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藤井四段のように“対局相手の研究をしない棋士”はなぜ強い? 他にもそういう棋士っている?

 ニコニコ生放送で中継された『第76期順位戦 C級2組 佐藤慎一五段 vs 藤井聡太四段』、解説に及川拓馬六段が、聞き手に宮宗紫野女流初段が出演しました。

 「藤井四段のように対局相手の研究をしない棋士はいますか?」という視聴者からの質問に対して、及川六段は「千田翔太六段がそういう感じで、相手の研究ではなくて将棋ソフトと自分の課題の持った局面を研究して対局に臨むというのを聞いたことがあります」と強さの秘訣を語るとともに、「これはすごい大変で、相手がどう来ても対応しなければいけないため、ものすごい研究課題が必要なんです」と対局相手の研究をしない棋士なりの大変さについて解説しました。

左から、宮宗紫野女流初段、及川拓馬六段

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宮宗:
 千葉県の男性からメールです。「藤井四段は対局相手の研究をしないで、終盤を強くするために詰将棋を解きまくっているというのが某公共放送の藤井四段特集で放送されていました。対局相手の研究をしたところで結局は自分自身で考えないと強くならないからというのがその理由のようです」

 「対局相手の研究を一切しないというのはかなり珍しいと思いますが、他にそういう棋士、女流棋士はおられるのでしょうか? 差し支えない範囲でご回答いただければ幸いです」ということですね。

及川:
 はい。

藤井聡太四段
画像は『第30期竜王戦 決勝トーナメント 増田康宏四段 vs 藤井聡太四段』より

宮宗:
 「藤井四段は対戦相手の研究をされないで詰将棋をよく解いている」ということのようですが、そういう方もいらっしゃるんですかね?

及川:
 そうですね。間違ってなければ千田翔太六段がそういう感じだと聞いたことがあります。相手の研究ではなくて将棋ソフトと自分の課題の持った局面を研究して対局に臨むというのを聞いたことがあります。だから相手がどの方針で来たとしても自分の課題の局面を持っていればそれで対応できるので、自分の研究を優先しているということですね。

 でもこれはすごい大変で、相手がどう来ても対応しなければいけないため、ものすごい研究課題が必要なんです。狙いうちとかではないですから、ものすごい勉強時間が必要になる方法ですね。

千田翔太六段
画像は『日本将棋連盟 棋士データベース』より

及川:
 また、詰将棋を解くと終盤が強くなるっていうイメージがあるんですけど、私の中ではそれはちょっと難しくて、終盤が強くなるというより詰将棋を解くことは“読みを鍛えるための勉強方法”なのかなって思うんです。

 というのも詰将棋を解いても終盤で同じ局面って現れないので、読みを鍛える上で詰将棋を解くと思うんですけど、それは研究でも補えるんですね。自分がこの局面どうするかって考えることも読みを鍛えることになるので、詰将棋をやらなくても強いっていうのはそういうことです。逆に詰将棋ばっかり解いても強いっていうのは読みが鍛えられてるからということですね。

宮宗:
 ある程度、相手の研究をされるの方が多そうですよね。

及川:
 基本は全部の序盤を網羅できないので、相手が得意な戦型を研究していくとか、自分がやる戦法で相手の対策を調べておいて、その研究をするという方が効率良く勉強できるんですけど、悪い言い方だとそれはその場しのぎになってしまうので、藤井四段はその時間を詰将棋に費やしているのかもしれないですね。


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