現代では考えられない“トンデモ医療”の歴史――「水銀を飲ませる」「血液を2リットル抜く」非常識な治療行為の数々がコチラ
今回ご紹介する動画は、おねカナ不思議旅さんが投稿した『絶対に再現してはならない世界の過ぎ去った医療【VOICEROID解説】』です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
アメリカの医療ミスによる事故死はジョンズホプキンス大学の調査によると年間なんと約25万人もいるとされており「心疾患」、「癌」に続いて、医療ミスが第3位の死因になるとされています。
今回は昔は当たり前だと思っていた治療や医療についてご紹介します。
まずはじめに紹介するのは、万能薬とされていた水銀治療です。水銀は常温で水のように溶けている唯一の金属です。
水銀には2種類があります。一つはあまり毒性がなく皮膚に浸透しない無機水銀と、もう一つは毒性が非常に高く皮膚に浸透しやすい有機水銀のメチル水銀があります。メチル水銀は水俣病の原因となった水銀です。
水銀はその毒性から殺菌効果があり、さらに金属なのに液体という神秘的な見た目のため16世紀から19世紀までインフルエンザ、梅毒、寄生虫などあらゆるものに効く万能薬だと信じられていました。
中でも16世紀の人々は、水銀の毒素を体内に入れると唾液が1リットル以上出るため、デトックスの効果があるとされていました。他にも梅毒が疑われた患者に、水銀吸引と水銀軟膏を処方したことによる死亡例もあったそうです。
次に紹介するのは瀉血治療です。中世から19世紀前半まで体内に溜まった有害物や不要物を取り出すデトックス効果があると考えられていました。この治療法は中世から19世紀前半まで、ヨーロッパやアメリカで絶対な効果があるとされていました。
そのため熱、咳、風邪全てにおいて、瀉血ばかりを行い後は何もしないという異常事態が繰り広げられていたそうです。
通常、人間の体内には体重に対して8%の血液が存在し、その1/3が失われると死亡するとされています。しかし当時は体力を消耗している患者にも瀉血を行っていたため死に至るケースが後を絶たなかったそうです。
かの有名なモーツァルトもこの瀉血によって死亡したのではないかと言われています。死の直前、頭痛と吐き気に襲われて医者の元を訪れたモーツァルトは、1週間で2リットルもの血液を抜かれて死に至りました。
当時、モーツァルトを間近で見ていた義妹も「見るからに力尽きて、その後に意識を取り戻すことがなかった」と証言している程だったとのことです。
このように、当時絶対視されていたものが今ではそうではないように、現在の医療も絶対的なものではありません。一人ひとりが薬や医療を見極める必要があると言えるでしょう。
動画では、こちらの記事では紹介できなかった水銀の毒性についても触れられています。ぜひ、ノーカットで動画をご覧ください。
視聴者のコメント
水銀は不滅の象徴だったからなー
病原菌とか見えない時代だしな
細菌や微生物の存在も昔から気付いてる人はいたけど、結局は大衆が何を信じて行動するかに左右される
▼動画はこちらから視聴できます▼
『絶対に再現してはならない世界の過ぎ去った医療【VOICEROID解説】』
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