【恋は雨上がりのように】女子高生と恋愛関係になる中年男に「やばいと受け止める倫理観がいい」アニメ好き芸人・ハライチ岩井が第7話の見どころを語る
お笑いコンビ ハライチの岩井勇気氏がお届けする、本音でアニメを語る番組「ハライチ岩井勇気のアニ番」。
第83回の放送では2月下旬時点の冬アニメランキングを発表しました。1位にランクインしたのは前回4位から急上昇した『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、2位には前回1位だった『恋は雨上がりのように』、3位には前回同様『宇宙よりも遠い場所』がランクインしました。
※本記事には『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』・『恋は雨上がりのように』・『宇宙よりも遠い場所』のネタバレを一部、含みます。ご了承の上で御覧ください。
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3位 『宇宙よりも遠い場所』
岩井:
船に乗って、南極に向かっていますね。結局、内容もですが声優4人の演技が重要なんですよ。めちゃくちゃいいですよ。
コメントで「ちょうどいいタイミングでイモト(アヤコ)が南極に行っている」って。どこでも行くんだね、すごいね。宇宙にも行きそうだね(笑)。
2位 『恋は雨上がりのように』
岩井:
『恋は雨上がりのように』がよかった。第6話で店長の奥さんの影が見えてきてんだよね。あきらちゃんが店長と一緒に図書館に行ったら奥さんが書いた本があって、店長は成り行きで、その本を借りて帰ってたんだよね。
店長が奥さんの書いた本を見て不機嫌になっているのをみて、あきらちゃんはなぜ店長が元気がなかったり、不機嫌になったりしているのか事情がわからないから自分は「店長のことを何も知らないんだ」って落ち込んじゃった。
第7話でお互いの気持ちを確かめることができないまま、土砂降りの日に店長が風邪を引いてお店を休むんだよね。あきらちゃんは土砂降りの中を店長の気持ちを確かめたくて、風邪を引いて寝てる家までおしかけちゃう。でも、あきらちゃんは店長を前にしたら何も言えなくてテーブルに突っ伏して「店長のこと、何も知りません」みたいになって泣いちゃって……。
あきらちゃんが泣いている姿を見て、意識が風邪で朦朧としている店長が、「この子の不安を取り払ってあげたい」って言って抱きしめるんだよね!これのいいのが、次の日にあきらちゃんも風邪を引いちゃって、店長が復帰して休憩時間のときにタバコを吸って昨日のことを思い出していて、「やばいな」って青ざめるというのが、酔ってなくていい。
倫理観があって、やばいことだとなんとなく受け止めている店長がいいんですよ。
──通常のアニメとかだったら、あれを思い出して頬を赤らめたりとか、ドキドキしたなとかというのを思わずに。
岩井:
ちゃんと大人なんだなって。
──平田広明さんの演技がまたいい。
岩井:
平田さんがめちゃくちゃいいんだよね。平田さんじゃなかったら、また違ったんでしょうかね。
──たとえば諏訪部順一さんとか。ありそうじゃないですか。
岩井:
諏訪部さんとかだと、ちょっとエロくなっちゃいそうじゃないですか。
──藤原啓治さん。
岩井:
いいかもね。
──でも平田さんのいやらしさがないというのは、本当にその通り。絶妙ですよね。
岩井:
平田さんは優しく感じる。藤原健二さんもいいんだけど、ちょっと強めなんだよね。
──くたびれた感じが重要だしって(笑)。
岩井:
引退していますよ感が声に出てるんですよね。なんで店長が小説を読んで心を痛めているのか、なんで離婚したのかって、一番悲しいのは、店長もたぶん小説を書いていて、自分が小説に熱中していて、付き合って、そのまま結婚して、奥さんが「私も小説を書いてみようかな」って言って、そっちが売れちゃったパターンじゃないですか。あれだったら悲しいよね。自分がはじめたことなのに、真似してはじめた人が売れちゃったっていうパターン。
──それが自分のパートナーだったら、より悲しいですしね。