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「若い人に仏教を楽しんで欲しい」――テクノに合わせて南無阿弥陀。元DJ住職が『テクノ法要』に込めた想いが尊かった

 法要とは仏教における儀式祭礼などの行事のことですが、それに現代的なテクノの音楽や照明装置のアレンジを加えた“テクノ法要”を実践する元DJの経歴を持つ福井県照恩寺住職の朝倉行宣さん

 ニコニコ生放送では『テクノ音楽×仏教のコラボ「テクノ法要」』として、朝倉さんのテクノ法要の様子を放送しました。番組中では朝倉さんが仏教や、若者への思いを語りました。

テクノ法要の様子。

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“テクノ法要”とは何なのか

朝倉行宣さん。

──テクノ法要とは何かお伺いしたいです。

朝倉:
 テクノ法要というのは普通の法要とは少し雰囲気が違いまして、テクノの音楽、リズムを載せてシンセサイザー等の音色をミックスして新しい形でお勤めをさせていただいています。お浄土の光の世界をプロジェクションマッピングや舞台照明などで表現して阿弥陀様のことを想う、というような法要です。

 言葉で言ってもなかなかわからないですが、昨日のダイジェストなどを見ていただければご理解いただけるかなと思います。

【PV動画】『テクノ法要』生放送【niconico×照恩寺】

──前回のテクノ法要とは違って今回はどういうものをイメージされたのでしょうか。

朝倉:
 今回、まずは曲が変わっております。曲はいつも新しいものを作っていきたいと思っているのですが、曲といいますか……今回作った“おつとめ”は「礼賛」と言いまして、これは実は音楽としても非常に美しいものなんですね。

 鎌倉時代に京都の街中で大流行していたんです。これを聞きにお寺に集まっていたそうです。お寺がコンサート会場やライブ会場みたいなものになっていたんですね。女性が「あのお経の声がかっこいい」なんて言ったかわからないですけども(笑)、とにかくお経のメロディーが美しいということでお寺が賑わったおつとめですね。

──それは“ヒット曲”みたいなことでしょうか。

朝倉:
 大ヒット曲ですね(笑)。

子供の遊べるお寺を目指していきたい

──破門されたりしませんか、とコメントが来ていますが。

朝倉:
 本願寺からも応援してもらっています。非常にありがたいです。

──「YMOで好きな曲は何ですか」と質問が来ています。

朝倉:
 あえてひとつと挙げるとするとCUEですかね。マニアックなんですけど。『BGM』というアルバムに入っているのですが。コンサートを見るだけでいつも鳥肌状態です(笑)。大好きなんです。3人どなたもそれぞれの良さがあって甲乙つけがたい。それぞれの素敵さがあるので。

──報恩講とはどういった行事なんでしょうか。

朝倉:
 簡単に言うと、「親鸞聖人への報恩感謝へのおつとめ」ですね。浄土の教えを伝えていただいてありがとうございますというおつとめです。感覚的には、わかりにくいですが、親鸞聖人のファンの集いとでもいいましょうか(笑)。

 ぼくも親鸞さんのファンなんですよね。色んなファンの人が集まって一緒に浄土の教えを喜べたらありがたいのかなと。本当にファン感謝祭ですね。ぼくは昔からの形というものを大事にしたいんです。

朝倉:
 子供の遊べるお寺というのを目指していきたいし。30年40年たったときにこのお寺でちっちゃい頃に遊んだという思い出を作っていてもらいたい。報恩講もそのためのひとつであるし。いろんなことをやっていきたいですね。

──子供に対する思いはやっぱり強かったりするんですか。

朝倉:
 子供はいろんなことを教えてもらえるんですよね。ピュアな目線で意見を返されたりするとそういう考え方もあるなと、思うことが多いですね。

テクノ法要は時空を超えて色々な方が共有できる

──前回のテクノ法要から今回にかけてどんなことがありましたか。

朝倉:
 ニコニコさんのお蔭なんですが、知れ渡りすぎて(笑)。色んな所から声をかけていただくことが増えました。福井の西別院という浄土真宗本願寺派の別院なんですけども、そこでも法要させていただりとか。

 とにかくTwitterの書き込みでも、もっと批判的な意見が多いのかなと思っていたんですけど、ニコニコさんに丁寧に報道を出していただいので勘違いも少なかったです。否定の意見もありがたい意見と捉えています。否定するのも仏教のことを考えないと出来ないので。

 ぼくの目的は仏教のことをひとつでも意識の中においてほしいというのがあるので。古い法要のほうが落ち着いていいやという意見も当然だと思うんですよ。昔から伝わるおつとめというのは本当に素晴らしいですし、テクノ法要で興味を持って本物の方はどうなのって興味を持っていただければと思います。

──インターネットでテクノ法要に参加することについて

朝倉:
 ネット上から参加していただける方は、この法要というイベントは時空を越えて色んな方が共有できる。仏教は昔は口で伝えていました。それを蓮如さん【※】はお手紙にして伝えました。それはネットワークのはしりですね。

 そういうものを使って全国に発信したりですとか、新しいネットワークというのは使うべきだと思うんですよね。そこで昔のやり方に固執するのではなくて新しいやり方を模索するのは大事だと思うんですよね。

※蓮如
れんにょ。室町時代の浄土真宗の僧。浄土真宗本願寺派第8世宗主。

──進化している、ということでしょうか。

朝倉:
 仏教はどんどん変化していくものなんですね。本当の中心の部分はぶらさないで解釈の部分を曲げて……曲がりすぎるとまた戻したり……。色んな動きがあるんです。2500年前から見解の違いで分裂があったり、昔から変化が続いているんです。

 親鸞聖人なんか破天荒坊主ですね。日本の宗教者として初めて結婚された方で、当時は戒律で禁じられた肉や魚を食べたり、いわゆる仏教の戒律として禁じていたことを実践された方ですから、当時すごい叩かれたんだろうなと思いますね。

 ありのまま生きていこうという生き方を示した親鸞聖人に感謝をするということですね。

朝倉:
 一つの決まった形をつくるということはいけないんじゃないかなと思って。自分の息子にも継いでくれとか言ってないですし。形ではなく思いを継承することに重きを置いていきたいですね。

──今回は美しさというか、優雅さというか。前回は迫力ある感じでしたが……。

朝倉:
 今回は優しい雰囲気ですね。この「礼賛」というのは普通の浄土真宗のお寺であげられているものなんですね。ぜひ近所のお寺さんに行っていただければと思います。若い人に仏教を楽しんでほしいですね。

 うちもテクノ法要の日だけお客さんがたくさんいらっしゃるのはまだまだ頑張りが足りないなと。距離感を近くして気楽に来れるお寺を目指しています。

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