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タイツとはフェロモンの真空パックである──「タイツの匂いと湿度」まで描き切るアニメ『みるタイツ』原作者・よむ氏が語り明かした“タイツへの想い”とは?

 来る5月11日、niconicoにて「タイツ」が主役の短編アニメ、『みるタイツ』の配信が始まる。

 一見、学園青春モノ? と見間違えてしまうこのPVだが、わずか90秒ほどの中に、雨で濡れてしまったタイツ、伝線してしまったタイツ、足の指の動きで形を変えるタイツ──さまざまなシチュエーションでのタイツが盛り込まれていた。
 断言できる。このアニメは“タイツに異常なほどこだわっている”、そして“ヤバい”と。

(画像は「アニメ『みるタイツ』本PV – Miru Tights Trailer」より)
(画像は「アニメ『みるタイツ』本PV – Miru Tights Trailer」より)

 監督に小川優樹氏、シリーズ構成・脚本に丸戸史明氏、『冴えない彼女の育てかた』の制作に携わった2人がタッグを結成。さらにメインキャストを務めるのは戸松遥さん、日笠陽子さん、洲崎綾さんと、そうそうたるメンバーだ。
 これだけ豪華メンバーが集結し、一般人にとっては理解できるはずもない“タイツ一点突破のアニメ”が手掛けられているのだから、期待せずにはいられない。

 そんな本作の原作を務めるのは、日々タイツのイラストを描き続け、タイツのフェチズムを追及しているイラストレーターのよむ氏

 氏の描くタイツは実に表情豊かであり、読者である我々に多くを語りかけてくる。タイツを履くことで女の子の露出は減っているはずなのに……なにか……心を揺れ動かされるのだ。

(画像はpixiv「ほら。これが好きなんでしょ、変態さん。」より)

 氏は私生活の中でタイツをどう捉え、何を感じているのか?
 ニコニコニュース編集部は、アニメ『みるタイツ』の公開に先駆けて、よむ氏の脳内にだけ存在する“タイツ論”を伺った。2時間を超えるインタビューでは、我々の予想を遥かに超えた、氏の「タイツ愛」が炸裂。

「真空パックなんですよ、タイツ」
「タイツは反射光がエロい」
「匂いとか湿度みたいなものを感じてほしい」

 止まることのないよむ氏のタイツへの想い、タイツへの愛を、たっぷりとお届けしたい。

 

取材・文:竹中プレジデント
取材:腹八分目太郎
編集:金沢俊吾

タイツはフェロモンを包む真空パック

──本日は、アニメ『みるタイツ』の配信前に、原作者である、よむ先生のイラストの魅力をとことん掘り下げてみたいと思います。どうして先生のイラストは、18禁でもないのに、こんなにエロいんだろうと……。よろしくお願いします!

よむ:
 よろしくお願いします。

──さっそくなのですが、タイツをテーマにしているよむ先生のイラストは、足裏に対して並々ならぬこだわりを感じます。タイツと足裏って、やはり切っても切れない関係なんでしょうか。

よむ:
 足裏って、女性のフェロモンが一番凝縮されている場所だと思ってます。足裏をすっぽり包むタイツは、フェロモンを真空パックしているわけです。

──え、真空パック?

よむ:
 はい、真空パックなんですよ、タイツって。

──はあ、なるほど、真空パックですか……。

よむ:
 真空パックです。だから、タイツに包まれた足裏が大好きで、すごく魅力を感じるんです。

(画像はpixiv「ねぇ…ちょっと……あのさ…少しは顔も撮ってくれるかな」より)

──ということは、よむ先生にとってタイツはそれ単品ではなく、女子が履くことでフェチに昇華されるものなのですか?

よむ:
 そうです。履いている状態のやつが好きなんですよ。脱いだあとのタイツも好きですけど、履いているのが一番好きです。

──なるほど。よむ先生のイラストを見ていて、足のつま先まで入っている構図が多い気がしていたんですが、これは意図的にされていることですか?

よむ:
 つま先まで入れる構図って、ダイナミックさがなくなってしまうので難しいんですよ。太ももで切れちゃうことが多いんですよね。でも、そういう絵や写真を見ると「その先だよ! 」って思うので、自分のイラストには、どうしてもつま先まで入れたいんです。

 だって、おっぱいの先が見切れている写真があったら、「全部見せてよ! 」ってなりませんか?

──たしかに。胸が見切れていたら消化不良になってしまうし、お色気シーン目当てに見てたのにそこがカットされたら怒ります。

よむ:
 それが僕にとっての足裏なんです。特に、足の指の付け根~つま先が、一番フェロモンが凝縮されていると思ってます。

(画像はpixiv「……変態。」より)

──タイツに限らず、ニーソや靴下、ストッキングでも同じく“包まれている”と思うんですが、なぜタイツにそこまで惹かれるんでしょう?

よむ:
 タイツは密閉率が高いじゃないですか。ウエストまで包み込むのでパンツまで真空パックしている。ニーハイは、パンツもろ出しなんですよ。

──おお、そう言われるとたしかに。 でも、そうなると全身タイツはどうなんですか? それこそ胸や脇まで密封してくれますが。

よむ:
 全身タイツは現実的ではないので、好きじゃないです。日常生活で全身タイツって着ないじゃないですか? エロ目的だけとなると一気に冷めてしまうんです。タイツはあくまで、防寒の機能目的などで履くものなので。

──なるほど。では網タイツもあまり?

よむ:
 そう、網タイツもエロ目的だから全然グッと来ない。しかもあれは、真空パックしてないし!

──フェロモンだだ漏れってことですね。 そうすると、タイツのデニール数も多いほうが好みなんですか?

よむ:
 もちろん厚いほうがパックされますが、薄い厚い、どちらにも良さがありますね。細かい分別を超えて、「タイツ」という、ひとつの「概念」が好きなんです。

──タイツは概念。

よむ:
 だから、「どのデニールが好みか? 」というのはいろいろな方に聞かれるんですけど、すべてに良さがあるので答えられません。

 『ジョジョ』何部が好きって聞かれても選べないのと同じです。それぞれの良さがあって、3部と4部は楽しみかたが別じゃないですか? そういうことなんですよ。

──芸能人とかアニメキャラで、このキャラにタイツを履いてほしい! という願望はないんですか?

よむ:
 ないですね。強要せず、自分の意思で履いてくれているからこそ良いものなので。

 女の子自身が自主的に、生活の機能性を求めて履いたタイツにたまった無意識のフェロモンではないと、なんの意味もない。

──無意識のフェロモン……ちなみに、脚じゃないですけど、レザーグローブだったりヒートテックはいかがです?

よむ:
 ヒートテックは好き。スポーツブラとかも好きですね。あくまで機能のために着けているものがエロく見えてしまいます。だから水着もスク水より競泳水着のほうが好きです。レザーグローブは嫌いではないですが、日常的ではないので。

 ……大丈夫かな、これ(笑)。アニメ見てくれる人減らないかな。最近、あんまり僕自身の思想は、表に出さないようにしているんですけど。

(画像はpixiv「部活の日は水着の上からタイツ履いてきちゃうガール」より)

──大丈夫です! やはり、「作者の顔」を極力出さないように意識されているんですか?

よむ:
 作者の顔はノイズになってしまうので、出さないように意識していますね。あくまでも絵を純粋に見てほしい。

──でも、よむ先生のキャラ、かなり漏れちゃってるような気も……。

よむ:
 昔と比べたら全然ですよ。前はTwitterに下ネタも書いていたんですが、最近はそういうのもなく。その分、タイツの絵を描いて発散しています。

よむ先生はシワフェチでもある

──足裏が見えるアングルって踏んでもらうみたいなシチュエーションが多いと思うんですが、よむ先生自身は踏まれるのが好きだったりMだったりするんですか?

よむ:
 構図的にはそういうものが多いですね。でも、ドMではないですよ。

 個人的に不満に思っていることがあって、足裏やタイツにスポットを当てたフェチ作品だとほとんどがM向けなんです。Mじゃない足裏フェチの人もいるんですよ!

──「足裏を攻めても良いじゃない! 」ってことですね

よむ:
 そういうことです。アニメでも足つぼマッサージがあるんですが、あれは見どころのひとつです。

──おお、それはぜひ見てみたいです! 足裏が攻められているところが良いんですか?

よむ:
 攻められるというか、なにかの動作によって、シワができたりとか、形が変わるっていうのがすごく魅力なんですよ。ぴっちり包まれているっていうのが大事なんです。

(画像はpixiv「足つぼマッサージごっこ」より)

──言われてみると、シワって、同じものは二度と現れない尊さみたいなものがありますよね。

よむ:
 そうですね。触ったところによって違うシワが生まれるので絶対同じにはならないですよね。特に、パンツのフチにできるシワと、真ん中のシワ、このへんは表情があってすごく魅力的です。生きている感じがします。

──タイツフェチであると同時にシワフェチであると。

よむ:
 すごくシワフェチですね。
 『月曜日のたわわ』の比村奇石さんの描くおっぱいがすごく好きなんですが、比村さんって着衣のシワを多分すごく細かく描いているんですよね。あそこがやっぱり最高なんです。

(画像はpixiv「着るタイツ」より)

タイツフェチの原点

──よむ先生のフェチズムの原点にも迫っていきたいなと。やっぱり、小さいころからタイツがお好きだったんですか?

よむ:
 もともとタイツが好きだったわけではないんですよ。子どものころは、まだおっぱいが好きだったと思います。

──これは意外です! おっぱい派だったとは。

よむ:
 そういうことに興味を持ちだしたのは中学生くらいで、周りにエロいものがないので自分で供給するしかないから、エッチな絵を描いていたんですよ。その時に、おっぱいを描いていましたね。
 ただ、裸を描くときも絶対に靴下は履かせていたので、脚フェチ、というより脚になにかを履かせるフェチの素養は眠っていたと思います。

──イラスト自体はいつから描き始めたんでしょう?

よむ:
 物心ついたときから絵はずっと好きで、気づいたら描いていました。もちろん小さいころはエッチな絵じゃないですけど。

──ちなみにどんな絵を?

よむ:
 『ONE PIECE』や『るろうに剣心』、ゲームだと『ドラクエ』や『FF』、『クロノ・トリガー』など、そのときハマっていた漫画やゲームとか。

 いまでも女の子を描くとき、ゴツゴツした感じになっちゃうときもあるんですけど、もともと筋肉とか骨格を感じる絵が好きで。当時は「漫画家になりたい」と言って、『ジャンプ』に載ってるようなバトル漫画のような絵を描いていました。

──その世代の『ジャンプ』を読んでいたということは、もしかして『I”s<アイズ> 』を読んでドキっとしたり?

よむ:
 桂先生の『I”s<アイズ> 』、もちろん読んでました。いま、僕はサテン素材のパンツ、フルバックのシワを描くのが大好きなんですけど、これって絶対に桂先生の影響なんですよ。

──あのフルバックにドキドキした思春期の男子は多いと思います。

よむ:
 誰しも通る道ですよ。もしかしたら、フェチへの目覚めのきっかけは桂さんかもしれない。いま異常なまでにフルバックパンツに執着しているのは、多分そのせいだと思います。

──フルバックパンツの魅力ってどのあたりなんでしょう?

よむ:
 やっぱり、シワですね。張っているからこそのシワ。Tバックだとクイって食い込んでしまうので味わえないじゃないですか。パンツのフチのジグザグ部分が一番好きで、そこを描いているときがすごい幸せです。

(画像はpixiv「履く」より)

──パンツのジグザグ部分!これから注目してみます……。当時はどんな気持ちでフルバックのパンツを見ていたんですか?

よむ:
 一般的な男子が興味を持つ程度だったと思います。一番の興味は中二病的なバトル漫画でしたね。

 もともとアニメやゲームがものすごい好きというわけでもなくて、加えて学生のときはカッコつけたい気持ちがあるじゃないですか。なので、家に帰ったらずっと絵を描いているんですけど、人には絶対に見せなかったです。恥ずかしいから。

──えっ。 絵描き仲間やオタク友達みたいな人も周りにはいなかったんですか?

よむ:
 pixivやTwitterを始めるまで全然いなかったです。あくまで自分の中だけで楽しむものとして描いていました。

──人に見せないということは、自分のイラストに対する反応や評価がないわけじゃないですか。それがない中で、どうやって描くモチベーションを保ってきたのでしょうか。

よむ:
 いろんなタイプの作家さんがいると思いますけど、僕は描くことに快感を覚えるので、ただ描いてるだけで良いんです。

 ただ、快感を高めるために絵を上手くなりたいとは思うから、いろいろな漫画を真似して描いたり、解剖図を見て勉強したりとか、そういうことはしていましたね。

──解剖図とは?

よむ:
 美術大を目指す方の定番の勉強法なのですが、「美術解剖図」というのがあって、それを見て勉強するんです。

 寺田克也さんというイラストレーターさんが大好きでイラストレーターを目指すようになったので、男の筋肉をたくさん描ける人になりたいと思って練習していました。

──現在のような女性のイラストを描くようになったのはいつころからなのでしょう?

よむ:
 20歳過ぎてからでしょうか。ときどき、ちょっとエッチな絵を描くことはあっても、あくまでメインは男キャラの絵でした。

──思春期のお話の中で、タイツの思い出がないことが意外です。

よむ:
たしかにね。僕も不思議ですよ。

──学生時代を振り返っても本当に普通で。てっきり幼稚園のときにタイツの保母さんに膝枕されて過ごしたとか、実家にタイツがあってそれで遊んでたとか、あると思ってました。

よむ:
 そういうエピソードがあったら、こういうところで話しやすくて良いんですけどね(笑)。でも、残念ながら、ないんですよ。

──フェチを自覚したタイミングっていつころなんですか? 桂先生のシワはまだ潜在的な目覚めだと思うのですが、自分の中で「あっこれだ! 」ってなった時期。

よむ:
 たぶん、イラストの専門学校時代です。ニーハイソックスが好きになって。

──あー、ありましたね。 「絶対領域」とか。

よむ:
 そう、「絶対領域」という言葉が広まった時期で。ブームもあってみんな大好きだった。僕もニーハイに目覚めて、そこからタイツに向かっていったんですよね。

──タイツに目覚めるきっかけはなにかあったんですか?

よむ:
 高校は男子ばかりの環境だったので、専門学校で東京に出てきて、女子と接する機会が増えたのが大きかったですね。いろいろなタイプのかわいい女性をたくさん見て、自分の中の選択肢が広がって、その中で「脚に履くものが好き」というのに気づいていったんだと思います。

──よむ先生のpixivのイラストを拝見したところ、じつは2015年までタイツが描かれておらず。2015年10月に発売された『COMIC高』に掲載された作品もチェックしてみたのですが、そこにもタイツがなかったんですよ。ノータイツ。

よむ:
 そう、ノータイツなんです、最初。

──そんな中、2015年の年末くらいからイラストのタイツ色が強くなっていって……この時期にいったいなにがあったんでしょう?

よむ:
 まず、コミックの宣伝をしなきゃと思ってTwitterを始めて、タイツのイラストを投稿したら、すごく反応がよかったんですよ。世の中にはさまざまなフェチがあるので、いろいろなイラストを描いていたのですが、そこで「みんなタイツ好きなんだ! 」って気づいて。

 自分の好きなものがみんなも好きなのがうれしくて、気持ちよかったんでしょうね。そこからタイツを描くのがさらに楽しくなって、投稿するイラストもタイツが増えていったんだと思います。

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