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高齢者がアクセルとブレーキを間違えて暴走、駐車場の精算ゲートを破壊し巻き込まれた2名が死亡 AT車の“左足ブレーキ”が原因で起きた事故を解説

 今回紹介する動画は、ゆっくりするところさんが投稿した『【2016年東京】病院の駐車場で車が暴走 歩行者2名は”全身を強く打ち”…「医療センター踏み間違い事故」【ゆっくり解説】』。
 2016年東京都立川市の国立病院機構災害医療センターの敷地内で発生したペダル踏み間違い事故について解説しています。

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■ブレーキと勘違いしてアクセルを踏み込み急発進

魔理沙:
 今回紹介するのは、以前からリクエストがあった、高齢者の自動車運転に関する事例だ。

霊夢:
 高齢者の運転ね。結構前からいろいろ注目されてることね。

魔理沙:
 そうだな。近年は高齢運転者による交通事故発生件数が特に多く、ルール改正議論や、免許返納に関する問題提起も頻繁に行われている、無視できない課題のひとつだな。

霊夢:
 そうよね。結構頻繁に高齢者運転の事故ニュースとかよく聞くもんね。

魔理沙:
 今回もその高齢運転者が起こしてしまった、痛ましい事故事例のひとつになるが、例によって、その紹介の一部でショッキングな表現をせざるを得ない部分がある。それに、これはあくまでも事故の概要を伝えるものであり、すべての事柄を詳細に、正確に解説する動画ではない。なので、以上のことを理解し、了承できる人のみ視聴・コメントしてくれ。

霊夢:
 ブレーキの踏み間違い事故とかも、ニュースで結構流れてるけど、車がぐちゃぐちゃになってたりして、本当に怖いのよね……。うぅ……でもおっけーおっけーしないとここで終わっちゃうし……。怖いけど知っておきたい気もする……。うぅ……おっけーおっけーですぅ……。

魔理沙:
 ヨシヨシ、それじゃ早速本題に入るぜ。東京都の中央部、多摩地区に位置する都市「立川市」。市域の南側には東西に流れる多摩川が流れ、北側には、武蔵野台地開墾の源となった「玉川上水」の清流が流れる場所。地形は平たんで、北部には自然が多く、都内でありながら、農業などが盛んな場所だな。

 その一方で、立川駅周辺は開発が進んでおり、商業施設も多数存在し、都心や県外へのアクセスもいいことから、多くの人が暮らす街となっている。2016年、11月。そんなここ立川市内、駅近くにある、「災害医療センター」。ここは日本各地に550か所以上ある、災害拠点病院のトップで、行政と連携しながら、災害時などの医療を中心に行う場所だ。

霊夢:
 へぇ、普通の病院とは違うのね。

魔理沙:
 もちろん、通常の診療も行なっている。ここはかつて国立病院だったところでもあり、病床数は455、診療科は約30種類にも及ぶ、看護学校、緊急医療、臨床研究施設としても運営されている、巨大な医療センターなんだ。戦前は陸軍病院だったこともあるな。

霊夢:
 こんな大きな病院があるなんて全然知らなかった……。

魔理沙:
 ここは大規模な医療施設だったが、ある日、駐車場で悲劇が起きてしまった。

霊夢:
 えっ……病院の目の前で?

魔理沙:
 この日、医療センターに訪れていた女性「Aさん」(当時83歳)。Aさんの夫はこの病院に入院しており、彼女は夫の看病をするため、自宅から車を運転して通っていた。

霊夢:
 ふむふむ。旦那さんのお見舞いね。

魔理沙:
 ああ。Aさんの夫は胆石の手術を機に、ここに入院していたが、2日ほど前から容体が急変し、集中治療室に移されたばかりだった。

霊夢:
 あら……。

魔理沙:
 担当医からは「いつ亡くなってもおかしくない」と言われていたため、彼女はできるだけそばに付き添っていたいという気持ちから、病院に通っていた。この日は病院で使うための着替えが無くなったため、それを自宅に持ち帰り、洗濯するために、Aさんは病院を後にした。

 彼女は夫が入院してから、着替えの持ち運びが少しでも楽になるよう、自家用車で通っており、この日も自らこの車を運転し、自宅に戻ろうとしていた。そして、ゆっくりと駐車場の出口まで向かった。出口の精算所で精算をするため、Aさんはブレーキを踏み、一時停止した。

 そして、運転席の窓から精算所の機械で操作をするため、窓から体を乗り出した。すると突然、彼女の車が急発進。精算所に設置されていたバーを破壊し、前方の歩道に勢いよく飛び出してしまった。

霊夢:
 ヒッ!!

魔理沙:
 Aさんは、慌ててサイドブレーキをひいて車を停止しようとしたが、上手く止まらない。そして前方の歩道には、運悪く歩行者の男女が通りかかったところだった。

霊夢:
 にげてぇぇぇぇええぇぇ!!

魔理沙:
 この時、車は時速約40キロのスピードで突進しており、歩行者の2人はなすすべなく、Aさんの車に激突された。車の勢いは止まらず、2人を跳ね飛ばし、轢いてしまったあと、前方の生け垣にぶつかってようやく停止。すぐに警察に通報され、病院関係者によって、歩行者2人、そしてAさんの3人は病院に搬送された。

 Aさんも頭に打撲やむち打ちなどのケガを負っていたが、歩行者の2人の被害は、それとは比にならないものだった。歩行者の2人は、「全身を強く打ち」内臓や骨などがめちゃくちゃになってしまっていた。

霊夢:
 イヤアアアアアアアアアアア!!!!

魔理沙:
 そのため、歩行者の男女は間もなくこの世を去り、Aさんもそのまま入院することになった。事故後、原因の調査が行われた。この事故の原因は、料金所で停止しようと、ブレーキを踏むつもりが、誤ってアクセルを踏み込んでしまったこと

霊夢:
 踏み間違い……!!

魔理沙:
 詳しく言えば、「ブレーキを踏んでいる。」と勘違いしたためだった。Aさんは83歳という高齢ではあったが、認知症などの兆しはなく、いたって健康だった。今年5月に受けていた、高齢者用の認知機能検査もクリアしており、優良運転者に交付される「ゴールド免許」の所持者でもあった。

霊夢:
 それなのにどうして……。

魔理沙:
 彼女の車は、いわゆるオートマチック車で、アクセルを踏むだけで発進できるタイプの乗用車だった。

霊夢:
 まぁ大体の車が今はオートマでしょうね。

魔理沙:
 だが、彼女の運転方法と、このオートマチック車の組み合わせには、少しだけ問題があった。

霊夢:
 問題?

魔理沙:
 通常、オートマチック車の運転席の足元には、右側にアクセルペダル、そして左側にブレーキペダルが設置されており、これはどちらとも、右足だけ、つまり片足だけを使って踏むものだった。  

 しかし、Aさんは左足で左側のブレーキペダル、右足で右側のアクセルペダルを踏んで車を操作しており、これが事故を引き起こした要因のひとつだと考えられている。

霊夢:
 両足で操作してたんだ……。

魔理沙:
 Aさんは駐車場の出口、精算所で精算を行おうとしたとき、運転席の窓から身を乗り出し、体を右に傾けた。そのとき、いつもブレーキを踏んでいた左足が、アクセルのほうに移動してしまっていた。

霊夢:
 右に寄ってたから……。

魔理沙:
 だが、Aさんは左足で踏んでいたのが、アクセルではなくブレーキだと思い込み、かなり深く踏み込んでしまっていたんだ。

霊夢:
 そういうことだったんだ……。

魔理沙:
 Aさんは、その直後に急発進した車に驚きながらも、左手でサイドブレーキを引いたそうだがそれも効かず、歩道にいた男女2人をはねてしまっていた。そして、Aさん自身も頭部などを強く打っており、2週間ほど入院。その間に、夫の容態は急変してしまい、亡くなってしまったそうだ。

霊夢:
 う、うわぁぁぁぁああああ!!

魔理沙:
 Aさんはその後行われた裁判で、裁判官の許可を得て立ち上がり、傍聴席にいた被害者遺族らに対し、涙を流しながら謝罪した。それまで、遺族からは直接の謝罪を断られ続けていたそうだ。

霊夢:
 どっち側も辛すぎる!!!

魔理沙:
 この裁判で検察側は、Aさんの運転方法を批判した。本来教習所では、踏み間違いを防止するため、アクセルもブレーキも、右足で踏むように教えている。

霊夢:
 なんか両足のほうが操作しやすそうだけど、ダメなの?

魔理沙:
 道交法などで明確に禁止されているわけではないが、教習所では右足ブレーキが正しいと教えているし、メーカーの取扱説明書にも、「ブレーキペダルは右足で操作してください」と書かれている。

霊夢:
 禁止じゃないけど、推奨されてない運転方法だったのね……。

魔理沙:
 そういうことだ。自動車メーカー側で禁止とはっきり書かれる場合もある。マニュアル車の場合であれば、ブレーキとアクセルのほかにクラッチと呼ばれるもう1つのペダルが存在する。これは1番左端に設置されており、左足をこのクラッチ、そして右足でブレーキとアクセルを踏むようになっている。

 つまり、ブレーキとアクセルはもともと右足で踏むことを前提に設計されているもので、これはオートマチック車であっても例外ではない。モータースポーツの世界では、左足でブレーキを踏むことが主流になっているものの、公道を走る一般のドライバーの間では、全て右足で操作する前提で教習を受ける。

 しかし、左足ブレーキについては、道交法で規制されておらず、Aさんのようなドライバーは一定数存在する。右足派、左足派は長くどちらが安全なのかについて、議論が行われているところなので、個人的な意見は差し控えさせてもらう。

霊夢:
 まぁ教習所の教え通りにしておけば問題ないんでしょうけど……違反じゃないってところがポイントね。

魔理沙:
 Aさんが左足でブレーキを踏んでいた理由については、本人によれば「足が短いほうで、右足でブレーキを踏むより、左足で踏む方が確実だということが習慣になっていました」ということだった。

霊夢:
 えっと……?

魔理沙:
 Aさんは、自分の右足のほうが「短い」と感じていたため、その右足のみで操作を行うことに違和感を覚えていたんだろう。

霊夢:
 そういうこと……。

魔理沙:
 今回のような、踏み間違いによる交通事故は全国でも発生しており、報道も頻繁に行われていたところだった。

霊夢:
 踏み間違いで車がコンビニに突っ込んだとか、そういうニュースよく出てたもんね。

魔理沙:
 Aさんもこのような危険があることは認識していたが、まさか自分にも起こるとは考えていなかったようだ。

霊夢:
 それはちょっと危ない考え方ね。まぁみんな自分は大丈夫って思っちゃうのかもしれないけど……。

魔理沙:
 この裁判では、事故の直接原因についての争いはあまりなく、量刑についてが焦点となった。被害者女性遺族、母親は突然わが子をこのような事故で失った憤り、悲しみは深く、裁判では涙を流しながら、「悲しみや苦しみ、悔しさは一生消えない。私たち家族の柱だった大好きな娘を返して欲しい」と意見陳述し、実刑を求めていた。

霊夢:
 うぅぅぅ……確かに被害者の人たちは何が何だかわからないうちに轢かれたし、そう言いたい気持ちもわかるわ。

魔理沙:
 検察側は論告で「最も慎重な判断を求められる、ブレーキ操作を著しく誤った過失は相当重大」として、禁錮4年を求刑。

 裁判官は、「歩行者2人を死亡させており、結果が極めて重い。被害者らの母親らが、強い処罰感情を示しているのも理解できる」と述べつつ、「被告は本件を深く悔いており、被害者らはもとより遺族への謝罪の気持ちも心からのものとうかがえる」という事情を考慮しても、実刑が相当だと判断。

霊夢:
 実刑……。

魔理沙:
 さはさりながらも、Aさんの年齢はこの時ですでに83歳。「年齢を考慮すると、長期間の服役に心身が耐えきれるかという懸念はぬぐえない」とし、禁錮2年の判決を言い渡した。

霊夢:
 そっか……確かに後期高齢者だもんねAさん。

魔理沙:
 ああ。このように年齢や身体の状態が考慮され、量刑に影響することは少なくないからな。今回のように、アクセルとブレーキの踏み間違い事故は、Aさんのような高齢者に非常に多く、社会的な問題にもなっている。

 認知などに問題がある運転者が引き起こす事故が多いが、今回のAさんのように、認知検査などをパスした人でも、このような踏み間違い事故を起こす危険は十分にある。これは高齢者を差別するために言うのではなく、結果として高齢者の踏み間違い事故が多く発生しているからだ。

 この事故の直接的な事故原因は、Aさんが車メーカーの想定していない運転方法を習慣として行っていたこと、そして、「左足で踏んでいるのだから、ブレーキを踏んでいるのだろう」という、危険な思い込みから発生したものだった。

霊夢:
 高齢者の事故ってことで報道されてたんでしょうし、実際にAさんも高齢だったから思い込んじゃったっていう部分もあるかもしれないけど、実際に認知症とかじゃなかったみたいだし、若い人でも同じことが起こるかもしれないわね。

魔理沙:
 そうだな。確かに高齢者の踏み間違い暴走事故はよく起きているが、若い人が絶対に間違えないというわけでもないからな。ただ、若者に比べて高齢者はどうしても体の衰え、判断速度の低下などが起きるのは事実で、どうしたって若いころと全く同じようには行動できないものだからな。

 

 ブレーキとアクセルの踏み間違いにより発生してしまった悲しい事故でした。
 この解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してください。


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【2016年東京】病院の駐車場で車が暴走 歩行者2名は”全身を強く打ち”…「医療センター踏み間違い事故」【ゆっくり解説】

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