはここ数年でもないくらいのことでしたから、我々としてもちょっと驚きですよね。内部の人でもここまで将棋界が話題になると思っていなかったという人多いんじゃないですか。

■2017年の振り返り

藤田:
 佐藤名人は春から叡王戦とこう、いろいろ重なって戦っていましたけど、いかがでしたか?

佐藤:
 個人のことで言えば、この年の冬から春にかけて、(第2期)電王戦【※】と名人戦を並行してやったというのが、1番大きな印象に残るところですね。

画像は『第2期電王戦 二番勝負 第1局 佐藤天彦叡王 vs PONANZA』より

※第2期電王戦
「第2期叡王戦」で優勝した佐藤天彦叡王と、「第4回電王トーナメント」で優勝した将棋ソフト・PONANZAによる二番勝負。4月1日(土)と5月20日(土)に対局が行われ、2勝0敗でPONANZAが勝利した

藤田:
 同じ時期に重なるっていうのは、どういった勉強方法になってくるんですか。

佐藤:
 うーん、人間対人間(の対局)が重なっていたらまたちょっと違うと思うんですけれども、やはり一方の相手がコンピューターだったので、全く違う研究になりますよね。

4月上旬~6月上旬にかけて行われた第75期名人戦は、佐藤天彦名人が稲葉陽八段の挑戦を退け、4勝2敗でタイトルの初防衛を果たした
画像は『【将棋】第75期名人戦 七番勝負 第1局 初日 佐藤天彦名人 vs 稲葉陽八段』より

佐藤:
 コンピューターでやる研究は、対人間には中々活かし辛いと思うんですけど、ただ僕の場合は、使い分けられるほど器用ではないんで、コンピューター用の研究の感覚で、人間とやるみたいなこともありましたね。

藤田:
 そういったこともやってらっしゃったんですね。

佐藤:
 そういう意味では、名人戦の将棋もちょっと、コンピューター的要素というか、いつもの自分の将棋よりは少しそういう要素があったかなという気はしますね。

藤田:
 佐藤名人は春辺りがすごく忙しかったと思いますけど、それ以降は落ち着きましたか?

佐藤:
 それ以降、名人戦が終わって少し落ち着きまして、夏辺りは趣味というか美術展に行ったり、音楽会に行ったりしたこともありまして、ただ秋がまたちょっと忙しくなりましたね。10、11月あたりは王将リーグに入ったこともありますし、後は将棋界のイベントってやっぱり秋が多いので、そこで色々地方に行かせていただいて。

藤田:
 普及の面でも。

佐藤:
 そうですね。今までにないスケジュールで、各地を伺ったので、そういう意味では新鮮な経験でしたね。

画像は、岐阜県関ケ原町で開催された『~天下分け目の関ケ原~ 東西人間将棋』より

■将棋以外の分野でも注目

藤田:
 佐藤名人、すごい賞を取られていましたよね?

佐藤:
 はい。すごい賞といいますか。『GQ』っていう雑誌があるんですけれども、そこの『GQ MEN OF THE YEAR 2017』という賞をいただいたっていう、ブーム賞という形でいただきました。

藤田:
 Twitterを見ていて画像が回ってきて、拡大したら良く見たら、「佐藤名人がいるじゃないですか」ってビックリしました。

佐藤:
 そうですね。そうそうたる有名人の中に混じっているということで、驚かれたかなと思います。
 雑誌の撮影ってさすがに力が入っているなと思ったんですけど、スタジオを借りて、たくさんのスタッフさんがいて、もちろんそのスタイリストの方とか、ヘアメイクの方もいらっしゃって、そういう中で、色々準備して、1日がかりで撮影するような感じでしたね。

藤田:
 凄いですね。1日がかりで撮影。

佐藤:
 3回位着替えて(笑)。

藤田:
 将棋の雑誌とかだと、そういったことはないですもんね(笑)。

佐藤:
 それはないですよね。将棋界とはそこはかけ離れていますよね(笑)。バシッと撮って終了ですからね。

藤田:
 でもやっぱりそういった取材の機会って増えたんじゃないですか?

佐藤:
 名人になってから、特に取材の機会は増えました。ですからここ1、2年くらいは、幸いにも取材で取り上げていただくことは多いですね。

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