超ロングホイールベースのミニ四駆を作って「腹ブレーキ」に挑戦! モーターごとの走行やコーナーリングを検証してみた
今回紹介したいのは、アズパカさんが投稿した『超ロングホイールベース四駆』という動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
こいつにしかできない走りがある!
Twitterも何卒m(__)m https://twitter.com/azpaca0
近年のミニ四駆の重要な改造と言えばブレーキ。マシンやフロントのリアにスポンジを貼り、坂に突入する際に摩擦でブレーキをかけるという仕組みがメジャーです。しかしこの方式は谷でしかブレーキがかからないと投稿者のアズパカさん。
そのため減速したくないバンクの入り口でブレーキがかかり、長いストレートからのスロープ下りではスポンジが路面に当たらずブレーキがかからない、といったことが起こります。
というわけで、「本当に減速したいのは山の部分では?」と問題提起するアズパカさん。
山で減速するためには、車体の中央にスポンジを貼る「腹ブレーキ」がありますが、地上高の規定でほとんど当たりません。しかしホイールベースが長ければ機能しそうです。
そこで通常のシャーシより14ミリ長い、ラジ四駆シリーズのシャーシを用意。
テストコースはストレートからスロープ下り、すぐにコーナーという厳しいコースにしました。通常のマシンはブレーキないため離陸しますが、腹ブレーキが機能すればスロープに差し掛かるとブレーキがかかるはずです。
モーターはノーマル、前後にFRPステーとローラーを取り付けたら、アバンテMk.Ⅲのボディでブレーキ無しから走らせてみます。
コースアウトしました。
次は腹ブレーキあり。高さはちょうど1ミリです。
見事クリア!
トルクチューンモーターにしたところコースアウト。ノーマルモーターの速度でギリギリだったようです。
ノーマルモーターでは結果を残した腹ブレーキ。サイドステーにする&フロントステーを外すでリヤギリギリまでホイールベースを伸ばせば、もっとブレーキが利くかもしれません。
そこで手持ちのタイヤで全長165ミリになるようシャーシを設計。「超ロングホイールベース四駆」を作りました!そのスリムさに 「バイスイントルーダー感あるな」とアズパカさん。
まずはノーマルモーター&ブレーキ無し、アバンテMk.Ⅲのボディで走らせてみたところ見事クリア。
さらにトルクチューン、ブレーキ無しでもクリアしてしまいました。これはホイールが長くなったことで、フロントが下がるタイミングが早くなりコースに入りやすくなった為ではアズパカさん。
ライトダッシュモーターは、さすがにブレーキ無しでは吹っ飛びました。
ボディが破損するダメージです。
ここからはシャーシ無し、ブレーキ有りでいきます。
腹ブレーキによりライトダッシュモーターで見事ゴール! さらに飛距離が短くなっています。
しかしハイパーダッシュではクリアならず。
ただ、ブレーキ無しのライトダッシュより惜しい感じでした。超ロングホイールベース、中々の成果です。
ここまで来ると気になるのがコーナーリング速度。先駆者により、「ホイールベースは短い方がコーナーで速い」という研究結果が出ているからです。
そこで同じセッティングのMAシャーシと比較してみます。映像を重ねてみたところ、スタートでロングホイールベースが前に出ました。
しかし周回を重ねるごとに差が縮まり、6周でMAシャーシが逆転。
これは、ロングホイールベースでは走行軌道とタイヤの向きのズレが大きくなり遅くなったようです。
既製のシャーシでは腹ブレーキは余り効かず、自作でホイールベースを大きく広げればそこそこ利く、ただしコーナーが遅くなるという結果を得た今回の検証。「山で利くブレーキはとても夢がある改造なので今後も色々実験したい」と語るアズパカさんでした。
マシンの詳細、実際の走行の様子に興味を持たれた方やミニ四駆好きの方はぜひ動画をご覧ください。
視聴者のコメント
・またスゲェレア物をw
・いやこの細長いフォルムたまらんな
・リムジンかな?
・惜しいボディを亡くしてしまった
・完璧なマグナムトルネードしてて草
・この手の動画でこんな為になったの初めてだ
▼動画はこちらから視聴できます▼
―あわせて読みたい―
・ミニ四駆を“9V角型電池”で走らせてみた! 電池とモーターの組み合わせの意外な検証結果に「おもしろかった」「ためになる」の声
・ミニ四駆「バイスイントルーダー」を本気で作ってみた! 丁寧過ぎる作業の連続で「鳥肌立った」「何という質感」と感嘆の声
・『ダッシュ!四駆郎』のキャノンボールを完全再現! コンデンサー回路でブーストする走行に「すごい技術だ」「これは夢のマシン」の反響