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2019春アニメ全1話を網羅したハライチ岩井氏『鬼滅の刃』を語る「修行を見せる作品はいい」他『キャロル&チューズデイ』『やとがめちゃん』にも言及

2位 『キャロル&チューズデイ』

──出ました。

岩井:
 ざっくりとあらすじを説明すると、ちょっと近未来の話なんですけれども、いいところのお嬢さんが家出をする。なんで家出をしたかっていうと、ギター1本持って音楽をやりたいと思って家出をした。

 ミュージシャンを目指している女の子に会うんですけれども、その女の子は路上とかでキーボードで弾き語りをしているんだけれども、その女の子に会ってセッションみたいな感じでギターと鍵盤でやってみるの。そうすると、「合うね!」みたいな感じになって、キャロル&チューズデイっていうユニットでオリジナル曲を作りだして、大聖堂みたいなところに行ってあそこだったらいいピアノがあるからって言って。

 そこに忍び込んでやるんだけど、それを動画で撮られていてSNSにアップされてめちゃくちゃバズって、そこから音楽事務所の社長みたいなのに目をつけられてデビューしていくっていう話なんだけども。これが毎回、歌が流れるんだけれども全部英語。それがすごい雰囲気があって、作風と曲の雰囲気がすごい合っていてね。

──もしかしたらなのですが、枠がフジテレビの「+Ultra」っていう新しい深夜枠。これってNetflixとコラボしているというか、世界に配信できるアニメなんですね。だからもしかすると全部英語になっているのかもしれないですね。

岩井:
 すごいいい曲だね。全然歌詞はわからないけれど。すごいいい感じのセンスのすごいいい雰囲気で作ってるの。(コメントを読む)「監督はアニメ業界で一番音楽にこだわる人らしい」。すごい音楽がいいですね。海外のアーティストが曲を提供しているんだね。これが曲と作風が相まってめちゃくちゃ雰囲気がよくて。

 このアニメに関してはめっちゃ雰囲気なんだよ。雰囲気を楽しむもの。だから雰囲気がめちゃくちゃいい! って思っているうちに、ストーリーを面白いと思わせてくれないかなって思っている気持ちもあるし。あと、ストーリーなんか別にどうでもよかったって思えるくらいの雰囲気で突っ走ってくれれば、俺は十分に楽しめる。

──これ、何がすごいって主人公の女の子は新人なんですよ。島袋美由利さんと市ノ瀬加那さんっていう期待の新人なんですけれども、主人公ふたり以外の他のキャストですね。大塚明夫、入野自由、上坂すみれ、神谷浩史、宮野真守、堀内賢雄、櫻井孝宏、坂本真綾、安元洋貴……。これはどういう金の掛け方(笑)?

岩井:
 語りが全部大塚明夫さん。それもよかったし。

──神谷、宮野、櫻井っていうガチガチの固め方、女性も上坂すみれ……いやあ、このガチさがすごいね。

岩井:
 宮野さんの役もよかったよ。すごい自信満々のDJの役で「俺こそが!」みたいな感じのキャラクターをたまにやるじゃん(笑)。あの感じだったよね。

──『キャロル&チューズデイ』のInstagramがあるんですけれども、投稿文が日本語と英語の両方ですもんね。

 
 
 
 
 
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♪初投稿 First post オリジナルTVアニメ「キャロル&チューズデイ」の公式インスタグラム、開設しました。 We’ve launched an official instagram account for the original TV anime series CAROLE & TUESDAY. ♪第1弾キービジュアル公開 First key visual 総監督 #渡辺信一郎 監督 #堀元宣 キャラクター原案 #窪之内英策 キャラクターデザイン #斎藤恒徳 音楽 #Mocky 音楽制作 #FlyingDog アニメーション制作 #ボンズ Supervising Director #ShinichiroWatanabe Director #Motonobu Hori Original Character Designer #EisakuKubonouchi Character Designer #TsunenoriSaito Music #Mocky Music Production #FlyingDog Animation Production #StudioBones #CandT  #anime #caroleandtuesday #CAROLE #TUESDAY  #music

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岩井:
 やっぱり海外を意識しているんだよ。すごいよかったです。新しい感じのアニメだなって思った。これだけ雰囲気で押し切るって。

──もしかしたら、もうそういう時代なのかもしれないですね。アニメが海外とか雰囲気とかを世界基準にしていくっていう。

岩井:
 でもこのアニメの雰囲気のよさを理解できるって、本当はアレじゃないですか。実際、アニメじゃなくていいじゃないですか。でもアニメでこれをやることが、こういうアニメがあったんだ! って俺はなってる。でも日本のアニメの積み重ねがあったから、「今これが面白い」ってなっている可能性もある。

──確かに。

岩井:
 だから全世界の人がその土壌がない中で、これをどう評価するんだろうなって思うよね。

──いまふと気付いたんですけれども、「ボンズ20周年×フライングドッグ10周年記念作品」。

岩井:
 すばらしい。

──こういうのもNetflixの巨大資金力において、音楽までもこだわるということですね。

岩井:
 毎回終わり方とか渋い。いいですよ。ちょっと注目作品です。

1位 『鬼滅の刃』

岩井:
 こういうの見ちゃうよね。ちょっとゾンビものに近いんだけど。主人公が妹を助けるために、だんだん強くなっていく様がいまの主題なんですけれども。

──久々の『週刊少年ジャンプ(以下、ジャンプ)』のバトルもののど真ん中というか、『約束のネバーランド』とかジャンプっぽくないじゃないですか。勝利、友情、努力もちゃんとジャンプの主人公的なね。

岩井:
 そうだね。あとちょっと這い上がる系ね。ゾンビものに未来はあるのか? って思っちゃうよね。『鬼滅の刃』はどんどん主人公が強くなっていくことに注視していて、鬼を倒す試験段階じゃん。ある程度強くなったところからどう面白くしていくんだろうなっていうところが、ジャンプ系のこういう作品の課題になっていくと思うんだけれども。

 あとゾンビものって、どういうふうに最後を落とし込むの? っていうね。修行って面白くないですか? ジャンプアニメの修行の時って、すごく面白くない?

──『ドラゴンボール』しかり。

岩井:
 『NARUTO -ナルト-』とかもそう。

──『SLAM DUNK』の花道のショットの練習しかり。

岩井:
 修行の時ってすごい面白いんだよね。修行を越えた時の面白さを見てみたい。本当にチートの誰よりも強い賢者の孫みたいな。もう最強です。ちょっとやっただけでこんなに効いちゃった。ちょっとやりすぎちゃったかな? みたいな。『ワンパンマン』とかにありがちだけど。

 ちゃんと修行してくれるのがいいですね。ちゃんと修行して強くなってくれるところを見せてくれる作品はいいですね。

──ジャンプの王道の中だから、こういう作品がヒットしてほしいという気持ちはありますね。

岩井:
 ひとつ、こうじゃなくてよかったなと思ったのが、妹が鬼化してきているじゃん。主人公も半分だけ鬼になっちゃったっていうのじゃなくてよかった(笑)。

──危ないよ~(笑)。

岩井:
 それはちょっともういいですわ、ってなっちゃうね(笑)。もうジャンプでそれをやらなくてもいいよね。人間の部分もあるし、鬼の部分もあるしみたいな。もうひとつジャンプは次の段階に行ってほしい。『約束のネバーランド』がそうであるように。王道をひとつ越えていますね。

──ジャンプとはなんぞやっていうところも議論にはなりますけれどね。

岩井:
 なので『鬼滅の刃』は面白く見ようと思います。

▼次回の「ハライチ岩井のアニ番」は
本日5月22日(水)20:00から始まります▼

第111回ハライチ岩井勇気のアニ番

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