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“マニアがジャンルを潰す論”に吉田豪が言及「本当にジャンルのことを考えるなら新参排除は絶対にやっちゃだめなんですよ」

 吉田豪氏がTwitter上で、大学生と思われるアイドルオタクに「吉田豪はアイドルのことを上っ面しか知らんくせに」などと言われた件について、久田将義氏が編集長を務めるTABLOにて「マニアがジャンルをつぶす論」と題したコラムを掲載したことが話題となっています。 

 二人は、自身がパーソナリティを務めるニコニコ生放送「タブーなワイドショー」にて、ゲストのコンバットREC氏とともに上記について言及。

 吉田氏は「浮かれた新参が入ってきてちょっとイラッとするということは、わからないことはない」と前置きしつつも、90年代の“アイドル冬の時代”を過ごした経験から「新規が入らないことにはジャンルは死ぬ」と持論を展開しました。

左から久田将義氏コンバットREC氏吉田豪氏

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新参を排除することは、ジャンルを潰す。「新参がいるおかげでジャンルが成立している」

吉田:
 「吉田豪、浅すぎる」みたいなことを言われたときに、このことをある人がつぶやいていたんですけれどね。浅いやつを排除するようなやつは、かつて新日本プロレスのオーナーだった木谷高明さんが「マニアがジャンルを潰す」と言っていたように、新参を入れなくするやり方。

 「浅い人を排除しようとするやり方がジャンルを潰しますよ」みたいなことを書いていたので、それを拾って原稿を書いたんですよね。

久田:
 あとは全部お任せしますけれど、本当に大嫌い、こういう人は。たとえばアイドルから入るって、AKB48とか乃木坂46の話をするじゃないですか? でも昔から好きだったんですよ。石川秀美とか、僕好きだったので。

 あとアイドルじゃなくてラグビーで言えば、どんどんニワカが来てほしいですよね。

コンバットREC:
 最初は誰でもそうですからね。

久田:
 全然来てほしいです。

吉田:
 いかに新参をいれて、それを深みにはめていくかがこっちの仕事じゃないですか。

久田:
 それで吉田君のこれは深いなと思いながら……。

吉田:
 だから「すべてのジャンルをマニアが潰す」というように新日本の木谷オーナーが言っていて、それはどういうことかと言うと、マニアというか、古参の一部オタが新参を嫌うのがあるじゃないですか? でもマニアが別にそうじゃないし。

 で、新日本に関して言えば、あの時期はファンが離れた後に残っていた濃いファン、根強いファン、そこに向けてビジネスをやっちゃいけなくて、新参が入るようなやり方をしなきゃけないという意味だと思うんだけれども、それでマニアを否定的に言うのは釈然としないんですよ。

 マニアが潰しているわけではなくて、運営の方針だし。もっと言えば新日本がおかしくなったのはマニア関係なくアントニオ猪木だよっていう。猪木の介入でおかしくなったのに、なんでマニアのせいにするんだよ、いい加減にしろよっていう僕の思いがずっとあって。

久田:
 あのオチは面白かった。

吉田:
 プロレスも格闘技も潰したのは猪木っていう。

コンバットREC:
 まあね。

吉田:
 マニアのせいにするなって。マニア側から言わせていただくと。

コンバットREC:
 マニアがいないとやっぱりジャンルに熱が生まれないですからね。

吉田:
 マニアが核で存在したまま新しい人がどんどん入って、みたいなのが理想的な形ですね。

コンバットREC:
 そうですね。だから求心力と遠心力の両方が必要だっていうね。マニアが求心力の部分で、遠心力で新参の方とか世間の人たちが入ってくれたら、たぶん一番いいバランスで。排除みたいなのはまずいですよね。

吉田:
 どのジャンルでも自分たちの居心地のよさを求めて新参を排除する層っていうのは居てっていう……。

コンバットREC:
 ありましたよね。前も、「300人くらいが心地いいのに人気が出ちゃうと心地いい感が潰れるから、新規は来てほしくない」みたいなアイドルファンがいて。

吉田:
 僕ら、「豪STREAM」【※】をやっているとよく怒られたよね。

※豪STREAM
吉田氏とコンバットREC氏がパーソナリティを務める番組。

コンバットREC:
 怒られたんですけれど、「300人だと運営やってるメリットがないから終わっちゃうよ?」って言いたい話じゃないですか?

久田:
 「豪STREAM」でも怒られたんですか?

吉田:
 飲食店でもそうですよ。いつも空いていて居心地のいい店っていうのは、ビジネス的にはいいわけがないんだよ。

久田:
 店主にとってよくない。

コンバットREC:
 よくないんですよ。それは続けられなくなっちゃうじゃないですか。商売としてはね。

久田:
 排除の論理は本当に嫌だな。

コンバットREC:
 ただ排除する側の気持ちがわからないかと言われれば、ちょっとわかるっていうか。

吉田:
 浮かれた新参が入ってきて、ちょっとイラッとするということは、わかんないことはない、確かに。

コンバットREC:
 新参が言いがちなのが「○○だけが本物」みたいな。それを言い出されるとなんか……。

吉田:
 「違うよ、もっといろいろ見て、いろいろ聞いて!」って言いたくなるよね。「ほかのアイドルと違って……」みたいなことを言い出すたびに、「お前はほかのアイドルをどれだけ知っているんだ?」っていう。

コンバットREC:
 「アイドルを超えた」みたいなのを言い出されると、いやちょっと待ってよ……みたいな気持ちになるから、怒る古参の人の気持ちはわからなくはないんだけど。

吉田:
 ただ新参がいるおかげでジャンルが成立しているわけで。入れ続けないといけないんですよ。

コンバットREC:
 ファンをより増やすためにね。

久田:
 そのジャンルが盛り上がるって、そのファンの入れ替えがうまくいっていますよね。相撲もそうだし、ファンの入れ替えができていないとだめだと思いますけれどね。

新日本プロレスの衰退はマニアのせいではない!

コンバットREC:
 新しい人が入るに越したことはないというか、そのために興業をやっているわけですからね。プロレスもそうだね。プロレスに関しては一概に猪木さんが全部悪いかと言われると、そうでもないと思う。

アントニオ猪木氏。
(画像はアントニオ猪木公式Twitterより)

吉田:
 新日本に関しては猪木だよ。

コンバットREC:
 それもあるけれど、新日本はやっぱり最強幻想で飯食ってきていたから。そこが猪木さんなんだけど、総合格闘技の対応を誤ったというのが一番で、それは長州の責任もかなり大きい。

吉田:
 対応を誤った上に、無理やり猪木にやらされて結果出さないっていう、その悪循環になって。

コンバットREC:
 だって武藤対オタービオとか、完全に誤った……。

吉田:
 最高でしたけれどね。オタービオっていうブラジリアン武術の選手を新日本のリングに上げてプロレスをやらせたんですけれど、僕が一番笑ったのはその当時の東スポの裏一面で、武藤敬司が山籠もりで特訓をはじめたと書いてあるんですけれど、武藤が走っているんですけれど、足がサンダルなんですよ(笑)。

一同:
 (笑)

コンバットREC:
 作りこみが甘いね(笑)。

吉田:
 武藤は信用できるというか(笑)。

久田:
 強いですよね(笑)。

コンバットREC:
 もうちょっと違う対応があったと思うんですよね。

吉田:
 昔と同じパターンで格闘技とかが出てきても「新日本のリングに上げてプロレスで潰しちゃえばいいんでしょう?」みたいな発想でいたわけでしょう。

久田:
 猪木がバックドロップみたいなのを食らっているとかもそうですよね。MMA【※】に関しては確かにおっしゃるとおり、誤ったかもしれませんね、新日本はね。

※MMA
総合格闘技のこと。Mixed Martial Artsの略称。

コンバットREC:
 だめな2択だったんですよね。ひとつの方法としては猪木が推進した、みんな負けましたけれどプロレスラーを総合のリングに上げようと。もう一つは格闘家にプロレスやらせて負けさせたらいいじゃんって。

 どっちも間違っていて、新日本は道場での極めっこはすごくやっていた時代があって、できる人もまだギリいたかもしれない時代だから、新日本の極めっこは全然エンターテイメントとしては面白くないかもしれないけれど、それを興業にして、新日本が強いルールの中でやるべきだったんです。

吉田:
 タックルからはじまらないやつ。

コンバットREC:
 はじまらない。もう上になっている状態からみたいなものを競技にして、このルールだけでやれば俺たちは強いだろうというのを実証すればよかったんだけれど、総合のリングに上がったら総合の練習ばっかりしてる人に、そりゃ勝てるわけがないですよ。

久田:
 そうですよね。

コンバットREC:
 ノコノコ出ていったのもだめだし、なんで一番自分たちが強いやつをやらなかったのかなって。

久田:
 極めっこって、もうアブダビコンバット【※】みたいな感じの?

※アブダビコンバット
ADCCサブミッション・ファイティング世界連盟が主催するグラップリングの国際大会。「寝技世界一決定戦」として知られ、2年に一度開催される。

コンバットREC:
 とも違う。

吉田:
 もっと新日本の独特のやつですよ。

コンバットREC:
 もうポジション取っているところからはじまるやつ。それでなんか交互にやるとか。見せものとしては超つまらないけれど、それでも強いでしょう? というのを証明すればよかったんじゃないのかなと思いますけれどね。対応を誤ったなという気はすごいします。

久田:
 総合が出てきたとき、プロレスラーがみんなオタオタしていましたもんね。

吉田:
 対応を誤ったなら誤ったで、そこを通せばよかったんだよね。そこで猪木に押し切られちゃって、崩れていくわけじゃない。

コンバットREC:
 一番預けちゃいけない人に預けたっていうのはあるかもしれない(笑)。猪木さんは後輩のことですら業界のことだと考えていないですからね。

吉田:
 完全に自分のこと。自分のビジネス。自分の名声みたいなことしか考えていない。未だにすごく覚えているのが、千葉か何かで謎の猪木まつりみたいなイベントがあったときに見に行ったんですよ。それがちょうどU.F.O.【※】旗揚げのときか何かで。

※U.F.O.
ユニバーサル・ファイティングアーツ・オーガニゼーション。日本名は「世界格闘技連盟」。アントニオ猪木が設立した総合格闘技の統一組織。

コンバットREC:
 木更津とかじゃないですか?

吉田:
 そうそう。新しいグローブを開発して、「相手を怪我させないグローブなんです」みたいな感じで、素人の挑戦とかを受ける感じで、素人を上にあげてやっていたら素人が結構ガチな感じで出てきたんですよ。猪木さんがブチ切れて、そのグローブでボコボコにして、流血していて(笑)。「怪我するグローブじゃねえかよ、これ!」って(笑)。

 引退後もそんな感じだったから。猪木さんって、そういう人じゃないですか。

久田:
 確かにそう。猪木さんの顔面蹴りとかやばいなと思いますもんね。

吉田:
 僕は猪木さんの秘書から聞いたのが、猪木さんの息子さんの子育てでも一線を超えることがあって、息子さんがちょっとやらかしたときにやっぱり顔面蹴りしたらしくて(笑)。なんでグレート・アントニオと同じ扱いにしているだっていう(笑)。

コンバットREC:
 鼻が裂けてどろっとした血が出てね。しかもあれ、猪木さんがキレて途中で終わっちゃったんで、放送時間が10分くらい余っちゃって。そのあと猪木さんが「やっちまったな」という顔で、リング上で猪木さんがずっと気まずい顔でインタビューに答えているのが延々と続いていて……。

吉田:
 (コメントより)「猪木話になっている」って言われていますよ(笑)。

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