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羽生善治竜王が将棋界で活躍し続ける秘訣を語る「トップになる必要はない。トップ集団にいることが非常に大事」

 1月5日(金)、東京の将棋会館にて、国民栄誉賞の受賞が決まった羽生善治竜王による「記者会見」が行われ、その様子をニコニコ生放送で生中継。

 羽生竜王は受賞に対して、「大変名誉ある、栄誉ある賞をいただき、驚きと同時に大変嬉しく思っております」「私個人の棋士の活動というよりも将棋の伝統的な世界における、長年にわたる歴史の積み重ねということもあわせて評価をしていただけたことなのではないかというふうにも思っています」とコメント。

 また、記者会見の質疑では、家族への感謝の言葉を始め、今後の抱負や将来像、トップを走り続ける秘訣も述べました。

羽生善治竜王

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羽生善治竜王(以下、羽生):
 皆様あらためましてこんにちは。本日はお忙しい中、またお寒い中、たくさんの皆様にお集まりいただき、誠にありがとうございます。本日、国民栄誉賞という大変名誉ある、栄誉ある賞をいただき、驚きと同時に大変嬉しく思っております。

 これは、私個人の棋士の活動というよりも将棋の伝統的な世界における、長年にわたる歴史の積み重ねということもあわせて評価をしていただけたことなのではないかというふうにも思っていますし、またこういった大変名誉ある賞をいただいて、棋士としてさらに一層、精進をしていかなくてはいけないなという思いも持っています。

 また、囲碁の井山さんが同時に受賞されました。井山さんは初めてタイトルをとられた20歳の頃から交流があるんですけれども、本当にずっと変わらず安定をして活躍をされていっている。ジャンルは少し違いますけれども、本当に今現在進行形で囲碁の歴史を作られている棋士だと思っています。その方と同じ日にこういった賞をいただけたということは私にとっても大きな誇りとなりました。

――ご家族に受賞の報告は?

羽生:
 今日、1日かなりせわしなくて、まだ連絡を取れていない状態ですので、今日の仕事が全て終わってからゆっくり家に帰って報告をしようというふうに思っています。

――安倍首相が国民栄誉賞は「歴史に刻まれる偉業を達成して、国民に夢と感動を、社会に明るい希望を与えた。益々の活躍を期待したい」とおっしゃっていたことに対してどのような言葉で返すか。また今後の抱負は?

羽生:
 将棋の世界も、囲碁の世界も小さいお子さんから年配の方まで幅広い人達が気軽に楽しめるものだというふうに思います。これを機にたくさんの人達に将棋あるいは囲碁を楽しんでもらえるような環境を作っていけたらいいなという気持ちでいます。

 また棋士としてで言うと、私も既に40代ということもありまして、最近は非常に強くて若い棋士の人達との対戦が増えていて、非常に厳しい状況、環境におかれているわけなんですけども、そういう中でも将棋というのはただただたくさんその経験を積めばいいとか、ただただ若さがあればいいとか、そういうことではなくて、総合的なことが問われる競技、対局だというふうに思っていますので、自分自身が積み重ねてきたことをこれから先も棋士としてファンのみなさんに伝えていくことができればいいなという気持ちでいます。

――今後の具体的な目標あるいは描いている将来像。

羽生:
 具体的な目標でいうと、公式戦での1400勝というのが近くなっていますので、そこを目標にしていきたいというふうに考えています。長い方(の目標)は、なかなかこれから先どういうふうになっていくか想像がつかないというのが率直なところなんですけれども、1年1年息長く活躍できるような棋士になれるように頑張っていきたいというふうに考えています。

―― 一貫してやってきた哲学、棋士として心がけてやってきたこと。

羽生:
 将棋の世界はやっぱり非常に変化が早い世界だという認識を持っています。ですから過去にどんな実績があろうとも今ある流れと言いますか、潮流に乗り遅れてしまうと取り残されてしまうということが常にあるので、自分自身では挑戦していく気持ちと言いますか、負けることがあっても結果が出ないことがあっても、自分なりに思い切ったことをやっていこうという気持ちを極力失わないように続けてきたつもりではいます。ただ、ときには保守的になってしまうこともあるのも実情です。

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