佐藤美命を窃盗に走らせた“地下アイドル界の悲惨な現実”とは「みんな本格的にお金がないですから。」吉田豪らが語る
吉田豪氏と久田将義氏による、サブカルニュースを斬るニコ生 『タブーなワイドショー』にて、佐藤美命氏が、かつてホテヘル店女性従業員の財布から現金8万円を盗み、現行犯逮捕された件についてコメント。
今回の放送では、ゲストにキャスターの徳光正行氏を招き、上記の件について意見を交わしました。
※記事タイトルと冒頭の文章を一部修正しました。
『地下アイドル運営・本当にあったヤバい話』闇社会との関わりを吉田豪が語る
まるで風俗嬢のような労働――地下アイドルの凄惨な『女衒』のリアル
徳光:
なんか気の毒な感じがしますよね。僕も地下アイドルとはずっと仕事をしていたんですけれども、まあ、本当にひもじい子たちばかりで。
吉田:
お金は、本当にないじゃないですか。
徳光:
それでなんか薄汚い格好しているし、貧乏なんだろうな、みたいな。
吉田:
貧乏ですよ。本格的にお金がないですから、みんな。
徳光:
その場で1万円札配ってあげようかなと思って。ぽいぽいぽい、とあげちゃおうかな、みたいな。
吉田:
本当にお金をあげたくなっちゃいますよ。
徳光:
気の毒でね。
吉田:
お年玉あげたほうがいいくらいの感じですよ。
徳光:
だってそれこそ、スタジオに置いてあるお菓子とかあるじゃないですか。そういうのむさぼり食べますからね。
吉田:
日本はね。
徳光:
平和で、国民水準も高いと言われている日本で『あゝ野麦峠』みたいな世界があるのかと思うくらい気の毒でしたね。
吉田:
夢をかなえるためというエサをぶら下げて、3万円くらいで働かされて、というね。
徳光:
詐欺師ばかりですよね。地下アイドルの運営なんか詐欺師ですよ。
久田:
結構この番組でも、運営がおかしいんじゃないかみたいなことは。
吉田:
毎回のようにやっていますね。
久田:
毎コーナーやっているんですけれどもね、相当、※女衒というと言い方はあれですけれども、それに近いものがあるということなんですよね。
・女衒
ぜげん。若い女性を買い、遊郭などで強制的に性風俗係の仕事をさせる人身売買の仲介業。
吉田:
女衒率は高いですよ。そして仕事している側から言うと、意外と風俗をやっている子もいます。でも、しょうがない、稼げないから。
徳光:
ラウンジくらいにしておけばいいと思うんですけれども、需要がないんですかね?
吉田:
そこまでの能力がないですよ、ぶっちゃけ。
久田:
キャバクラだめなのかな。
徳光:
しゃべるのがもしかしたら得意じゃないから。それだったら人前出るなよという話なんですけれどもね。
吉田:
最近、本当に思ったのが、意外と発達障害系の子が多いんですよ。発達障害系の子というのは、普通のバイトをやっても面接落ちまくるし、受かっても失敗しまくってクビになったりする。風俗はそういう子のセーフティネットになることがあるんですよ。
久田:
セーフティネットが風俗になっているの?
吉田:
そういう子にとって「ここでは結果を出せる」みたいな世界になっているというのは、最近いろいろと話を聞いていて。
久田:
キャバクラは難しいですもんね、むしろ。
徳光:
そうですよね。接客で、対話ですからね。
久田:
だからキャバクラのほうが下になっちゃうかもしれませんね。
徳光:
デリヘルだったら、技があればどうにかなりますもんね。
吉田:
地下アイドル能力で、それこそ接客能力はあるわけじゃないですか。人の顔覚えるとか。それがもうちょっとうまく生かせればいいんだろうけれども、たぶんそうでもないんですよね。
徳光:
『フォレスト・ガンプ』みたいな子たちばかりということに。
一同:
(笑)
吉田:
そういうことですね。大丈夫です、セーフです。笑顔じゃないので大丈夫ですよ。
久田:
フォレスト・ガンプ、いい映画ですもん。
徳光:
でも『トリプルレッドカード』という風俗に取材しに行ったことがあるんですけど、“怪獣ショー”という名前の時点で嫌な予感がして。
吉田:
そういう系のギリな人たちの(笑)。
徳光:
その子たちはやっぱりみんな発達障害というか、物があれば好きなだけ食べちゃうし、みんな100キロ以上あるような子で、「あたしな、リストカットしてん」と言って、腕を見せられて。
徳光:
そのあと、腿を見せられて「ここもリストカットやで」と。リストじゃないんだけどな、そこ。
久田:
こわい、こわい。
徳光:
そういう子たちが、何にお金使うのかといったら「すぐホスト行っちゃう」と言っていましたね。デブで取り合いするという、これがまたおぞましい世界なんですけれども。
久田:
メンヘラとは違うんですかね?
徳光:
メンヘラ兼発達障害の2冠王ですよ。
久田:
メンヘラですね。
吉田:
久田さんの雑なくくりが始まりましたよ。
一同:
(笑)
徳光:
店長がすごい人格者というか、その子たちの生活保護の申請とか、そういうものも手伝ってあげているみたいなんですよね。
久田:
なるほど、それはえらいんじゃない?
吉田:
だからこそセーフティネットになっちゃうんですよ、それが。
徳光:
それでこの子たちで稼ごうと思っていないと。本物の美人がいるデリヘルも経営しているという話だったんですけれどもね。
吉田:
ビジネスより人助けみたいな。
久田:
その人えらいですね。
徳光:
本当に頭が下がるんですよ、彼に会うと。
久田:
それを取材されたんですか。
徳光:
※岩井志摩子さんと2人で。
・岩井志摩子
ホリプロ所属のタレント、作家、AV監督。
久田:
岩井先生と。すごい。
徳光:
「冬だからよかったけど、夏に来たら臭くて地獄ですよ」と店長に言われましたね。