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理系が「ねるねるねるね」を作るとこうなる。問題解決するアプローチで生まれた美しさに「これがプロ」「なんか感動した」の声

 今回紹介したいのは、ラムダ技術部 / Yoidea さんが投稿した『【理系の技術】プロのねるねるねるねの作り方』という動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

プロのねるねるねるねの作り方をお伝えします。 ねるねるねるねは混ぜるだけのかんたんなお菓子かと思いきや、粉の感じを消すのが難しかったり、均一に混ぜるのが難しかったりするので、理系的なアプローチでその問題を解決しました。

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 粉をどんどん混ぜて作るお菓子「ねるねるねるね」。簡単なお菓子かと思いきや、粉のざらつきが残ったり均一に混ぜるのが難しいなどの問題が。そこで、理系的なアプローチでこれらを解決したいと投稿者のラムダさん。

 まずは普通に作ってみます。

 ちなみに、水を量る「しかくカップ」を切り取るためのトレーの折り返しは、平均12回でした。

 1番の粉を全てトレーに入れたら水を加えるのですが、界面張力が働くので説明書のようにはなりません。

 それでもトレーで量った水を加えて作業を続けます。この1番の粉には重曹が入っているので、水に溶けると水酸化イオンが生じて混ぜたものはアルカリ性になります。粉にはアントシアニンも入っている為、アルカリ性になると青色に発色して色が変化していきます。

 そして2番目の粉には酸味料が入っていました。水に溶けると水素イオンが生じます。

 酸味料から生じた水素イオンは、重曹から生じた水酸化物イオンと反応して水になるため、アルカリ性の度合いは薄まっていきます。完全に水酸化物イオンが無くなり水素イオンが余ると、混ぜている物質は酸性になるのでアントシアニンは赤に発色するわけです。

 さらに重曹と酸味料の反応で二酸化炭素が発生。ガスによってどんどん膨らんできます。

 こうしてねるねるねるねが完成しました。右のトレーに入れたキャンディチップを付けて食べてみます。

 食べてみるとジャリジャリとした食感が。よくみると粒も残っています。砂糖などが溶け切っていないようです。2番の粉を入れた瞬間から反応が始まるので、どうしても均一に混ぜるのが難しいとのこと。これにより味にムラができてしまいます。

 そこで次は処理をしてねるねるねるねを作っていきます。まずは乳鉢で粉のすりつぶし。粒子を細かくします。

 できる限り不純物が少ない水を用意し、正確に計量して1番の粉に加えます。

 とても滑らかに仕上がっていますね。

 さらに電子レンジで加熱して砂糖を溶けやすくします。このとき、重曹の熱分解が進まないよう60度前後を目指しました。

 滑らかなだけでなく、水飴特有の粘りも出ていい感じです。

 2番の粉はあらかじめ水と混ぜてから加えます。

 色の変化が美しいですね。

 砕けていたりとバラツキのあるキャンディチップは、紙の上に出して選別します。

 バランスを見ながら乗せていき、プロのねるねるねるねの完成です!

 食べてみたラムダさんは「めちゃくちゃうまいやないか」。粉がしっかり溶けていて滑らかな口当たり。粘りも強い気がするそうです。

 理系的なアプローチで作り上げた美しいねるねるねるね。その色や質感の変化の理由をしっかりと説明された動画をぜひご覧ください。作りたくなってきます。

視聴者のコメント

・これがプロ・・
・なんか感動した
・無駄すぎる知識
・本気だ…理系を本気にさせてしまった…!
・すげえw
・作りたくなってしまった
・きれい

▼動画はこちらから視聴できます▼

【理系の技術】プロのねるねるねるねの作り方

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