都内の“インスタ映えする心霊スポット”をオカルト研究家が発表!六本木ヒルズ・東京ミッドタウン…実は闇が深いお洒落スポットの共通点とは
💡ここがポイント
●都内のインスタ映えする心霊スポットを紹介。
●心霊スポットには「水場」「高低差がある土地」の共通点。
●悪いイメージを避けて“明るいイメージ”の地名が付けられていることも。
ミュージシャンの西川貴教さんらが「学ぶ」をコンセプトに「身近で当たり前の事だけど詳しく知らないモノ、事」をテーマに深掘りしていくニコニコ生放送の番組「西川学園高等学校、略してN高!」。
7月31日の放送回のテーマは「心霊」。講師には、怪談サークルとうもろこしの会会長で怪談の収集・語りとオカルト全般を研究している吉田悠軌さんが、生徒には番組レギュラーの西川さんとゲストの星田英利さん、増田有華さん、シークエンスはやともさんが、MCには土屋礼央さんが登場。
吉田さんがおすすめする都心の“インスタ映えする心霊スポット”が紹介され、地名に「塚」や「池」などが付いたり、名前の響きがきれいすぎる地名など、心霊スポットの特徴が解説されました。
六本木ヒルズは心霊スポットだった
土屋:
この夏おすすめインスタ映えする心霊スポットということで。
西川:
行ったらあかんのやで、こういうところは。だって人の家に勝手に来るようなもんでしょう。
土屋:
みなさんはそういう心霊スポットに興味があって行くみたいなことはありますか。
西川:
昔から都内とかで有名なところがあるじゃないですか、青山あたりとか。その近くにレコーディングスタジオとかがあったりして、我々も使う立場だったりするのでそういうのがあったりとか。
最近はもうちょっと少なくなったかもしれないですが、少し郊外のレコーディングスタジオなんかとかは、合宿みたいなのでレコーディングをしていると、そこにあらぬものが録音されていたとか。
土屋:
後ろで人の名前を叫んでる音楽みたいなのも、よく我々はね。
西川:
昔ありましたよね。
吉田:
念が集まるという意味では、某日本で一番有名な風俗街であったりとかも。大震災とか空襲でたくさん人が死んでるというのもあるんですけれど。それプラスやっぱりああいう街は情念がね。恋愛にまつわるようないろいろな情念が集まるところはすごいと言いますね。
土屋:
インスタ映えする心霊スポットは人が集まる場所ということで、みなさんがよく知っている場所です。最初はこちらです六本木ヒルズ森タワー(以下、六本木ヒルズ)。
増田:
そんなイメージ全然ない。
土屋:
テレビ朝日の向かい側です。先生、これは?
シークエンスはやとも:
建築する時、そうでしたよね。
吉田:
インスタ映えするのと、あと意外ですよねというところで選ばせてもらったんですけれども、もともとこういう場所というのは東京で言うと大名屋敷だったりするんですね。
もともと毛利家の土地でして、毛利庭園があってこの池も元々あったんですよ。ただ、この池、偽物の池なんですよ。
星田:
人工池?
吉田:
正確に言うと、この下にまた空間があってそこに本物の池があるんです。
星田:
なんで埋めたの?
吉田:
それは六本木ヒルズを作るにあたって工事のいろいろな問題で埋めたというか、下に潜らせてしまったんですけれども。でもここはあまりそういうことをしちゃいけなかったんじゃないのかなっていうのが、毛利家の庭園だった時の次の世代、明治に入ってからは朝ドラで有名な『マッサン』のニッカウヰスキーの工場があったんです。
なぜあったかと言うと、出水ですね。湧き水が非常によかったのでそこに作った。竹鶴政孝会長は「絶対にあの池は潰すな。いじったら龍神の祟りがあるぞ」と、そう言ったということは、きちんと息子さんの本で書かれています。
だけど六本木ヒルズを作る時に、潰してはいないのですが、ちょっといじってしまった。出来た時、ちょっと嫌な事件が立て続けに起こったんですね。
西川:
そういえばそうですね。
シークエンスはやとも:
回転ドア【※】の……。
※回転ドア
2004年、母親と来訪していた6歳の男児が、タワー正面入口にある自動式の大型回転ドアで、閉まりかけているドアに駆け込んだことで、ドアと枠の間に上半身が挟まれるという事故が発生。
西川:
ありましたね、小さいお子さんが。
吉田:
あとは赤穂浪士がここで10人切腹しているんですよ。赤穂浪士は始終終始行ったうちの全員が投獄されたわけではなくて、その10人は毛利家の預かりになって処刑、というか切腹しているんですね。だからその霊が出るという噂もあったりもして、結構“いわく”はいろいろあるんです。
土屋:
だからここで写真を撮ってInstagramにあげると、いろいろなものが写っているかもしれないからインスタ映えすると。
増田:
映えない(笑)。
星田:
映らなくてもインスタ映えする景色ですもんね。
土屋:
何かが写っているかもしれないという心霊スポットが六本木ヒルズということです。
東京ミッドタウンの心霊スポットは、某アイドルグループ元メンバーの奇行事件の現場だった
土屋:
続いての心霊スポットはこちらです。東京ミッドタウン。
吉田:
六本木ヒルズときたら、次はこれだろうと。
星田:
やっぱり池というか、水があるところ?
吉田:
こちらは明治に入ってからの話なんですけれども、東京の陸軍の修練学校がありまして、その時に池に入れたりとかしてしごいていたという話があるんです。冬場とかで寒中水泳をさせたりとか。そのあと日本が戦争に負けて、米軍に接収されてハーディー・バラックスという米軍の宿舎になるんですね。
夜にパトロールをするんですけれども、米軍がみんな嫌がった。池の周りに子供の霊が出るからみたいな噂があったんです。もしかしたらそこで死んだのかもしれない。だからみんなパトロールしなかったんですね。そうこうしているうちに、ある夜、銃声が響いてみんなが集まってきたら、将校と日本人のお手伝いの女の人が、ふたりとも全裸で死んでいたんです。
何かと言うと、不倫関係にあった将校がお国に帰るという時にもめて、女の人が拳銃を奪って無理心中した。それからというもの、女性の霊が出るという噂にすり替わったんです。
私が大学生の時も、ここが防衛庁だったんですけれども、市ヶ谷に移るにあたって廃墟になったんですけれども、ミッドタウンになるまで多少廃墟になる時代があったのですが、やっぱり女の霊が出るという話はあったんです。
ただ、それはある日を境にぷっつりとなくなります。除霊されるんです。先に言っておくと、この池は位置がずれています。ヒルズの時と同じようにミッドタウンを作るにあたって、池が工事の関係で邪魔だったので、30メートルくらいずらしていて、今はこんもりとした丘になっているんです。
本来池があった場所が丘になっていて、その丘の上である年のある夜、某アイドルグループのメンバーの方が全裸になって、大声を上げて騒いだという。でんぐり返しもしたんですよね。
増田:
そんなことがあったんだ。
吉田:
その日を境に霊がいなくなった。霊の噂がなくなったんです。
星田:
満足してというか、納得して?
増田:
彼に霊がずっと付きっぱなしという可能性もあるということですか。
吉田:
霊はたぶんお互いにうまくいって天国に行かれていると思いますよ。
星田:
本人は何が起こったかわかっていないということですよね。急にバッて入っちゃったっていう。
吉田:
その可能性もありますよね。突然なんであんなことをしちゃったのかわからないという感じでしたもんね。