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「もっともらしさ」で判断してしまう心理現象“代表性ヒューリスティック”とは? 「AB型=天才」など先入観で意思決定してしまうリスクを解説してみた

 今回紹介する、源の心理チャンネルさんが投稿した『【ゆっくり心理学解説】もっともらしさで判断する代表性ヒューリスティックとは?』では、音声読み上げソフトを使用して、意思決定プロセスのひとつである「代表性ヒューリスティック」について解説していきます。


人間はイメージで判断しがち?

魔理沙:
 きょう紹介するのは、ひとつめは代表性ヒューリスティックの意味ついて。ふたつめは、ヒューリスティックのデメリットについて。代表性ヒューリスティックとは、確率をステレオタイプと類似している程度で判断することだ。

 大まかに言うと、「もっともらしさ」で確率や原因を判断すること。ひとり、天才気質の選手をイメージしてみてよ。

霊夢:
 イメージできたよ。もちろん天才だからAB型だね。

魔理沙:
 でも確率的に考えれば、この選択は間違ってるわけよ。だって日本人の血液型の割合的に、AB型は1割しかいないからね。これは4つの血液型の中で、一番少ないんだよ。だから血液型を当てるんだったら、一番数の多いA型を選択すべきなんだ。

 野球にたとえると、4割バッターを代えて1割バッターを代打にしているようなものなんだ。他にも例を出していくよ。たとえば優秀な中学生を想像してみて。その人は生徒会長を務めて、成績も優秀で頭もいいわけ。その優秀な学生が進学するとする。偏差値50以上の高校と、60以上の高校のどちらに行く可能性が高いと思う?

霊夢:
 それはもちろん60以上でしょう。

魔理沙:
 実はこの選択も間違っているんだ。だって偏差値60以上の高校って、50以上の中に含まれているじゃん。だからどう考えても50以上の高校のほうが可能性は高いわけ。

 でもこの学生の特徴的に、いい高校に入るのが最もらしく感じるんだ。だから偏差値60以上の高校に入ると考えるわけ。

霊夢:
 これも直感と反するよね。

魔理沙:
 人間の脳は確率的な行動が苦手だからね。ちなみにこの誤りを「連言錯誤」ともいうんだ。あと、コインの例も見ておこう。

 このとき、AとBのどちらのほうが起きやすいと思う?

霊夢:
 普通に考えてAでしょ。コインが6回連続で表になるとか珍しいし。

魔理沙:
 AとBが起きる確率は、どっちも同じなんだよ。まず注意してほしいのが順番だ。「表が3回出る確率」と、この確率は関係ないからね。だから冷静に計算すると、どちらも1/32になるんだ。

霊夢:
 でも直感と反するんだよな。

魔理沙:
 Aのほうがランダムな感じがするからな。そのランダムっぽさに影響されて、可能性が高いと判断するんだ。

イメージで判断することのデメリット

魔理沙:
 次にこのヒューリスティックのデメリットを見ていくよ。ひとつは正しい原因を特定できなくなることだ。血液の種類によって性格って変わりそうじゃん。それがもっともらしく感じるから、信じると思うんだ。

霊夢:
 昔だとそういう考え方になりそうだよね。

魔理沙:
 あと、オーガニックや無農薬が健康にいいみたいな。必ずしもいいとは限らないよね。でも、もっともらしく感じるから、そういう考えをもっちゃうんだよ。だから、もっともらしさで判断していないかは、意識すべきだと思うよ。

 もうひとつは確率を予想するときだ。たとえばギャンブルがそうだけど、ずっと外れることもあるわけ。しかも帳尻合わせで当たる確率が高くなることはない。それに惑わされないためにも、確率的な考え方をするのは大事だと思う。

霊夢:
 もっともらしさに惑わされちゃいけないんだね。

魔理沙:
 健康な食品っぽいけど、実際に健康とは限らないし、よさそうな商品だからといって、本当にいいとは限らないんだよ。だから企業はパッケージとか、念入りにデザインするんだよ。それだけで商品のキャラクターがある程度決まるし。

 血液型占いなどはイメージだけで判断しがちですが、普段から確率的な考え方をするくせをつけると良いのかもしれません。より詳しい解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。


▼動画をノーカットで楽しみたい方は
こちらから視聴できます▼

【ゆっくり心理学解説】もっともらしさで判断する代表性ヒューリスティックとは?

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