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未開の地を行く探検家には「宣教師」と「軍人」が多い? その理由とは

 6月15日に放送された『新宅さんに聞け!探検と動物/WOWOWぷらすと』。今放送では世界中の未開の地を訪れ新種の動物を発見してきた動物探検家達について取り上げました。

 ゲストの動物行動学者で『しくじり動物大集合』の著者新宅広人さんが、MCを務める落語家の立川吉笑さん、タレントの池田裕子さんに、なぜ探検家には宣教師と軍人が多かったのか、探検家の憧れである新種発見の知られざる裏側について語ります。


宣教師を名乗り世界中を冒険する探検家達

左から池田裕子さん、新宅広二さん、立川吉笑さん。

新宅:
 私がサルの研究をやりたいと思った理由は、どうやったらアフリカ行けるかなって思ったからなんです(笑)。後付けで色々科学的な理由は言うんですけど、サルやってたら海外とかアフリカとか行けるんじゃないかなって動機が大きいんですよ。

番組スタッフ:
 野良犬の研究じゃ海外行けないもんね(笑)。

新宅:
 探検家達も実はそういうのが多いんです。有名探検家達の多くが宣教師を名乗っているんですよ(笑)。宣教師だと海外に行けるし、「布教するよ」って言うと資金を出してくれるんですよ。

番組スタッフ:
 名目なんだ!

新宅:
 名目なのかどうかは微妙で、布教もちゃんとはやってるんですよ。でも見たことない動物とか、幻の動物を自分の手で見つけたいと思う人達がどうやって資金を捻出するかというと……。

番組スタッフ:
 現代、秘境を旅する人達がウィダーインゼリーをスポンサーにしたりとかと同じ発想だよね。

新宅:
 そうですね。「動物見つけたいんです」って言っても、お金は集まらないんですね。公共のためにどこまでなるのか、という問題もあるし。だから大航海以降は布教活動が説得力のある、資金の集まりやすい手段だったんですね。動物と関係ない探検は軍事的な測量が多いんです。そういう名目で軍艦に乗せてもらって。

番組スタッフ:
 探検家に元軍人が多いのはそういうことなんだ。

新宅:
 軍艦に乗せてもらう人もいれば、軍人としての地位を上げながら、自分のやりたいことをやっていく人もいた。それが賢いやり方でしょうね。

探検家の憧れ、『新種発見』

池田:
 新種と雑種の違いは何なんですか。

新宅:
 大事なポイントで、新種なのかどうかを認めるのはすごく難しいんです。まずは地球上のすべて、ミクロの単位から像とかまで種の単位を決めて、ひたすら学名を付けていくんです。どんどん決めていく中で、これを新種にしようと決めたらタイプ標本という骨格とか大きさの見本を作るんです。タイプ標本は博物館で管理されていて、近いものが見つかったらどれくらい違うかチェックしてその差が明らかに個体差ではないとなったら、分けて新種とするんです。

立川:
 タイプ標本というのは全種族のものがあるんですか。

新宅:
 学名がつく生物は植物も含めて、全部どこかで保管されている。実はそれが博物館の一番の仕事なんです。お客さんとして見てる博物館はとても表面的で、資料を半永久的にどうやって保存していくか、という作業を裏でしてるんですね。

池田:
 「パンダの発見は意外な人物」というのが気になります。

新宅:
 パンダは探検家ではなく、フランスの宣教師が発見するんです。

パンダを発見したフランスの宣教師アルマン・ダヴィド。画像はWikipediaより。

池田:
 パンダは近くに住んでる人も知らない動物だったんですか。

新宅:
 当たり前の話なんですけど、当然知ってるんです(笑)。パンダに関しては中国の現地の人は白熊って呼んでたんですよ。宣教師はそれを見つけて「これはなんだ」ってなるんですけど「白熊だよ」って(笑)。実はこの宣教師はバリバリの生物学者で、結構布教活動もしてたらしいんですけど、私から言わせると明らかに動物狙いで中国に行っていて(笑)。パンダも偉業として大きいですし、シフゾウという中国の幻の神獣も彼が発見するんですよ。

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