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ビットコインの先物上場で何が起こる?「商品先物になるということは原油や穀物程度には認められたということですね。」小飼弾が言及

 12月8日、仮想通貨ビットコインにおける1BTCの価格が200万円を突破。11月には1BTCあたり100万円を超え、話題になっていたビットコインは、その勢いが衰えることなく値上がりを続けています。

 上記の話題を受けて、VALUリードエンジニアであるプログラマーの小飼弾氏と、山路達也氏は『小飼弾の論弾』で、ビットコインの先物取引が開始されることに触れ、相場の値動きについて語りました。

左から、小飼弾氏、山路達也氏。

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ビットコインが先物市場に入ることでどう変わる?

山路:
 ビットコインがものすごい勢いで高騰していますね。

小飼:
 流石に頭が痛いね。今年中に100万超えたかというのは感慨深いんですけれども、200万に達したのは今年中じゃなくて今月ですよね。それは行きすぎなんじゃないの。

山路:
 今、ビットコインの相場を見ると、1BTCが192万9,541円(12月11日放送時点)。すごいですね。

 私もこの番組で仮想通貨の話とかネタに触れるから、あらためて少し買ってみたんですけれども、毎日の値幅が大きすぎてどきどきしますね。今日は159万8,800円から199万9,000円まで動いていますから。

小飼:
 今後で変わってくるのは、商品先物市場にいよいよ投入されること。CBOE【※】はもう始まったし、CME【※】は来週に始まる。

※CBOE、CME
CBOEはシカゴ・オプション取引所、CMEはシカゴ・マーカンタイル取引所。いずれも商品先物取引所および、金融先物取引所。

山路:
 先物取引というのは、ある程度先の未来のときに価格がいくらになっているかということを予測して、売買することですね。

小飼:
 あともうひとつ大きいのは、売りから入れること。先物の場合というのは、持っていなくても先に売れる。

 商品先物になるということは、原油とか、金属とか、穀物程度には認められたということですね。

山路:
 先物市場が出来ると、なにがいいんでしょうか?

小飼:
 それだけ値が成立しやすくなりま

山路:
 長期的なことを考えた値動きになってくると。

小飼:
 基本的にはいいことなんですけれども、それでも乱高下するときは乱高下するので、穀物とかはかなり批判されることがありますね。

50トンのあずきが家に届く?

山路:
 昔から先物というと、あずき相場で一儲けというイメージがあります。

小飼:
 あれも一応ちゃんと現実にリンクしているというのか、本当かウソかわからないんですけれども、あずき50トンを買って現物決済したら、本当に50トン来たという話が(笑)。

山路:
 よく都市伝説かなんかで聞きますね。

小飼:
 ただそういったものがなければ、もっと不安定だったかもしれないですし、こっそりした取引で知らない間にぼったくられるんじゃないか、あるいは買い叩かれるんじゃないかという懸念も出てきます。

 今のビットコインの相場というのは、取引所によってもちゃんと違いますし、中国と日本で3割くらい違うというのもあるんです。だから裁定取引【※】ができるはずなんですよね。

※裁定取引
金利差や価格差を利用して売買して、利益を得ようとする取引。現物価格と先物価格の価格差によって利ざやが生まれる。

普通の為替取引になりつつあるビットコイン相場

山路:
 取引所間の価格差を利用して儲ける人もいたりしますね。ビットコインは今、投機的なものなのでしょうか?

小飼:
 そもそも投機と投資の違いというのはなんだろう?

山路:
 対象それ自体には価値を感じていなくても、儲かるからお金をつぎ込むのが投機でしょうか?

小飼:
 でも、ビットコインというのはそれ自体が通貨でしょ。通貨で通貨を買うというのは投機になるのだろうか?

山路:
 普通の為替取引みたいですよね。

小飼:
 先物ができることによって変わってくると思うんですけれども、日本の場合はビットコインのFXとかあるんですよね。これはどうなんでしょう?

 結局、定性的に投機なのか、投資なのか分けることは無理があって、結局のところ、定量的にどれくらいボラティリティ【※】があるかとかでしか語れないと思う。

※ボラティリティ(volatility)
価格変動の度合い、またはその度合いを示すパラメータ。ボラティリティが大きければ大きいほど価格変動が大きく、リスクリターンが高い。

山路:
 ボラティリティが大きいものが、投機となるという感じですね。

厳しい法規制の金融業界

小飼:
 先物取引ができることで、板が空っぽになるということが、かなりなくなります。だから売ろうと思えば必ず売れるし、値段は気に入るかどうかわからないけれども、買おうと思えば必ず買えるようにはなります。

 たぶん鳴かず飛ばずの銘柄で一番困るというのは、そもそも売買している人がいないこと。板が空っぽになるのは、よく生じることなんですよね。

山路:
 売りと買いのバランスが大事ということですね。

小飼:
 株式市場の場合は証券会社が、がんばってそういうのをなくしています。要するに自己売買取引というやつですね。

山路:
 自分で売って自分で買うみたいなことですね。それで市場が成立しているように見せる。それはある意味、証券会社の持ち出し的なところもあるんじゃないでしょうか?

小飼:
 それで儲けることもあって、簡単にインサイダー取引になるんじゃないのという嫌疑はいつも付きまといます。だからこそ、ほかの業界よりもずっと厳しい法規制があるわけですよね。

小飼:
 チャイニーズウォール【※】なんて言い方をして、自己売買部門は、ほかの接客部門と直に情報をやり取りしてはいけないとかありますけれども、今の時代それがどれくらい守られているんでしょうか?

※チャイニーズウォール
銀行や証券会社における、インサイダー取引などを規制するための自主ルール。守秘のための内部規制などがこれにあたる。

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