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FRUITS ZIPPER 早瀬ノエルがチョイス!「ロキ」「ヒバナ」「パンダヒーロー」…最強になれる万能感たっぷりのつよつよボカロ曲10選

 様々な分野で活躍する方に推しボカロ曲をピックアップしてもらい、それを元にお話を伺う本シリーズ。今回はアイドルグループ「FRUITS ZIPPER」の最年少メンバー、早瀬ノエルさんにインタビュー!

 幼い頃から動画サイトを見て育ち、現在は自分でも動画編集やDTMでの曲制作を行うノエルさん。
 そんなノエルさんとVOCALOIDの出会いや、「いつでも自分を強気にさせてくれる」エネルギッシュな推し曲について、今回はたくさんのエピソードを聞かせてもらった。
 ぜひプレイリストを再生しつつ、愛に溢れたボカロトークをチェックしてみてはいかが。


歌ってみたをきっかけに目指すはボカロPデビュー!?

── ノエルさんはドイツ出身ですが、VOCALOIDとの出会いはいつ頃だったんでしょう。

早瀬:
 実は生まれて6ヶ月で日本へ移住したので、圧倒的に日本での生活の方が長いんです(笑)ボカロと出会ったのもかなり最近で、入口はバルーンさんの「シャルル」でした。当時この曲やみきとPさんの「ロキ」をカバーするYouTuberさんがすごく多くて、その影響でまず曲の存在を知ったんです。

 当初はぼんやり流行りの曲、ぐらいの認識だったんですけど、友人にニコニコ動画やボカロがすごく好きな子がいて。その子と好きなYouTuberさんや「歌ってみた」の話で盛り上がる中で、点と点が線で繋がるようにこの曲がVOCALOIDだとちゃんと知った感じでした。

── 2017~18年頃のお話ですね。具体的にはどんな方の動画を見てたんですか?

早瀬:
 ゲーム実況グループ・日常組のぺいんとさんの「シャルル」とか、ふくれなさんとまあたそさんの「ロキ」ですね。その動画たちを友人に勧めたら、お返しにまふまふさんとそらるさんの「ロキ」を勧められて。それも沼の入口でしたね(笑)

── 普段ボカロ関連の動画を見る時もやはりYouTubeで?

早瀬:
 そうですね。元々幼稚園の頃からYouTubeを見て育ってきたので…YouTubeに住んでると言っても過言ではないです(笑)ただ、歌ってみた動画はYouTubeで見るんですけど、その後気に入った曲はサブスクで聴くことが多いですね。その時は基本的にVOCALOIDの原曲を探して聴いています。

── 最近聴いた曲で、印象に残っているものはあったりしますか。

早瀬:
 投稿自体は少し前ですが、ピノキオピーさんの「ノンブレス・オブリージュ」がすごく好きでした。綺麗な曲調や、タイトルの“ノンブレス”のとおり曲中に一切ブレスがないのもいいなって。歌詞もすごく現代的というか、ピノキオピーさんらしいなって感じましたね。

── ノエルさんは元々、ご趣味でDTMや動画編集もされていますよね。それこそいつかご自身で歌ってみた動画や、ボカロPデビューなんかも…?

早瀬:
 やりたいですね~!実は曲の作り方も今勉強してるんですが、ボカロ曲はそれに加えて歌うソフトの“調教”もしなきゃいけないじゃないですか。絶対難しいじゃん!と思ってて(笑)でも挑戦してみたいです。その時は初めて聴いたボカロで思い入れのあるv flowerや、あとは聞き馴染みのある初音ミクちゃん、鏡音リンちゃん・レンくんも使ってみたいですね。

── 好みの曲調や、あとは推しのボカロPさん、歌い手さんなどはいらっしゃいますか。

早瀬:
 元気が出るロックな感じの曲や、優しい雰囲気の曲調、ボカロ特有の儚さを感じさせる曲が好きです。推しのボカロPさんだと、歌詞のユニークさや曲調もすべてひっくるめてハチさんとか。「マトリョシカ」や「パンダヒーロー」は、カラオケで声が張り裂けるぐらい思いっきり歌いたくなりますね。

 歌い手さんだと、ずっと好きなのはまふまふさんです。さっきお話した友達が元々そらるさんが好きで、「ロキ」の動画を勧めてくれた時に「ノエルちゃん絶対まふまふさん好きだよ」って言われて。当時はまったく聞く耳を持たず「ふ~ん」って感じだったんですけど、その子に2018年のAfter the Rainのライブに誘われて一緒に行ってから、見事にハマっちゃいました(笑)そこから5年ぐらい、ずっと好きで聴いています。

── 2021年の紅白出場もファンとしてすごく嬉しかったですよね、きっと。

早瀬:
 そうなんです、すごく嬉しくて嬉しくて。当時は逐一ネットで感想を検索しちゃいました。いろんな方が褒めているのを見て「ほら~世間に見つかっちゃったよ~」って(笑)普段歌い手さんを聴くイメージのない年齢層の方にも、「気持ちを込めて歌っている感じがすごく良かった」って言われていたのがとても嬉しくて。これまであまり縁のなかった人たちにもまふまふさんの歌がしっかり届いたんだ、って強く実感した紅白でしたね。

テーマはなんでもできる気分になるつよつよプレイリスト!

── ここからは、今回作って頂いたリストのお話も伺えればと思います。

早瀬:
 最初は好きな曲がありすぎてどうしようかと思ったんですけど、Apple Musicに普段よく聴くボカロ曲を500曲ぐらい入れたプレイリストがあるので、まずそこから特にお気に入りの曲を一旦厳選しました。そしたら、結構ガツンとした強めの曲と感傷に浸れる曲の大きく2つに分かれたんですよ。最終的にどちらを紹介しようかなとなった時に、皆さんの日常を彩ってくれる要素も大事だと思ったので、ここぞという時に元気を貰えるちょっと強気なプレイリストを作ってみました。

── この中で、ノエルさんが一番お気に入りの曲はどれになりますか?

早瀬:
 え~!難しいな~…。でもやっぱり最上級に吹っ切れるのは「脱法ロック」ですね。一番強気な曲というか、なんでもできるような万能感をくれる曲というか。自分がこの曲をライブでカバーできたら絶対楽しいだろうし、実際に去年のAfter the Rainのライブで見たこの曲のカバーにも圧倒されちゃって。お二人の「楽しいんだろうな~!」っていうのがすごく伝わってきましたね。

── 重ねて、リストからボカロ初心者の方にお勧めするとしたらどの曲になるでしょう。

早瀬:
 「ヒバナ」でしょうか。DECO*27さんは「ヴァンパイア」とかでも有名ですし、ポップな曲からツウなファン向けの曲まで幅広く作ってらっしゃる印象で。それこそ「ヴァンパイア」は初心者でも知ってる人が多いと思うので、そこから「ヒバナ」も聴いてもらって、DECO*27さん繋がりでどんどんボカロの沼にも入ってきて欲しいな、と思います。

── 同じボカロPさん繋がりは初心者の方にもうってつけの入口ですもんね。沼への案内の仕方が素晴らしいです(笑)

早瀬:
 あとは「シャルル」を始め、バルーンさんの曲は個人的に思い入れも深いものが多くて。この曲が入っている「Corridor」っていうアルバムを、高校生の頃もうずっと聴いていたんです。アルバム自体もいろんな方にオススメしたいですね。オシャレな曲も多いですし、今の時代の10~20代の人たちは絶対好きかなって思います。

── ちなみに先ほどリストを作る際2つの曲調で迷われたというお話もありましたが、今回惜しくもリストに入りきらなかったおすすめ曲もオマケでいくつか教えて頂ければ。

早瀬:
 リミックスなんですが、メルさんの「翡翠のまち」をこんにちは谷田さんがアレンジしたバージョンがすごく好きです。元々の曲もすごく素敵なんですけど、リミックスで音数が増えてさらに奥深くなったというか。普段ボカロを聴かない方も聴きやすい曲調じゃないかなって。ボカロ曲はいろんな曲のリミックス版もいいですよね。ボカロPさんの良い所と良い所が合わさって、最高の作品ができるのが魅力だなって思います。

── ありがとうございます。個人的にはぜひ、今回出せなかったしっとり曲のプレイリストも番外編で見てみたいですね(笑)

趣味・嗜好は兄の影響も!平面なのに奥深いのがボカロの魅力

── お話がやや前後するんですが、先ほど触れたDTMや動画編集のことももう少しだけお伺いできたらと。これはいつ頃から趣味として始められたんですか?

早瀬:
 今はもう消しちゃったものも結構あるんですけど、動画編集自体は3年前ぐらいからやってます。初めて歌ってみた動画を出したのもそれぐらいですね。いろんな方の動画を見る中で自分も投稿したいと思うようになって、必死に機材を集めたりしてました。当時はまだ高校生だったので、手の届く範囲もいろんな意味で限られていて…。未成年だとネット上で有償依頼もなかなかできないので、自分でやるしかなかったんですよね。誰かにお願いするっていう手段がなかったんです(笑)

 幸いにも機械に強い兄がいるので、わからない時にいろいろ教えてくれたおかげで出来た部分もありました。動画編集ソフトはこれがおすすめだよ、とか。最初がやっぱり一番ハードルが高いので、そこで挫折しちゃう人も多いですよね、きっと。

── お兄様の存在がすごくノエルさんにとっては有難かったんですね。

早瀬:
 それこそYouTubeやゲームに興味を持ったのも兄の影響が大きいです。ゲームは兄がやっていた「Minecraft」を横で見て教えてもらったのが最初でしたし、YouTuberさんも兄が見ていた方の動画を見始めたのが最初で。そこからどんどん自分の好きな動画を見つけるようになった形でした。

── 他にも、アニメを見るのがお好きだと拝見したことがありまして。どんな作品がお好きなんですか?

早瀬:
 最近だと「ぼっち・ざ・ろっく」とかですね。ぼっちちゃんもかわいいし、バンドの仲良し感というか、一緒に楽しいことを共有している空気感がすごく好きで。あと、アニメを通して実際のバンドの曲も出てるじゃないですか。そういうのもすごく良くて、お気に入りのアニメです。

── ノエルさんご自身も、確かギターを弾かれますよね?その点でも通じる部分があるのかな、と思いました。

早瀬:
 ギターサウンドも好きで惹かれるんですけど、ぼっちちゃんの“陰の属性”にもすごく共感しちゃうというか…。家でひっそりやってる、っていう所に自分と似たものを感じちゃいましたね。仲良くなれそうだな~って(笑)

── ありがとうございました。そうしましたら最後に、ノエルさんにとってVOCALOIDの一番の魅力とは何でしょう?

早瀬:
 やっぱり、人間にはできないことをやってくれるところだと思います。音域やブレスに無理がある曲ってやっぱり人間が歌うのは難しくて、それができるのって今の世界ではVOCALOIDだけですし。あとボカロ自体は人間とは違って表面上というか、当然画面から出て来ない平面的な存在なんですけど、楽曲はすごく奥が深いというか。声色も雰囲気も幅広いですし、繊細な表現もできちゃうし。平面なのに奥深い。その感じもボカロの面白さのひとつだなって思いますね。


Information

「The VOCALOID Collection」 公式サイト

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