プロ棋士・松尾歩八段、声や髪型に関するファンからの質問に照れながらも丁寧に回答する
Wikipediaの情報って本当ですか?
和田:
東京都の女性からのメールです。「Wikipedia情報で恐縮ですが、松尾先生のお父様が物理学者という記述があり、素敵と思いました。研究者のご家庭ってどんな感じなのでしょうか。少年時代の松尾先生がどういうお子さんだったのか、またお父様譲りで学校で理数系が得意だったのかなど、いろいろを聞かせいただけると幸いです」ということです。
松尾:
たしかに私の父は大学で物理を教えるという立場にいました。研究者の家庭がどう違うかとかっていうのはちょっとわからないんですけど、真面目な親なので子供の頃からいろいろと「勉強をちゃんとやりなさい」みたいな感じが強かった気がしますね。家でもテレビ見る時間は決められているみたいな、割とそういうタイプの家庭だった気はします。
和田:
そうだったんですか。
松尾:
理数系が得意だったかということですけど、どちらかと言うと理数系は得意ではなくて……。棋士って割と理数系が得意な人が多いですよね。自分はどちらかというと国語とかの方が得意だった気がしますね。そもそも勉強全般がそんなに得意ではなかったっていうのが結構正直なところですね。
和田:
松尾先生はお父様みたいになりたいと思わなかったんですか?
松尾:
あまり思わなかったですね。やっていることが難しそうだなという感じで、家にも仕事の本とか置いてあるんですけど、ちょっと読んでも何が書いてあるかわからないような感じでした。
和田:
物理学ってどういったことをやるんですか?
松尾:
僕もあんまりよくわかっていないんですよ。それこそ子供の頃に「どういうことをやっているの?」って聞いたこともあるんですけど、あんまり覚えてなんですね。
和田:
難しかったですか?
松尾:
私にはとても難しいですね。将棋も難しいんですけど、将棋の方はゲームじゃないですか。だから、そういう意味で入りやすかったっていうの大きかったのかもしれないですね。物理とはなんぞやというのはわからないですね。番組をご覧になってる方の方がお詳しい方が多いんじゃないかなと思います。
和田:
(視聴者アンケートでは)算数が得意な方が圧倒的に多いですね。理数系が得意な方が将棋をお好きなんですかね。
松尾:
へー。すごいですね。
和田:
基本的に私はどれも苦手でした(笑)。
松尾:
私もどれも苦手でした(笑)。算数は途中で挫折していました。公式が当てはまっている感じがしないのに、どんどん授業が進んでいっちゃって「お覚えなさい」っていう感じになっていった時に、それが苦手になったっていうのは何となく覚えています。
和田:
たしかにそうですね。
松尾:
そういうのもあって、算数はあんまり得意じゃなかったっていうのはありますね。国語は今でも好きな名残りがありまして、本を読むのとか好きなんですよ。あんまり趣味が多い方じゃないんですけど、少ない趣味の1つが読書です。
和田:
どういった本を読まれるんですか?
松尾:
小説とか、読みやすいやつですね。東野圭吾さんとか伊坂幸太郎さんとか、楽に読める感じの本が割と好きですね。
和田:
オススメの本はありますか?
松尾:
知り合いの方に薦められてよかったなというのは、東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』が読みやすくもありますし、読み終わったあとグッとくると言うか。
和田:
本屋さんに置いてあるのはよく見かけました。
松尾:
結構人気あるんだと思います。今チラッとニコ生のコメントで見えたのは「鉄板」。自分でもそれは無難な答えと思って言ったのはあります(笑)。
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