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『スター・ウォーズ』俳優のトリビア「レイア姫は胸が揺れないようダクトテープで固定していた」etc…知られざるエピソードの数々を評論家が紹介

子供の頃はいじめられっ子だったハン・ソロ

岡田:
 ハン・ソロ役を演じたハリソン・フォードというのは、1942年生まれで、実はジョージ・ルーカスより1歳年上なんですけども、小・中・高校といじめられっ子でした。彼の演じるハン・ソロやインディアナ・ジョーンズ、デッカードなどのイメージからはあまりにも意外なんですけど。

 で、また、資料を読むと、そのいじめられ方というのが面白くてですね。「しょっちゅう丘の上から転がされた」って書いてあるんですよ。「どんないじめだよ!」と(笑)。

 その後、彼は、大学に進学するんですけど、人前ではあんまり喋れなくて、鬱病になってしまいます。この時、カウンセリングで「うつ病治療のために演劇をやりなさい」と言われるんですよ。彼はてっきり「演劇の研究か。それならあんまり他人と話さなくていいや」と思って、彼は演劇カウンセリングに行ったんですけど、そこで、役をやらされて人前で舞台に立たされたんです。

 ところが、この舞台での経験が彼の中ですごくヒットしたみたいで、「ああ、人前で演じるっていうのは、うつの自分というのを見せなくていいんだ」ということで、すごく気が楽になったそうなんですね。それで、演技に目覚めてしまって、22歳で大学は中退して、そのまま結婚しました。

若いマーク・ハミルやキャリー・フィッシャーの兄貴分として振る舞っていたという当時のハリソン・フォード

 それからは、ロサンゼルスに移って、ルーク役に採用される前のマーク・ハミルと同じように、とにかくどんな役でもいいから欲しくて、エキストラ事務所で7年間の契約をしました。この契約中にも、いろんな会社からオファーが来たそうなんですよ。それで、チョイ役として出るんですけども、必ず撮影現場で、監督とかプロデューサー相手に喧嘩をしてしまう

 もう本当に、ハン・ソロなんですよ、この人。いらんことを言うんですよ(笑)。カッコいい感じで、相手に嫌われるようなことをパーンと言って、その結果「明日から来なくていい」と言われてしまうんです。これは有名な話なんですけど、彼は結局、そのまま大工になってしまいました。この「なぜそこで大工になったのか?」については、自伝を読んでも書いてないんですけど。

 「まあ、大工でも始めてみるか」といってやってみたら、すごく腕が良かった。だから、「俺、大工としても食えるんじゃないか?」と思って、おまけに役者とかをやってたもんだから、ハリウッドの俳優さんの家の建て増しとか、建築する時に、きちんと秘密を守れる大工として重宝されたんですね。

 ジェームズ・コバーンというアクション俳優を始め、いろんなハリウッドのセレブたちの間で「じゃあ、ハリソン・フォードを大工として雇おう」というのが流行って、かなりいろんな家を建てたそうなんですけども。『スター・ウォーズ』に出演するまでは、本当に大工として引っ張りだこだったそうです。

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