催眠術を駆使してやりたい放題！ 『催眠義妹』は兄への愛が重すぎる義妹の暴走ラブコメ
もしも、催眠術で他人の心を意のままに操れたなら……なんてヨコシマな願望が波乱を呼ぶ!?
ニコニコ漫画「コミックポルカ」にて連載中の『毎日死ね死ね言ってくる義妹が、俺が寝ている隙に催眠術で惚れさせようとしてくるんですけど……！』（『催眠義妹』）は、催眠術がテーマのドタバタラブコメ。
催眠術を駆使して、「自分を好き」と言わせたりキスをさせようとしたり……普段は「死ね死ね」言ってくる義妹の隠しきれないお兄ちゃんへの愛をご堪能ください。
原作＆漫画：田中ドリル （@stylish_tanaka0）
キャラクター原案：らんぐ（@ran9u）
終わってしまった関係の市ヶ谷兄妹
ある日の朝、主人公の市ヶ谷碧人（いちがや あおと）が玄関で靴を履いていると……。
何やら背後から、「ちょっとジャマなんだけど」とトゲトゲしい声が。
声の主は妹の雫（しずく）。仁王立ちで碧人を見下ろす姿には、妙な迫力があります。
さらには間髪入れず兄を足蹴にするなど、ふたりの兄妹仲は完全に冷え切ってしまっているのでした。
そんな一件の後、通学路を歩いていた碧人に声を掛けてきたのは幼なじみのりんこ。
雫とは対照的に温厚な彼女は、碧人に対する好意を隠そうとせずグイグイと距離を縮めてきます。
しかし碧人は、りんこの「好き」発言を真に受けてはなるまいと取り合わず。この男、なかなか疑り深い……というか卑屈な性格をしている模様。
もっとも碧人がこんな性格になってしまった最大の原因は、あの妹な気もするのですが。
ちなみに雫は血のつながっていない義妹で、幼いころに両親を失い市ヶ谷家に引き取られてきたという経緯を持っていました。
幼少期の碧人は、そんな不憫な雫を元気付けようとがんばってきたのですが……。
……いまやその義妹は、公衆の面前で兄に対し中指を立てるのもいとわない暴君に成長。
そして碧人も、この兄妹関係が修復される日など永遠に来ないものだと思っていたのでした。
なぜか催眠術を妄信するようになっていた雫
しかしこの日、市ヶ谷兄妹の関係性を揺るがす大事件が巻き起こります。
学校から帰宅した碧人がソファーで眠りこけていると、夢か幻か「お兄ちゃん！」との声が聞こえてきて……。
あの義妹が自分のことをそんな風に呼ぶはずはないと思いつつ、眠りから覚めた碧人は仰天！
なぜか雫が、寝ていた自分の上に馬乗りになっているではありませんか!?
しかも困ったことに、雫はまだ碧人が目覚めたことに気付いていない様子。
謎の本を片手に「たしか寝起きしかかからないんだよね、催眠術は」と不穏なセリフを口にします。
高校2年生にもなる義妹が、まさか催眠術なんてうさんくさいモノに手を出すはずはないと信じたい碧人。
……けれどもそんな兄の想いとは裏腹に、雫は「催眠術さえかければこの鈍感クソ兄貴も終わりね」とニンマリ。
いや、草生やしてる場合じゃないですってコレ。
それでも半信半疑な碧人をよそに、雫は友達を利用して催眠術の効果は実証済みとしたり顔。
これはいよいよもって命が危ない！ 碧人はこのままでは義妹に（社会的に）殺されかねないと戦慄するのでした。
後に退けなくなった碧人は生き延びることができるのか
雫の催眠を受けるわけにはいかないと焦る碧人でしたが、迫りくる魔の手は止められず。
眼前で五円玉をプラプラされるというツッコミどころ満載な手段ながらも、みるみる彼の意識は沈んでいき……。
碧人はまどろみの中で、兄としての不甲斐なさを悔いつつ「ごめんな……雫……」とポツリ。
そして彼の脳内では、幼少期の雫との思い出が走馬灯のごとくフラッシュバックされていきます。
もともとのふたりの関係性が垣間見える、ストーリー上いかにも重要そうな回想を挟んだ後で茫然自失となった碧人。
すると雫は、ここでついに「私のことを……大好きになりなさいッ!!」と自身の本懐を口にします。
しかし、（当然ながら）じつは碧人は催眠になどかかっておらず！
義妹の秘めたる想いを知って動揺しかけた彼でしたが、もはや後には退けません。
なにせ雫がこれでもし催眠が失敗していたらと、心中覚悟で電動ドライバーを突きつけてきたのですから……。
かくして、碧人は心中エンドから逃れるべく催眠にかかったフリを継続せざるを得なくなってしまうのでした。
彼の今後の気苦労を思うといたたまれませんが、これを機に少しは雫が素直になってくれればと淡い期待も湧くところ。
催眠術をテーマにしながら、催眠がまったく機能していないこの斬新なドタバタ兄妹ラブコメからはまだまだ目が離せません！
（画像はニコニコ漫画『毎日死ね死ね言ってくる義妹が、俺が寝ている隙に催眠術で惚れさせようとしてくるんですけど……！』より）
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