カニバリズム(食人)について語らないか? 「人間が人間を食べたくなる理由」まとめてみた
高級食材としての人肉
マクガイヤー:
あとは、高級食材としての食人というのもあります。人間の脳が高級食材というのもあります。それから、『アンチヴァイラル』という映画があったんですよ。あまりにもセレブが好きすぎて、セレブの風邪を売る商売ができるという話。
しまさん:
セレブの風邪を売る商売?
マクガイヤー:
セレブがかかった風邪からウイルスを分離して、そのウイルスをファンに与えるという商売なんですよ。で、みんな「同じ風邪に私もかかりたい」みたいな感じで、ウイルスを買っていくみたいな話で、それがどんどん進んでって、そのセレブの培養肉を売ったりする。
しまさん:
なるほど。
マクガイヤー:
「セレブの肉が食べたい!」みたいな。「あなたもこれを買えば、あのセレブと生物学的な交わりが出来ますよ」みたいな感じで、セールスマンが売ったりするんですよ。仕組みがまったくわからないんですけど、ウイルスのコピーガードとかある(笑)。
しまさん:
リコーダーを舐める的な。
マクガイヤー:
まさしくそう! リコーダーを舐めてあの子と同じ風邪にかかったら、ちょっと興奮しちゃう。面白い映画だなと思っていたら、本当にセレブの培養肉サラミソーセージを販売するサイトとかあったりするらしいんです。本当か嘘か分かんないんですけど。
しまさん:
嘘だ!
マクガイヤー:
カニエ・ウェストの培養肉入りソーセージ、というのがネットに載ってました。
しまさん:
ネットにはなんでも載ってる!
マクガイヤー:
どう思います? しまさん、好きなアーティストとかいませんか。
しまさん:
……食べたい?
マクガイヤー:
もちろん、犯罪じゃなくてセレブにちゃんと許可をとるわけですよ。「あなたの肉を培養してもいいですか」って。
しまさん:
食べたくないよね(笑)。
マクガイヤー:
この映画の中ではこれが商売なんです。でもちょっと考えたんですけど、例えば福山雅治の培養肉だったら……。食べたい人、いるんじゃないですか。
しまさん:
そういう人も、この世の中は広いから、探せばひとりくらいはいるかも。
マクガイヤー:
食べても福山雅治は死なないわけですよ。むしろ福山雅治にお金が入る。福山雅治の肉が食べられるし、福山雅治の応援もできる。
しまさん:
うーん(笑)。
異常者・オリジナル宗教としての食人
マクガイヤー:
ちょっと話を変えると、異常者のオリジナル宗教としての食人というのがあります。つまり、社会的な食人というのは、部族の食人とかになっちゃうんですけど、明らかに頭のおかしな人がオリジナル宗教として食べるっていう。僕たちは異常者って言ってますけど、この人たちの頭の中では筋道がちゃんと通ってるわけで、オリジナル宗教をひとりで信じている。食人することで、何かが生まれるんだ、未来へ一歩進められるんだ、みたいな。
しまさん:
なるほど。
マクガイヤー:
映画の『八仙飯店人肉饅頭』というのは、人肉をまんじゅうにしてみんなに食べさせてるんですけど、布教してるわけですよ。
マクガイヤー:
この映画は実際にあった事件を元にしてるんですよ。 今までいろいろと紹介して来ましたけれども、この辺で整理しましょう。
しまさん:
お願いします。