「アニオタ=キモオタではないし、オタク=キモいではない」 ハライチ岩井が『キモオタ論争』に言及
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「オレはこれが好きなんです」と言うのは、すごくいいことだと思う
岩井:
あとは世間の「アニメ好きなやつらって、よくわからないような、変なことをやっているな」と言われたときに、「全然世間に認められなくてもいいから」と言うのはオレは違うと思う。
──プロレスの蝶野正洋さんが「ガールズ&パンツァーはいいぞ」と言ったときに、世間でも「へぇ、ガールズ&パンツァーってそんなにいいんだ」と言う人がいたと思うんです。だからそうやって堂々と発言することも偏見をなくすにはいいかもしれません。
岩井:
「アニメの何がいいの」って言われてもいい。「オレはこれが好きなんだ」でいいと思う。でも理解されないことに対して気持ちよくなるのは違うと思う。
──でも漫画は嫌悪されない。つまり漫画はそこの域を抜けたということですかね。そもそも漫画はそういう偏見はなかったとか。
岩井:
どうなんだろう。最初出始めたときはどうなんだろう。「絵がしゃべって気持ち悪いわ」とか言われてたのかな。
──僕が小学校くらいのときは「ゲームをやったらバカになる」ってよく言われてましたよ。「漫画を読んだらバカになる」って学校の先生に言われましたからね。
岩井:
誰に何と言われようが「オレはこれが好きなんです」と言うのは、すごくいいことだと思う。でも、「誰にもわかってもらえなくてもいい」というのを言わなくてもいい。
──思っていても口に出さなくてもいいじゃないかと。
岩井:
そうそう。わかってもらえない人を否定しなくてもいいじゃん。たとえばラーメン屋さんでお客さんが「口に合わないな~」と思っても「出て行け」とは言っちゃいけないじゃないですか。「そうですか、でもこれが僕の作る味なんで」って言っていいと思う。
──排他的な感じにならないようにね。
岩井:
そうだね、本当に排他的にならないほうがいいよ。
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