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「アニメ化が決まるとTwitterで作家論を語る」“ラノベ作家あるある”にニヤニヤが止まらない

 声優の天海由梨奈さんがパーソナリティを務め、ガガガ文庫にまつわる情報をお届けする番組「月刊ガガガチャンネル」。 

 今回はゲストに『編集長殺し 2』の著者である川岸殴魚先生が登場。ライトノベル(以下、ラノベ)業界に蔓延するテンプレ化の風潮に喝を入れるというコーナーでは、「序盤に出てくる火属性はだいたいかませ」というラノベの内容についてのものや、「アニメ化が決まった作家さんが急にTwitterで作家論を語りだす」などの、ラノベ業界あるあるを天海さんに紹介しました。

左から天海由梨奈さん、川岸殴魚先生。

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ラノベあるある「主人公が鈍感」「序盤に出てくる火属性はだいたいかませ」

天海:
 ラノベ業界に蔓延するテンプレ化の風潮に喝を入れるべく、今日は川岸先生にテンプレのあるあるをバシバシ指摘していただきたいと思います。それでは早速お願いいたします。ある限り、出る限り答えていただいて大丈夫なので。

川岸:
  なんで僕がテンプレに喝を入れなきゃいけないのかな(笑)。全くわからないです。いいじゃないですか(笑)。

天海:
 最近やっぱり異世界モノとかが流行りですよね。転生して異世界に行って無双しちゃうとか。それもテンプレ論に入りますよね。

川岸:
 さっき軽くリハをしたじゃないですか。そのときに進行してくれている副編集長様が、たとえで「異世界に行ったのに言葉が通じる」って言ったら天海さんがすごい笑っていて。

 すごい温度差を感じて、それで笑う人に、えぇ……ってなったんですよ(笑)。方針が見いだせないなって。

天海:
 本来だったら言葉が通じないのに、言葉が普通に通じてるっていうのが私は面白かったんだけど、笑ったらみなさんが、え? そんなに笑うか? みたいな雰囲気を出されて。ヤバイかな私って思ったんですけれど。

川岸:
 これどうですか。「主人公が鈍感」

天海:
 あぁ、確かに。

川岸:
 あれ、笑わない(笑)。

天海:
 なるほど。

川岸:
 すごい普通のあるある(笑)。

天海:
 もう一個いいですか。

川岸:
 「序盤に出てくる火属性はだいたいかませ」

天海:
 確かに(笑)。最初に出てくるのって火属性の人が多いですよね。

川岸:
 生徒会長がやたらと偉いとか。どういうところがお好きなんだろう(笑)。

天海:
 私の好みは気にしなくて大丈夫ですよ(笑)。

川岸:
 巻末で幼馴染を助けたことに気づくとかどうですか。わりとある感じしません? 1巻の巻末で昔、幼馴染がいじめられてるところを救ったことに、だいたい主人公はちょうどエピローグで気づくということが起こりがち。

天海:
 でも、「あるな」ってなっちゃいますよね。テンプレなので、聞き馴染みじゃないですけれど、聞いたことがあるなって。さすがですね。

川岸:
 さすがではないですよ(笑)。めちゃくちゃ探り探りです。

天海:
 私の笑いは二の次なので、みなさんに対してテンプレに喝を入れていただく感じで。

ラノベ作家あるある「デビュー作の1巻の謝辞がすごい過剰」「急にTwitterで作家論を語りだす」

川岸:
 新人のときにいろいろ教えてくれた一期前の先輩が次の年にいない

天海:
 どういうことなんですかそれ!?

川岸:
 引退しちゃったんでしょうね。いろいろ教えてくれたのに、次の年の新人賞でいないぞっていう謎のテンプレ展開。

天海:
 ラノベ作家さんのテンプレですよね。

川岸:
 そうです。あと、あとがきでデビュー作の1巻の謝辞がすごい過剰っていうテンプレがありますよ。

天海:
 (笑)。

川岸:
 全世界のみんな、ありがとう! みたいな感じでね(笑)。お父さん、お母さん、友達の○○くん、ありがとう! みたいなのがデビュー作テンプレですね(笑)。

天海:
  そうなんですね(笑)。すごい盛り上がってらっしゃるんですね。

川岸:
 それで4巻くらいで、すーんとなるんですね。機械的なあとがきに変わる

天海:
 ありがとうございました、みたいな。「闇を感じる」というコメントが流れていますね。闇なんて感じないですよ。慣れですよ。

川岸:
 アニメ化が決まった作家さんが急にTwitterで作家論を語りだすっていうのはどうですか。好きですか?

天海:
 どうでしょう。それこそ私、「月刊ガガガチャンネル」にかかわってから、作家さんともかかわりを持つことができたので、それはまた次回くらいに答え合わせになりますかね。

川岸:

 編集者にこんな目にあわされたみたいなことをTwitterで告発みたいなことする人がいる。最初は「いいぞ」「もっと巨大権力の闇を暴け」的な感じで応援されるけれど、しばらくするとこいつのほうがヤバイんじゃないか? みたいな感じになって、潮が引くように仲間が去っていくっていう。

天海:
 そんなことがあるんですね。闇ありますね。闇を感じます。

川岸:
 あるんですよ。だいたい小学館とか立派な会社って、「違うよ」「それは誤解だよ」みたいな反論をしないんですよ、企業だから。もうそれでじっとしていると、自然にすーんといなくなるっていう。

天海:
 そんなテンプレが存在するんですね。

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