ほとんど運ゲーだった約100年前の輸血事情。現代の「ABO式血液型」が発見されるまで成功率が50%だった医学の歴史をざっくり解説
今回紹介する動画は、あっさり解説さんが投稿した『どうやって血液型は発見されたのか?あっさり解説』です。音声読み上げソフトを使用して、血液型が発見されるまでの歴史を解説していきます。
輸血の歴史の中で血液型の重要性を発見
血液型は輸血を安全に行うために重要です。初めての輸血は、17世紀に2匹の犬の血管をつないで行われました。そして初めての人への輸血は、なんと羊の血液を輸血して成功したそうです。しかしその後は失敗が続き、長らく輸血はタブーとされていました。
19世紀になってようやく人同士の血液の輸血が行われるようになりました。がん患者や産後に大量出血した女性に輸血が行われましたが、成功率は50%ほどでした。動物の血を輸血して失敗するのはまだしも、人の血液を輸血してなぜうまくいかないのか分かりませんでした。そんな時、ランドシュタイナーは気が付きました。
当時、血と血を混ぜたとき、固まってしまう現象は細菌のせいだと考えられていました。この発見によって、人の血液にはいくつかの種類があり、組み合わせによっては血が固まってしまうということがわかりました。実は血液に含まれる細胞の表面にはA型とB型の2種類の目印があって、本来自分が持っていない目印がある細胞は攻撃されてしまうのです。
このような血液型の発見によって安全に輸血が行われるようになり、多くの人の命が救われるようになりました。
先人たちの努力があり、現代の私たちは輸血の恩恵を受けられているということを実感しました。解説をノーカットでご覧になりたい方は、ぜひ動画をご視聴ください。
▼動画はこちらから視聴できます▼
―あわせて読みたい―
・現代では考えられない“トンデモ医療”の歴史――「水銀を飲ませる」「血液を2リットル抜く」非常識な治療行為の数々がコチラ
・「もっともらしさ」で判断してしまう心理現象“代表性ヒューリスティック”とは? 「AB型=天才」など先入観で意思決定してしまうリスクを解説してみた